人々の “健康促進” のために!

人々の “健康促進” のために!
2015年春、沖縄の琉球大学キャンパス内 (産学共同研究棟) に立ち上げた “PAK研究センター” の発足メンバー(左から4人目が、所長の多和田真吉名誉教授)
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2016年4月30日土曜日

南 裕子著 “幸せはあなたの中に“: 自身の末期がんと息子の自閉症との闘い

今日のNHKTV (目撃日本列島、午前11時半から30分)の放送で、私は、南家の事情を初めて知った。 母親の裕子さんは、最近、自分の末期乳がんと闘い始めている。 彼女の息子(はやと君、28歳)は幼少から、自閉症を患っている。 他人との意思疎通や交際(付き合い)に不自由を感じている。 “ダブルパンチ” である。 しかしながら、息子が4歳の頃に描いた絵には、“笑顔” が一杯だったのを見つけて、裕子さんは、息子が幸福感を感じていることを初めて知り、微かな希望を持ち始めた。

そして、母親が末期がんになって、のろのろ歩いていると、以前は無頓着に、さっさと先を歩いていた息子が、戻ってきて、母親の手を引きながらゆっくり歩くようになった。 息子が少しづつ、相手をいたわる心遣いを会得し始めていることが、母親にもはっきり伝わった。。。

 
最後に私が、一言付け加えたいことは、祐子さんの乳がんにも、はやと君の自閉症にも、PAK遮断剤である “プロポリス” が良く効く、ということである。 母子で、このメッセージを共有して、できるだけ幸せになってもらいたい!

2016年4月22日金曜日

PQQ (ピロロキノリンキノン) : 健康長寿に役立つ天然 “PAK 遮断剤”


お茶や (アルコールから食酢を醸造する) 酢酸菌中に含まれるキノリン誘導体に、PQQ (ピロロキノリンキノン) と呼ばれる抗酸化物質がある。健康食品として、PQQカプセルが比較的安価に,市販されている。 ごく最近、PQQ の持つ大変面白い生理活性が、中国 (上海にあるフダン大学) の研究グループによって、見つけられた。 長寿蛋白FOXを介して, 線虫の寿命を延ばすという作用である (1)。 そこで、そのメカニズムをさらに深く解明するために、PQQに関する文献をいくつか調べてみた。 すると、20年ほど前に、帝京大学薬学部の研究グループによって、PQQにメラニン合成 (チロシナーゼの発現) を抑制する作用(美白作用)があることが、報告されていた (2)。 さらに、PQQ には、抗癌作用や抗炎作用AD (認知症) 治療効果もあることが分かった。

 これら一連の薬理作用は、PAK遮断剤が示す典型的な生理活性である。 従って、PQQがPAK遮断剤の一種であると考えてよかろう。 さて、PQQには、カルボン酸が3つも含まれている。 従って、水溶性であるが、恐らく、細胞透過性がきわめて悪いことが想像される。って、この酸を塩基性のアルコールやアミノ酸(Arg)で、エステル化やアミド化し、細胞透過性を飛躍的に高め、臨床に応用しうる可能性がある。


これ等のPAK遮断剤は、大地震による家屋の倒壊そのものを予防することは勿論できないが、家の下敷きから免れた多くの避難民・被災者のストレス解消やエコノミークラス[血栓]症候群を予防することができる。


高齢者を“薬漬け” から救おう!

(プロポリスやPQQ などの)PAK 遮断剤は、さらに、高齢患者 をいわゆる “薬漬け” から救うことができる。 高齢者に多い病気 (いわゆる “老人病”) には、高血圧、糖尿病、認知症、血栓症、リュウマチ、不眠症、(運動不足による)肥満症、(流感などの)感染症などがある。 従来の医療では、それぞれの病気に対して別個の薬が、それぞれの “専門医“ によって、処方されるため、毎日飲むべき薬の数が膨大(薬漬け!)になっている。 それぞれの薬には、多かれ少なかれ副作用があるので、この薬漬けは、“副作用の増幅”をもたらし、かえって命を縮める結果になる。 ところが、“総合医” (老人病医)の観点からすれば、“副作用のない” ある一種類のPAK遮断剤 (例えば、プロポリスなど)を処方することによって、これら一連の(PAK依存性) “老人病” =“老化現象”) をまとめて、”一石七鳥“ 的に、予防あるいは治療し、健康長寿に導くことができる。

言い換えれば、今日も根強く続く医療の ”縦割り“ 制を打破し、より柔軟な ”水平思考“ を医学界に導入推進することが、”薬漬け“ の弊害を解消する早道であると、私は思う。

 
参考文献:

1. Wu JZ1, Huang JH2, Khanabdali R3, Kalionis B3, Xia SJ4, Cai WJ5.
Pyrroloquinoline quinone enhances the resistance to oxidative stress and extends lifespan upon DAF-16 and SKN-1 activities in C. elegans. Exp Gerontol. 2016 Apr 14. pii: S0531-5565(16)30097-3.

