人々の “健康促進” のために!

人々の “健康促進” のために!
2015年春、沖縄の琉球大学キャンパス内 (産学共同研究棟) に立ち上げた “PAK研究センター” の発足メンバー(左から4人目が、所長の多和田真吉名誉教授)
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2013年2月3日日曜日

ブルーベリーがもたらす「一石三鳥」のご利益

(下記の英文で詳しく解説したが) 2007年に発癌キナーゼ「PAK」の活性化
に関与する第3のチロシンキナーゼが見つかった。「JAK2」というキナーゼ
である。このキナーゼは「プロラクチン」という乳腺刺激(ペプチド)ホルモン
によって活性化される。面白いことには、プロラクチンは、男性が射精オーガズ
ム後、急速に性欲を失う原因ともなっている。つまり、「JAK2ーPAK」シ
グナル経路が刺激されると、(発癌が促進されるばかりではなく) 男性の性欲が低
下することが分かる。さて、米国オハイオ州にあるトレード大学の(ロシア出身
の)マリア・ディアコノーバ博士の研究室によって、「JAK2」が「PAK」
上の特定の3つのチロシン残基を直接燐酸化することによって、「PAK」の活
性化を誘導することが明らかにされた。前述したが、ブルーベリーの中には、
「JAK2」を直接阻害するプテロスチルベン(PTE)が存在するという極め
て興味津津な事実が、ごく最近発見された。つまり、ブルーベリーには (朝鮮人
参などと同様) 発癌を抑えるばかりではなく、男性の性欲を高める働きもある!
 そこで、70歳を迎えてまもない正月明けに、老化に伴う性欲の低下を補う目的
も兼ねて、試みに我が家の庭にブルーベリーの苗木を2、3本植えて、来たるべ
き果実の収獲と試食を楽しむという一大決心をした。開花や果実の成熟には、酸
性土壌が欠かせないという貴重な情報も仕入れた。更に(詳しくは前述したが)、
ブルーベリーには、PTEやプロアントシアニンなどの有効成分を介して、健康
長寿を促進する働きもあることが知られている。従って、少なくとも「一石三鳥」
のご利益が期待されるわけである。。。

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