“でいご会” とは： 医学部学生の死体解剖用に検体 [死体] を提供する人々の会！

今朝、琉球大学の千原キャンパス内を散歩していると、生協の中央食堂の前に、“でいご会”という集会が開催されていた。 割合高年齢の人々が参加者の大部分であった。そこで、私の第一印象は、この会は、おそらく琉球大学の同窓会だろうと思った。 実は、琉球大学(元々は米国ミシガン大学の沖縄分校)　が、(沖縄の日本復帰以後に)首里城キャンパスから、現在の西原キャンパス(医学部)と千原キャンパス(医学部以外の学部)に移転した時、構内全体に、“でいご” と呼ばれる沖縄特産の亜熱帯樹木を植樹したからだ。

しかし、この推量は、見事に外れた！ 集会の受付を担当している学生に聞いてみると、”でいご会“とは、琉球大学医学部の学生の死体解剖用に検体[死体]を提供希望する人々の会とのこと！　道理で高齢者が多いはずである。

 

入会申込書を見ると、下記のように書かれている。

	でいご会に入会されても何の特典もありません。一方、会費などは一切必要ありません。 「琉球大学でいご会」の会員は、天寿を全うした後自己の遺体を解剖学教育の為に無償で琉球大学医学部に献体するのです。

 

私が半世紀昔、東京の薬学部学生であったころ、選択で人体の死体解剖学の実習があった。　検体は、医学部から提供され、一グループ（学生数人）当たり、一体があてがわれた。 我々が解剖した死体は、喫煙者 [50歳前後の男性] だった。 通常、健康な肺臓は、ピンク色をしている　(隣のグループが解剖していた女性の肺は、美しいピンク色だった)。 ところが、この検体の肺は両方とも、タールで真っ黒だった！全員が、大きなショックを受けた。死因は不明だったが、恐らく肺炎か癌で死んだのだろう。 面白いことには、その検体を解剖した我々のグループで、その後喫煙を始める者は皆無だった！ 私自身は、肺がんなどに効く (副作用のない)　新しい抗がん剤を将来開発する決心をした。

 

私自身が献体できる時期は、まだかなり先である。20年くらい先だろう。 しかし、死んだとき、新鮮な臓器を提供するか、あるいは解剖用に献体すべきか、まだ決めていない。 少なくとも、私の肺が、ピンク色であることだけは、今から保証できる。

 

紫外線アレルギーは、“PAK依存性” 蕁麻疹！

皮膚が紫外線を浴びると、悪玉酵素 “PAK” が異常に活性化される。

その結果、蕁麻疹というアレルギーが発症する。 同時に、メラニン色素の合成も誘導され、いわゆる　“日焼け”　が起こる。 もっとも簡便な予防法や治療療法は、PAK 遮断剤である “プロポリス” を飲むことである。

 

アレルギーに限らず、全ての炎症は、PAK依存性である。 従って、リューマチや喘息などの炎症も、プロポリスで予防、および治療が可能!

 

PAK遺伝子を欠損したマウスの変異体では、炎症も癌も認知症も発生しない！　

 

 

 

  

最先端の医療 (“シグナル” 療法)： 悪玉酵素 “PAK” を抑え、様々な難病を根絶、老化を遅らす。

序：

イタリアのフローレンスを訪問すると、高さ５メートル以上の巨大なダビデの大理石像に出会うだろう。ルネッサンス時代に作られた有名なミケランジェロによる作品である。ダビデとは、ある羊飼いの少年である。この少年が、ある事件を境にして、古代ユダヤ（イスラエル王国）の王様　(二代目)　になり、天下[パレスチナ]を統一した。その事件とは、イスラエルを侵略してきた異民族の巨人ゴリアテを、ダビデ少年が、“魔法の弾丸”で一撃のもとに倒した手柄を指す。その弾丸とは、パチンコで、巨人の目間（めけん）に命中させた石ころだった。　この伝説[旧約聖書に書かれた話]に従って、ユダヤ民族は、その民を救ってくれる起死回生の一打を、“魔法の弾丸”　と呼ぶようになった。　第二次世界大戦中、ヒットラーによる迫害から、ユダヤ人たちを救った連合軍による　“ノルマンジー上陸作戦”　は、まさに　“魔法の弾丸”であった。

