その上、意外にも、このエステル化により, PAK遮断活性を500倍、COX-2阻害活性を少なくとも20倍高めることも判明した。従って、これら2つの阻害活性(2丁拳銃)による相乗作用によって、強力な抗癌作用を発揮すると考えられる。
海外の大手製薬会社に (市場) 独占権を保証するライセンスを売り込むことができれば、市販をめざして一連の臨床テストが開始されるだろう。
最近、熱帯の伝染病に効く「イベルメクチン」を開発した大村さんらがノーベル賞をもらったが、実は数年前に、この抗生物質もPAK遮断剤にあることを我々は見つけた (前述)。 しかしながら、血管脳関門を通過しにくいので、脳腫瘍やその他様々な脳疾患の治療には役立たない。しかも、細胞透過性が悪く、抗癌剤としては、(臨床では) 実用性が乏しい。 ところが、抗癌作用で比較すると、「15K」は「イベルメクチン」の千倍近く抗癌性が高い。従って、欧米の大手製薬会社が「15K」の特許に飛び付いてくることは疑いの余地がない。 国際特許を獲得するためには、費用が100万円ほどかかる。 しかし、「投資しなければ、"軍資金" は得られない」。 特許を獲得すれば、ライセンスを "Roche" などへ 売却して、"研究資金" (200億円) が得られる可能性が出てきた。。 この資金を、今後のPAK遮断剤の更なる開発研究に生かしたい。
歴史の好きな読者諸君のために一言: 今から74年前 (1941年) の12月7日、ハワイの真珠湾を(無謀にも) 日本海軍が奇襲したため、太平洋戦争が勃発し、最終的には米国により広島と長崎に原爆を投下され、無条件降伏を受諾せざるをえなくなった。 我々の「15K」は、NFなどの脳腫瘍を奇襲攻撃する言わば沖縄発の新型「零(ゼロ) 戦闘機」(Magic Bullet)である。しかし、今回の場合は、敵 (PAK) から「返り打ち」を受けずに、脳腫瘍などの「PAK依存性症候群」を全て首尾良く無条件降伏させたいものである。
風に乗り、新薬「15K」が世界の大空に飛び立つ日が待ち遠しい!
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