 
2. Kosano H1, Setogawa T, Kobayashi K, Nishigori H.
Pyrroloquinoline quinone (PQQ) inhibits the expression of tyrosinase mRNA by alpha-melanocyte stimulating hormone in murine B16 melanoma cells. Life Sci. 1995;56(20):1707-13.
 

2016年4月20日水曜日

ミニ総説: 短命 「老化」 酵素 (PAK) を抑制すれば、長寿を実現できる!


下等動物については、厳しいカロリー制限により老化が抑制されて寿命が伸びることが実験で明らかにされていたが、マサチューセッツ工科大学 (MIT の研究者たちは、そうした動物で老化に関与する酵素が人間でも同じ働きをすることを発見した。 これらの酵素を操作すれば、厳しいダイエットに耐えるのと同じ効果をもたらし、人間の寿命を大幅に伸ばすことも可能かもしれないという。

 
バイオ評論家 “Kristen Philipkoski” 著 WIRED NEWS (English) から

[共訳:天野美保/多々良和臣] (20040210日)の添削・編集・抜粋:

 
人間の寿命を最大限に延ばす最善の方法は、厳しいカロリー制限を行なうことらしい。平均的な男性の場合、1日当たり約1800カロリーで生活するのが望ましい。

 
たいていの人は、より健康で、より長生きしたいと思っていることだろう。ただし、食べるのを徹底的に我慢しようという仙人のごとき人物は、極めて少数派であることは、『ウォルマート』 などのスーパーマーケットの中を歩けば、一目瞭然である。 しかし、ここで朗報! カロリー制限と同じ効果を得られる方法が見つかりつつある。

 
MITの研究者たちが、人間の老化に関与する主要な酵素の特定に成功した。 この発見――論文は科学誌『セル』のオンライン版に掲載――は、老化について研究している研究者たちだけではなく、150歳まで生きることを望む人々にとって素晴らしい知らせであるに違いない。 これらの酵素を操作したところ、線虫の場合、寿命が2倍になったが、これまでは、同じ酵素が人間における老化にも関与しているのかどうか定かではなかった。 ところが、これらがカロリー制限の結果として老化作用を抑制すると研究者たちが考えている酵素と同一であることが判明。

 
「だからこそ、これらの酵素は非常に重要なのだ」と、この論文の筆頭執筆者であるMITの生物学者、レオナルド・ギャレント教授 は述べた。 厳しく食事を制限しなくても「老化に関わる酵素に作用する薬剤を開発すれば、カロリーを制限するのと同じメリットが得られる――労せずして益あり!」。 ギャレント教授は国 “エリクサー・ファーマスーティカルズ社”の創立者であり、『不老への探究』 (Ageless Quest) の著者でもある。

 
ギャラント教授は、培養皿で人間とマウスの細胞を調べた結果、より下等な動物 (例えば、線虫など)でも、相互に作用する2つの酵素が人間でも同じ働きをすることを発見した。教授によると、これで、人間の老化が管理されている事実、そして同時に、管理する酵素を操作できる可能性が示されたという。

 
老化研究のための同盟』の責任者、ダニエル・ペリー氏は次のように述べている。「この研究が重要なのは、カロリー摂取を極端に制限した際の、人間の体内で生じる化学反応を理解することに一歩近づいた点にある。 カロリー制限は、50年にわたる研究から、老化とその悪影響を抑制して遅らせることができる唯一の方法として知られていた」

 
問題となる2つの酵素は、寿命に重要な要素と考えられている 「SIRT1」 蛋白 と 長寿蛋白FOXO」 である。 基本的にSIRT1は、生物の摂取カロリーが少ない場合に、FOXOの活動を増強する。 SIRT1FOXOを介して、熱ショックなどの物理的なストレスに対する人間の細胞の抵抗力を増す。

