HSP は、熱や紫外線などのストレスから細胞内の蛋白を保護する役割を持っている。そこで、HSPの合成が高まると、細胞自体ばかりではなく、それぞれの個体の健康寿命も延びることが分かっている。猛暑の最中、夏バテにならない体を作り上げるには、HSPを誘導する健康食品を努めて食べることが肝心である。
さて、数年前に、メラトニン研究の草分けであるラッセル=ライター教授と、ポーランドの研究グループとの共同研究により、松果腺由来の睡眠ホルモンが (例えば、すい臓がん細胞内で)HSPを誘導することが、発見された(1-2)。 この発見は、メラトニンの抗癌作用メカニズムを説明するばかりではなく、メラトニンには、プロポリスと同様、発癌・老化キナーゼ “PAK” を遮断する機能もあることを裏付ける更なる証拠になりそうである。 というのは、PAKには本来、HSPの合成を抑える作用があるからである。
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