去る6月24日は、豪州にとって歴史的な日になった。(英国、ニュージーラン
ド、ドイツなどの「先進国」にはかなり遅れをとったが)初代の女性首相が豪州
にもようやく誕生した。過去3年ほど、労働党党首のケビン・ラッドが首相をし
たが、最近、鳩山さんのように世論を無視したような政策を強行し、支持率がガ
タンと下がリ、来るべき総選挙で保守党に敗北する危機感が出てきた。そこで、
ラッド首相が急きょ辞任を強いられ、(管さんならぬ)副首相のジュリア・ギラー
ドが党大会で新しい党首に選出され、首相に就任したというわけだ。あっという
間の出来事だった。ギラード首相はいわゆる「赤毛のアン」で、たぶん今年の豪
州の流行ヘア・カラーになるだろう。。。
6月25日から、日本の参議院選挙の在外投票がメルボルンの領事館で開始した。
比例代表は (憲法第9条を死守する「最後の砦」を果たす) 共産党に、東京の小
選挙区(定数5名)では、(社民党や共産党の候補者は誰であろうと、もう勝つ
見込みが殆んどないので)、将来性のありそうな民主党候補の一人に投票した。
村田 蓮舫 (れんほう) という若い女性候補(42)は、民主党(管)内閣の閣
僚中、将来(10ー20年後の初代女性!)首相になる可能性と素質を備えた人
物のように思われる。父親が台湾人だそうだが、日本で生まれ育った頭の切れる
タレント候補(青山学院大学法学部卒)なので、今から応援する価値があるだろ
う。オバマ大統領同様、混血児(雑種)のほうが、いわゆる「純系(?)の大和
ナデシコ」よりも、多角的に物事を観察、考えうる優秀かつ柔軟な頭を持ってい
るからだ。もっとも、首相になるためには、いつか将来、衆議院の総選挙で当選
する必要があるが。。。
他方、社民党は今や「風前の灯」の危機に瀕し、比例代表で立候補の福島党首
(東大法学部卒)すら、今回再選できるかどうかが危ぶまれているそうだ。 実
に嘆かわしい限りだ! もし落選したら、頭を下げて(党を解散後)、民主党
(あるいは共産党)に入党する以外に、政治生命を今後続ける手はないだろう。。。
一時代の最大野党を誇っていた「社会党」からは、全く予想だにできない惨々た
る状態だ。明らかに、かの悪名高き「村山内閣」(自民党との連立、傀儡政権)
が命取りの病因(起爆)になった!
さて、沖縄では、自民党も民主党も嫌われているので、(米軍基地の撤廃を唱え
続ける)社民党や共産党が応援している地元の無所属候補が当選するかもしれな
い。
最後に、もう一つ付け加えたい事がある。ごく最近「みんなの党」と呼ばれる得体
の知れぬ新党が、第3政党の公明党をしのぐ勢いを示し始めているそうだ。自民
党を脱党した渡辺さんが数人の同志を集めて、去年の夏にでっち上げた党らしい。
政策をみると、自民党と全く変わらない。自民党とどこが違うのだろう? 恐らく
「スタイル」が違うのだろう。商品の中身は全く同じだが、包装やセールスマンを
変えて売り出したニセモノだ。明らかに「みんなの党」(Your Party) は、
「私の党」(My Party)ではない! 豪州で私が支持する党は、ボッブ・ブラウン
医師が 党首の「Greens」だ。現在、与党の労働党と野党の自由党/国民党
(保守連立)につぐ、第3政党である。最も進歩的 (リベラル) な党である。
日本にもかつて、グリーン党なるものが存在していたが、党首の「紋次郎」が
2004年の参議院選で落選後まもなく、党を解散したそうだ。 実に嘆かわしい!
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