 
「そのためSIRT1は、哺乳類の寿命に関与するとされ、将来的に人間の治療にも応用できるとみられている」。 カリフォルニア大学サンフランシスコ校でシンシア・ケニオン教授の研究室に所属するポスドク、マレーネ・ハンセン(現在、スクリップ研究所の主任研究員)はこのように述べる。 ハンセン氏は、ごく最近、短命[老化]酵素PAKのすぐ下流にあるLIMキナーゼ (LIMK を抑制しても、線虫の寿命が延びることを発見した。我々は、その2,3年前に、PAKを遮断すると、線虫の寿命が "6割" ほど延びることを発見していている。 従って、PAK-LIMKは、典型的な “短命・老化キナーゼ(酵素)群“ なのである。

 
ケニオン教授をリーダーとする研究グループは、線虫 「エレガンス」 を飢餓状態にし、長寿蛋白 "FOXO" を活性化することにより、線虫の寿命を6倍に延ばすことに成功した。ブライアン・アレキサンダー氏は自著 『歓喜:バイオテクノロジーはいかにして新しい宗教になったか(Rapture: How Biotech Became the New Religion) の中で、この研究について記している。

 
科学者たちは、この現象を、飢餓に直面する中で生命を維持するという、進化上の目的によるものだと考えている。 食物が乏しければ、このメカニズムが働いて生体の全ての機能は低下し、よって生物は若さを保てることになる。 再び食物が取り込まれた際に、生物は遺伝子を再生して伝達するだけの若さを保っていればいいわけだ。

 
カロリー制限を実践している人は、これを事実だと考えているわけだが、人間については、まだ実証はされていない。 一方で線虫、マウス、霊長類については、厳しい食餌制限により、実際の年齢より若く見えることが明らかになっている。 つまり、カロリー制限を行なった生物は、"美しく" 死ぬことができる。

 
カロリー制限の効果は注目に値すると、研究者たちは述べている。その過程において、身体のすべての細胞が保護されるのだ。

「カロリー制限の最大のポイントは、長生きを可能にするというだけではなく、加齢に伴って発症する多くの疾病への防御手段とも考えられることにある」と、ギャレント教授は話す。老化に関連する病気には、アルツハイマーや糖尿病、癌、心疾患、骨粗鬆 (そしょう) 症などがある。

 
カロリー制限が全身に及ぼす効果を知るため、MITのギャレント研究室は、主に食餌療法、脂肪、そして老化の関係について研究する予定だ。 カロリー制限による一番の影響は、脂肪の消失だからである。 

 
追記: 他方、2005年ごろ、ハーバード大学のデビッド・シンクレア教授のグループは、“レスベラトロール”と呼ばれるポリフェノールが、「SIRT1」 蛋白を直接活性化して、FOXOを介して、寿命を延ばしているという、仮説を提唱した。 しかしながら、その後の研究結果から、“レスベラトロール” の直接の標的は、どうやら「SIRT1」 蛋白ではなさそうであることが判明した。 ごく最近、我々(沖縄PAK Research Center は、短命酵素 “PAK” が “レスベラトロール” によって直接阻害されることを見つけた。 さらに、我々は、“レスベラトロール”より1000倍も強力な新しい “PAK” 遮断物質を合成するのに成功し、特許を出願した。 この新薬が、市場に出れば、沖縄を今日むさぼる “肥満症” の解消に貢献するばかりではなく、再び、沖縄を、“健康長寿県” の王座に君臨させることができるだろう。


節食(腹八分目)や適度な運動により、カロリー制限ができる。すると、もう一つの酵素(LKB1 キナーゼ)が活性化される。 この酵素は、その下流にある2つの酵素の機能を左右する。“AMPK” と呼ばれる長命酵素を活性化する。同時に、短命酵素(PAK を抑制する。 PAKは本来、長寿蛋白 “FOXO を抑制している。 こうして、カロリー制限でも、PAKを抑えながら、FOXOを活性化して、健康長寿に貢献する。 従って、プロポリスやレスベラトロールなどのPAK遮断剤は、カロリー制限のできない肥満症患者の健康長寿に役立つわけである。
 

2016年4月15日金曜日

いわゆる “熊本地震” が、じわじわと東進及び南進しつつある!



熊本は古い城下町なので、木造家屋の倒壊が激しい。 死亡者が既に60名 近く出ている。 高速道路 (九州道)では、大きな陥没、亀裂が発生し、九州新幹線の列車も、車庫近くで脱線事故を起こし、全線不通! 熊本空港も、遂に閉鎖!ダムも決壊しつつある!

この地震が 飛び火して、東側に隣接する阿蘇山もついに噴火を始めた! かの忌まわしい「ポンペイ最後の日」の再来をできるだけ避けたい!  