さて、２０世紀の初頭、ユダヤ系ドイツ人の細菌学者パウル＝エーリッヒが、梅毒の特効薬を初めて発見した。その化合物は、当初　“６０６”　と呼ばれていた。６０６番目に作られたアニリン系化合物であった。のちに、“サルバルサン”という名で呼ばれるようになった。サルバルサンは、梅毒菌[スピロヘータ]に高い親和性を持つアニリン色素に、毒性の高いヒ素を結合させた化合物である。　この魔法の弾丸は、梅毒菌に選択的に結合して、ヒ素の力で、この病原体を殺す。エーリッヒ博士は、以後　“化学療法の父”　と呼ばれるようになった。　しかし、彼の死後、ヒットラーのナチス党が、ドイツに台頭すると、エーリッヒ博士の家族や弟子たち（特に、ユダヤ系の秘書）は、迫害を逃れるために、米国や英国に亡命せざるを得なくなった。　（博士の）有能な女性秘書が、ロンドンに亡命中、博士の伝記を出版すると、それをネタにして、１９４０年ごろ、米国のMGMが、“エーリッヒ博士の魔法の弾丸”　という題名の映画を製作した。勿論、エーリッヒ博士の功績を主に讃える作品ではあるが、その背景には、米国による　“反ナチスの戦争キャンペーン”がハッキリ流れていた。

著者は敗戦後、学生時代に、エーリッヒの伝記を読んで、ひどく感動して、がんの特効薬　(魔法の弾丸)　を将来見つけようと志し、１９６５年ごろ、薬学部に進学し、４年次から、水野伝一教授の下で、まず微生物学と分子生物学を勉強し始めた。博士課程を修了後、まもなく、渡米して、首都ワシントンの郊外にあるNIHのコーン博士の研究室で、土壌アメーバのミオシンとアクチンに関する研究を始め、偶然　“PAK”　という珍しい酵素を世界で初めて発見するという幸運に恵まれた。もう４０年ほど昔のことである。PAKはミオシンをリン酸化する酵素（キナーゼ）の一種である。それから１７年ほど経って、”PAK“が哺乳類にも存在することが判明した。　さらに、哺乳類細胞におけるPAKの役割を研究しているうちに、発がんに必須であるが、正常な細胞の増殖には必要ないことが判明した。言い換えれば、PAKが　”癌細胞に特異的な標的“　であることが、はっきりした。以後、十数年、PAKを標的とする　(副作用のない)　”魔法の弾丸“　(PAK遮断剤)　を開発すべき研究が世界中で続けられている。

更に、驚くべきことが最近、発見された。線虫と呼ばれる長さ１㎜　程度の軟体動物の平均寿命は、約２週間（１４日）であるが、この虫からPAK遺伝子を除くと、その寿命が　６割（１０日）ほど延長することが、我々の手で発見された。つまり、PAKは寿命を縮める老化酵素であることが明らかになったわけである。言い換えれば、PAK遮断剤は、健康長寿をもたらす　“魔法の弾丸”であることが、はっきりした!　実際、種々のPAK遮断剤（例えば、プロポリスなど）が、がんの治療に役立つばかりではなく、老化現象の一つである認知症やリューマチ、高血圧、糖尿病、骨粗しょう症、様々な感染症などの予防や治療にも、役立つことが、少なくとも動物実験で実証されている。

そこで、著者は、“PAK遮断剤で、天下　［医療の世界］を再統一する”　という極めて野心的な目標を、最近立てつつある。アレキサンダー大王も、秦の始皇帝も、豊臣秀吉や徳川家康などの戦国時代の武将も、ナポレオンさえも、とうてい実現できなかった国境をはるかに越えた　[馬鹿でかい]　天下の統一を、武力を全く使わずに、この２１世紀に　(命のある限り)　達成しようというわけである。　“知は力なり”である。　では、いかにして、この天下統一を実現すべきかを、順を追って具体的に説明しよう。