この映画 「ドンキホーテ」 は1972年に博士号を取得した直後、大学時代の恋人と一緒に、有楽町で待ち合わせて、観た (昔懐かしい) 思い出の作品である。 Peter O'Toole が演じる老騎士が「正義のために孤軍奮闘する」場面が極めて印象的だった。
さて、私のランデブーの結果は? 映画の主人公のごとく、結局、恋人にふられた。 彼女は詩人に嫁いでしまった。 詩がほとんど理解できない私は、今でも独身で、(サンチョ=パンザ役を随えて) 科学の世界で、「見果てぬ夢」 を追い続けている。
ドンキホーテはいつの時代にも存在するようだ。 そういう意味において、この作品は「 恒久的な価値」があると、私は思っている。
映画を観たのは、渡米の前年だった。結局、海外でずっと40年以上、研究生活 (冒険) を続ける勇気を私に与えてくれた。 ドンキホーテよ、ありがとう!
つい最近、この映画のビデオをamazon.co.jp から安く入手した。 新しい恋人と一緒に、この映画を再び観賞できる日を楽しみにしている。。。
彼女はまだこの名画を観たことがないそうである。"松本幸四郎が演じるミュージカル版"は知っているそうだが、不思議にも「元の名画」の存在を知らなかったそうだ。将来、スペインの首都マドリードの郊外にある「ラ=マンチャの村」を一緒に訪ねようという計画も出つつある。
最近、メルボルンの我が自宅で、白黒のMGM名画 「Song of Love」 (ビデオ) を彼女と一緒に楽しんだ。 主人公クララ=シューマン(ピアニスト) を演じるキャスリン=ヘップバーンと、その若い弟子 (ヨハン-ブラームス) を演じるロバート=ウオーカーの演技が光った。 ヘップバーンが演奏する 「トロイメライ」 (子供の情景、ロバート=シューマン作曲) が画面に甘く悲しく響きわたる。。
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