”車中泊” は危険!血の巡りが悪くなり、“エコノミークラス”[血栓]症候群になりやすく、死も招く! 戸外に(“ホームレス” に見習って) テントやブルーシートなどを張って、手足も延ばして、寝ましょう。


“有事” なので、自衛隊も1600名ほど出動、、救援のために活躍している。 自衛隊員たちが、災害にあった(震源地)益城町民[避難民]を救援するため、炊き立ての大量のご飯[700人分]を、シャモジ代わりに、大きなシャベル (スコップ)で配っているテレビ映像が印象的だった。


日本本土を守るべき自衛隊は目下、“仮想敵国”(中国?)からの攻撃よりも、内在的な“天災”からの攻撃("マグマの怒り" や "活断層のずれ"
)に対処するのに精一杯である。。。


熊本(益城町)の地下では、主に2つの大きな "断層帯" が、交叉している。

家屋の倒壊は、東西に走る断層帯に沿って発生した。 ところが、余震は主に、南北に走る断層帯に沿って、起りつつある。 従って、次の大きな地震 [余震あるいは本震]は、北東に向かって起こる可能性ある。

いわゆる “熊本地震” が、じわじわと東進して、大分の別府を経て、“中央構造断層帯”に沿って、更に四国方面に波及しつつある.  この断層帯の上には、"伊方原発" がある。




安倍首相一行も、"生命の危険" を感じて、被災地(熊本)の視察急きょ取りやめた!
”有難迷惑”な視察が中止になって、地元の関係者はほっとしている。 自己満足か(選挙目当ての)視察など、(生きるか死ぬかの闘いをしている)被災地の住民たちは、ご免こうむりたい。



断水と停電に苦しむ10万人を超える避難住民には飲料水と食糧の補給が、まず必要である。物資の輸送に必須な (寸断された) 道路の修理や鉄道の開通も緊急である。

熊本地震の被災地に、卑劣な “火事場泥棒” や詐欺師が横行しているそうである。 要注意!


被災地 “熊本” への義援金に対するいわゆる“不謹慎狩り”(悪質なつぶやき)は、単なる“ねみ” や “嫉妬” に過ぎない! 呟く以外に(何もしようとしない)誹謗者や傍観者のケツの穴の狭さを露呈するだけである。


 

大地震が起こっているのは、熊本地方だけではない。エクアドルでは、より大きな地震が発生し、660名以上の死者が出ている。 驚くなかれ、13日ぶりに、72歳の男性が奇跡的に救助された。 命に別状はないとのこと。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


火山・温泉の多いニュージーランドでは、日本(本土)同様、地震が頻繁に起きるが、隣の豪州では、地震はほとんど起きない。 火山が全くないからである。 豪州、特にメルボルン付近で怖いのは、夏季(January-February の山火事である。 もっとも、私の住んでいる住宅地では、山火事は起こらないが、森林の多い観光地 "Great Ocean Road"
では、昨年、大きな山火事があり、120軒近くの別荘が全焼した。   数年前には、より山間部で、山火事のため、300名近い住民が焼け死んだ。

 
 
 
 
 
 
 







 
 
 
 
 
 
 
 
 











2016年4月11日月曜日

要注意:  抗精神病薬は、認知症 (AD) 患者の死亡率を "2.5倍" 増加させる!

順天堂大学の研究グループによる最近の調査によれば、認知症(AD)患者の精神安定(鎮静)のために使用されている一連の抗精神病薬は、患者の死亡率を2.5倍にも増加させることが分かった。 従って、これらの抗精神病薬は “毒薬” 以外の何物でもない! 主な死因は、肺炎や心不全である。 私の父は、25年以上前に、AD型認知症を患って、東京の実家近くの病院で肺炎のため、他界したと聞いている。 海外にずっと永住する私には、当時、父がどんな治療薬を飲まされていたのか、知る由もない。

私の母は、最近、同じ病院で、97歳で他界したが、頭脳は最後まではっきりしていたので、(典型的な) 認知症ではなかったよう。 しかしながら、死亡までの一年間ほど、首が90度に前傾したままで、よだれを絶えず垂らしていた。 この症状は、いわゆる“抗精神病薬”のもたらす典型的な後遺症。 詳しくは、下記のwebsiteを参照されたし;


