人々の “健康促進” のために!

人々の “健康促進” のために!
2015年春、沖縄の琉球大学キャンパス内 (産学共同研究棟) に立ち上げた “PAK研究センター” の発足メンバー(左から4人目が、所長の多和田真吉名誉教授)
For detail, click the above image.

2016年8月16日火曜日

メラトニンには、HSP(熱ショック蛋白)誘導作用もあるから、熱中症対策にも役立つ!


HSP は、熱や紫外線などのストレスから細胞内の蛋白を保護する役割を持っている。そこで、HSPの合成が高まると、細胞自体ばかりではなく、それぞれの個体の健康寿命も延びることが分かっている。猛暑の最中、夏バテにならない体を作り上げるには、HSPを誘導する健康食品を努めて食べることが肝心である。 
 
さて、数年前に、メラトニン研究の草分けであるラッセル=ライター教授と、ポーランドの研究グループとの共同研究により、松果腺由来の睡眠ホルモンが (例えば、すい臓がん細胞内で)HSPを誘導することが、発見された(1-2)。 この発見は、メラトニンの抗癌作用メカニズムを説明するばかりではなく、メラトニンには、プロポリスと同様、発癌・老化キナーゼ “PAK” を遮断する機能もあることを裏付ける更なる証拠になりそうである。 というのは、PAKには本来、HSPの合成を抑える作用があるからである。

2016年8月14日日曜日

“大村 智物語”: 北里柴三郎をしのぐ研究所経営の達人


伝染病研究所や北里研究所の創始者である北里柴三郎は、ジフテリア抗毒素の開発者であるが、世界初のノーベル医学賞は、その同僚で "商才のある" エミール=ベーリング独りに行ってしまった。

 ノーベル受賞者大村さんが、抗生物質の研究者として優れていることは承知済みだが、研究所の経営にも抜群の才能があることを、初めてこの本で知った。メルクなど米国の大手製薬会社と共同研究を組み、イベルメクチンなどの商品化で、莫大な (250億円を超える) ロイヤリティ-を企業から獲得して、それを(北里)研究所経営に充てた。見事である! 

我々ベンチャー研究者も、いわゆる“大村方式”を採用して、飛躍的な創薬研究を近い将来、進めていきたい!

奥さん(文子さん)が、算盤塾の先生(経営者)であったという、エピソードも面白い。 埼玉に、研究所の臨床センター(病院)を建設する際には、地元の医師会の根強い反対を、地元の住民運動で打破するために、奔走したそうである。結局、還暦まもなく、乳がんで亡くなったそうであるが、大村さんのノーベル (平和賞) 受賞には、絶対に欠かせない存在だったようだ。

実は、イベルメクチンの抗癌作用がロシアの研究者によって、発見されたのは、文子さんの死後であった。 更に、この抗生物質が、(プロポリスと同様)PAK
遮断剤でもあることを我々が見つけたのは、今から数年前だった。 ごく最近、中国の研究グループが、イベルメクチンなどのPAK遮断剤が「オートファジー」(細胞の自食) を癌細胞に引き起こすことを発見した。


しかしながら、この(人畜無害の)PAK遮断剤は、血管脳関門を通過しにくい。 そこで、我々自身の使命は、イベルメクチンに代わるべき血管脳関門を通過しうる強力な "新規" PAK遮断剤を開発し、大手の製薬会社と共同で、できるだけ早く市場に出すことである。


せっかく強力な新薬を開発しても、“商才” がなければ、製薬会社を介して、市場に商品として出すことができず、恩恵を受けるべき難病患者たちの手に届けることができない ことを肝に銘ずべきである!
 

 
 
 
 

2016年8月12日金曜日

ヘギイタダニ(Varroa): ミツバチの天敵

蜜蜂を殺す大敵は、主に2つある。一つは農薬(ネオニコチノイド)。もう一つはダニ(Varroa)

ブラジル産やNZ産のプロポリスが、好まれるのは、これらの地域では、農薬が使用されていないからである。中国産のプロポリスは農薬の混在が怖い。

さて、ダニはミツバチの幼虫を食べ。目下、ダニが世界中に蔓延し始め、養蜂業に大きな打撃と与えている。

http://tawara88.com/assets/library/03varroa/3-1Varroa.pdf#search='%E3%83%80%E3%83%8B%E3%81%AF%E3%83%9F%E3%83%84%E3%83%90%E3%83%81%E3%81%AE%E5%B9%BC%E8%99%AB




https://en.wikipedia.org/wiki/Varroa_destructor


残念ながら、プロポリス自身は、このダニ害を防ぐことができない。そこで、この特殊なダニ(ヘギイタダニ)を選択的に殺す農薬を開発すれば、世界の“養蜂業の救世主”となる!

最近、イランのシラズ大学獣医学部のグループが、弁慶ナズナのメタノールエキスが、蜜蜂の天敵であるダニを選択的に殺すことを発見した(1)。ミツバチ自身には、毒性を示さないようである。

この“ダニ殺し”成分の同定はまだなされていない。


参考文献:


1Razavi SM, Asadpour M, Jafari A, Malekpour SHThe field efficacy of Lepidium latifolium and Zataria multiflora methanolic extracts against Varroa destructor. Parasitol Res. 2015; 114: 4233-8.

