16日午後5時ごろ、大阪市北区豊崎の淀川で、高槻市内の小学4年の男児(9)
が足を滑らせて川に転落した。男児は約300メートル下流に流されたが、 通り
かかった中国人留学生の厳俊さん(26)が濁流に2度も飛び込み、男児を救出し
た。2人は病院に搬送されたが、けがはなかった。
大阪府警大淀署によると、男児はデジタルカメラのSDカードを川に落とし、
拾い上げようとした際に足を滑らせたという。当時、淀川は台風18号の影響で
増水していた。
厳さんは、岸から15メートルほど先を流されている男児に気付き、飛び込ん
だという。同署に「『助けなければいけない』と自然に思った」と話している。
(毎日新聞 9月16日(月)22時5分配信)
巌さんの両親 (上海) も昔、日本に留学経験があり、息子の思わぬ「人助け」に誇
りを感じつつ、ようやく日本に「恩返し」ができたと喜んでいるそうである。
この事件(?)に関する報道で、一番「異常な」のは、無事救われた子供 (大阪府
高槻市の小学4年)の名前や両親の氏名がひた隠しされていることである。両親が
明らかに報道関係者に、名前を伏せるようにお願いしたからであろう。だから、
勿論テレビにも登場していない! あたかも、この児童がまるで悪事を犯したか
のように、扱われている。この児童にとっては、(せっかく命を救われたにもかか
わらず) 非常に不幸な体験となった。 この両親の「卑屈な態度」が私には全く理
解できない!
さて、この小学生の両親は、我が子が濁流に流されている真っ最中、一体どこで何
をしていたのだろうか? 明らかに、親の「監督不行き届き」(怠慢) だ!
人命救助を報道する場合、(私が永住する豪州を含めて) 欧米では、救助者および
救助された者の氏名年令などを報道するのが原則である。ところが日本 国内 (あ
るいは大阪) では、救助者の身分を明かすが、「救助された側の身分は臥せねば
ならない」という妙な法律でもあるのだろうか? 勿論、救助された人が「自殺
未遂」だった場合には、そういう配慮は納得できるが。。。 淀川のケースは、
子供が「助て!」と呼んだので、巌俊さんが命がけで救出した。 だから、自殺未遂
とは違う!
もし仮に、私がこの小学生の親だったら、(逃げ隠れせず) 新聞あるいはテレビで、
堂々と、実名(身分)を明かし、この恩人と固く握手している写真を上海のご両親宛てに,
感謝を込めて、手厚い礼状と共に送るだろう。 それが日本の誇るべき武士道である。
もっとも、私だったら、16日(祭日)に幼い実子の世話を近所の中学生に任せるような
ドジはしないだろうが。
巌 俊さんは日本人に容貌がそっくりだが、上海生まれの"漢民族"である!
大学卒業後、「日本の戦後の経済成長を学びたい」と3年前に来日し, アルバイトをしながら学費を稼いできた。
来春に大阪市立大大学院の博士課程に進学予定で、会社経営者になるのが夢だ。
文武両道にたける巌俊さんの今後の成功を心から祈りたい!
私は小学4年の9月に、「PAS」 という特効薬のおかげで、小児肺結核から解放され、
九死に一生を得て、新学期を迎えた。 60年以上昔のことである。以来すばらしい
人生をおくり続けている。 (淀川から救出された) 高槻の小学4年の子供も、命の
恩人に報いることができるような立派な人間にぜひ成長してもらいたいものである。。。
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