 
最近の研究によれば、AD(アルツハイマー)型認知症は、典型的なPAK依存性難病である。従って、本来ならば、ADは副作用の全くないプロポリスなどのPAK遮断剤で治療すべきである。 勿論、PAK遮断剤には、鎮痛・鎮静作用もある。 認知症を扱う医療関係者たちは、もう少し深く最先端の医学の勉強をして、単なる“対症療法”に頼らず、本質的に認知症を軽減、あるいは根治する努力をすべきである。

2016年4月7日木曜日

“パナマ文書”のもたらす衝撃的な [津波効果]

税率の低い海外 (パナマやアイルランドなど) にダミー会社を設立して、脱税をしていた(一国の首相を含めた)政界の有力者や富豪家たちが、“パナマ文書”(パナマの法律事務所から漏洩した極秘文書)といわれるスクープによって、次々と辞職を迫られる事態に至りつつある!

この史上最大の極秘文書をスクープしたのは、ミュンヘンにある南ドイツ紙 (Sud-Deutsche Zeitung)であった。 その “インパクトファクター” (衝撃指数) は、太平洋岸に発生した歴代の大津波に等しい。 重税に苦しめられている我々庶民(貧乏人) たちにとっては、極めて小気味よい (歓迎すべき) “スクープ”である。

ロシアの大統領(独裁者プーチン)の側近、中国の国家主席[習近平]の義兄、アラブ諸国の王様たち、アイスランドの首相、英国の首相[キャメロン]の親戚など1150万件が、その “ブラックリスト” に載っている。 最初の犠牲者は、アイスランドの首相だった。五日に、辞任をあっさり表明した。

パナマ文書が発覚したちょうど、その頃、米国の大手製薬会社ファイザーが、アイルランドにある小さな製薬会社を買収して、ファイザーの本社を、ニューヨークから(法人税率の低い)アイルランドのダブリンに移す計画を突如断念した。“買収の目的が脱税にある”ことが、衆人に見え見えになったからだ。
 
世界最大の製薬会社といわれている“ファイザー”が、ここまでしなければ、黒字を保つことができないとは、全く情けない!  日本の大手電化製品会社“シャープ”も台湾の会社に最近買収された。 安倍さん(首相)や日銀総裁は、(日本を含めて)世界の景気は回復しつつあると、国会で懸命に弁明しているが、果たして本当なのだろうか?

2016年4月2日土曜日

ナマコという海洋動物は、陸上の植物(瓜)に近い

目下、本川達雄著 “世界平和はナマコとともに”[阪急コミューニケーション]を読みつつある。
著者は東工大の名誉教授であるが、若いころ、琉球大学で、長らく教鞭をとっていたそうである。 日本では、“ナマコ学”の権威です。

ナマコは動物でありながら、ほとんど動かない。だから、植物に近いといえる。ナマコのエネルギー代謝は、体重あたりにして、人類の50分の一に過ぎない。エネルギー消費は少ないので、ナマコはほとんど眠らない。

さて、ナマコには、食用のものと、そうでないものがある。食べられないナマコの大部分には、サポニンと呼ばれる毒がある。この毒は、ナマコの天敵である魚から、自身を守るためにあるらしい。前述したが、多くのサポニン (例えば、ナマコ由来のフロンドシドA など)には、PAK遮断作用がある可能性がきわめて強い。動物には、PAKが存在するが,植物には、PAKが存在しない。 逆に、植物には、PAK遮断剤が豊富にあり、長生きの源泉になっている。 サポニンは、魚を殺すが、人類にとっては、毒ではなく、抗がん剤などの薬になる場合が多い。

言い換えれば、PAKの観点からも、ナマコは植物に近い。ナマコが“海のキュウリ”(sea cucumber)と呼ばれるのは、かなり妥当である。ゴーヤにはPAK遮断剤が豊富にふくまれているが、 ナマコは、“海に住むゴーヤ”みたいなものであると考えれば、理解しやすいだろう。

最近、気が付いたことだが、市販されている食用のゴーヤは、余り苦くない。 同様に、食用のナマコは、余り苦くない。 苦味は、主にサポニン類の含量に比例する。 従って、食用のナマコには、(薬としての)サポニン含量が少ないと考えられる。 言い換えれば、サポニンの原料としては、食べられないナマコを選んだ方が賢いことになる。  早く言えば、「良薬苦し」である。

日本近海の“食用のナマコ”[主に“マナマコ”]は乱獲のため、涸渇状態に瀕している。 逆に、食用でないナマコは、無尽蔵に存在する。 沖縄には、マナマコはごく稀である。 沖縄ナマコの大部分は、食べられないから、海岸の浅瀬にゴロゴロしている。