2016年8月8日月曜日

平成天皇の “お気持ち” 表明について

前述したが、“お気持ち”を真摯に受けとめて、皇室典範を速やかに改正し、“生前退位“ が可能になるようにすべきである。84%の世論がそれを望んでいる。


私の個人的意見では、長い目では、(天皇制に関わる)憲法 18 を破棄し、(象徴)天皇制は最終的には廃止すべきだと思う。戦争中は、昭和天皇は“軍部の傀儡”に過ぎなかったし、敗戦後は、“マッカーサー国連司令官[米軍]の傀儡”であったからである。天皇という存在が持つ“伝統的な権威”を利用して、日本全体を意のままに御したに過ぎない。(我々と違って)自分自身の意見を自由に表明できないような(“象徴”と呼ばれる)曖昧な身分は、"基本的人権の蹂躙"であるからである。首相以外に、国を代表する者が必要ならば、欧州諸国(例えば、フランス)のように、(継承ではなく)国民投票によって、数年(47)年毎に“大統領的なもの”を選ぶべきである。
 

皇太子(明仁)による沖縄訪問


昭和天皇は一度も沖縄を訪問したことがない。しかしながら、平成天皇自身は、皇太子時代(1975
年)に初めて、沖縄を訪問したが、(皇太子の誠意を誤解した)左翼分子による“火炎瓶(ヒメユリの塔)事件”に接しせざるを得なかった。皮肉にも、敗戦時に(将来の)平成天皇は、わずか11歳に過ぎず、(昭和天皇とは違って)“戦争責任”を全く負う必要はなかった! 平成天皇夫妻は、この事件にもめげず、以後何度も沖縄を訪問し、沖縄の地に散った多くの戦争犠牲者たちの霊を弔った。




 


 
 

2016年8月1日月曜日

膵臓がんになっても、プロポリスを飲めば、死なずに済む!


今日、3人に一人が癌にかかるといわれている。しかも、癌患者の4割以上が死亡する。

癌の中で、死亡率の一番高いのが、すい臓がんである。9割以上が、≪発見から≫3か月以内に、死亡する。 すい臓がんの特効薬といわれている “ゲムシタビン”は、実際のところ膵臓がん患者の一割にしか効かないというのが、現状だからである。

 ゲムシタビン療法がスイゾウ癌患者の9割に無効な理由:

 スイゾウ癌細胞をゲムシタビンで処理すると、サバイビンの発現が誘導され、かえって、癌細胞が死ななくなる (ケモ耐性になる) からである。 しかしながら、YM155でスイゾウ癌を処理すると、サバイビンの発現を抑制され、ゲムシタビン耐性が解けて、スイゾウ癌が死に易くなる。従って、両者の併用がスイゾウ癌の治療に有効である可能性が出てきた (1)。 さて、サバイビンの発現にはPAKが必須であることがわかっている。従って、 副作用のない天然PAK遮断剤 「プロポリス」 だけで、スイゾウ癌は完治しうる。

1. Yoon DH, Shin JS, Jin DH, Hong SW, Jung KA, Kim SM, Hong YS, Kim KP, Lee JL, Suh C, Lee JS, Kim TW. The survivin suppressant YM155 potentiates chemosensitivity to gemcitabine in the human pancreatic cancer cell line MiaPaCa-2. Anticancer Res. 2012 ; 32: 1681-8.

 更に最近になって、インドのグループにより、スイゾウ癌をGemcitabine (Gem)で処理をすると、PAKが異常に活性化することがわかった (2)。 そして、PAK阻害剤であるIPA-3で処理すると、Gem 耐性が軽減されることもわかった (2)。 ただし、IPA-3は細胞透過性がひどく悪く、臨床にはとても応用できない。そこで、(プロポリスより千倍も強力な) 我々の「天下の宝刀」 (PAK遮断剤 15K) でスイゾウ癌を処理すれば、末期のスイゾウ癌でも (副作用なしで) 根治しうることが期待される。 目下、それを動物 (マウス) 実験で、実証しようと計画している。
2. Jagadeeshan S1, Subramanian A2, Tentu S2, Beesetti S2, Singhal M2, Raghavan S2, Surabhi RP3, Mavuluri J2, Bhoopalan H3, Biswal J4, Pitani RS5, Chidambaram S5, Sundaram S6, Malathi R7, Jeyaraman J4, Nair AS8, Venkatraman G3, Rayala SK9. P21-activated kinase 1 (Pak1) signaling influences therapeutic outcome in pancreatic cancer. Ann Oncol. 2016 ;27(8):1546-56.

つい最近、千代の富士 (61、往年の大横綱) が、すい臓癌で死去した。 当初、発見されたのは、早期のすい臓がんだった。 それ自身はすぐに手術で除去されたが、のちに、すい臓がんが体中に転移していることが判明した。 “東大付属病院” 医師陣は、なぜか、(転移した) すい臓がんの治療に、放射線を使用した。 もちろん、転移癌には、放射線は余り効果がなく、ひどい副作用でやせ劣れ、患者はとうとう死亡した。

なぜ、担当医はPAK遮断剤 “プロポリス” を治療に使用しようとしなかったのか? その石頭ぶりや無知 (不勉強) に、我々は全く呆れ返えざるをえない。 我々の10年にも渡る治験によれば、初期のすい臓がんでも、末期の転移した癌でも、プロポリス [特に、ニュージーランド産のBio30]によって、すい臓がんは一年以内に100% 根治しうる! しかも、副作用を全く生じない。 すい臓がんの9割以上が、RAS遺伝子の変異による “発癌・老化キナーゼPAK” の異常活性化によるからである。 同様に、大腸がんの5割、肺がんの3割が、RAS遺伝子の変異によることが知られている。 従って、これ等の “RAS癌” も、プロポリスで根治しうる。 しかも、プロポリスは、ゲムシタビンに比べて、ずっと安価である。