吉田誠一著“脳腫瘍への挑戦”(2008年)を最近一読した。 40ページそこそこの本だから、朝の散歩[30分]をしながら、読み終えることができる。脳腫瘍患者向けに書かれた内容なので、おおざっぱな知識は得られるが、分子レベルで、それぞれの脳腫瘍が一体どのようなメカニズムで発生するかについては、ほとんど触れられていない。著者は脳外科出身だが、免疫療法にも関心があるようだ。
面白いと思ったのは、脳と免疫との関係を物語る動物[ラット]実験である。動物に砂糖水を飲ませると喜ぶが、抗癌剤も同時に注射すると、砂糖水が嫌いになる動物ができる。これは“パブロフの条件反射”という現象によるものだと理解する。
さて、抗癌剤だけを注射した動物は、免疫力が低下するため、肺炎で死んでしまう。ところが、上述の(条件反射で砂糖水が嫌いになった)動物は、砂糖水だけを飲ませ続けても死んでしまうそうだ。言い換えれば、この哀れな動物は、砂糖水を(免疫能を低下させる)抗癌剤と勘違いして、肺炎で死ぬ。
逆に,免疫力を高めるプロポリスのようなものと砂糖水を同時に飲ませると、脳腫瘍患者は条件反射の結果、砂糖水だけでも免疫能を高め、いわゆる“プラシーボ”効果で、癌を治療しうる可能性が示唆される。安上がりだから、一度実験してみる価値があると思う。我々の臨床実験から、プロポリスだけで、癌や脳腫瘍は治療しうる。砂糖水だけで治療できれば、もちろん“革命的”である。。。
養蜂家は、癌にかかりにくい。その主因は、抗癌性のプロポリスのせいらしいが、
もしかしたら、蜂蜜も一助している可能性がある。養蜂家は常に、プロポリスと蜂蜜に一生触れ合っている。もちろん、蜂蜜自身(8割以上が果糖とグルコース)には抗癌性はないが、プロポリスと蜂蜜に同時に触れることにやって、例の条件反射が起こり、甘い蜂蜜だけをなめているときにも、常に免疫反応が高められているのかもしれない。
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