ククルビタシン(cucurbitacin)はウリ科植物に特有のステロイドの一種であり、トリテルペンに属する。特にゴーヤに多く含まれ、モモルデシチンとともに強烈な苦味の元になっている。
2010年にカリフォルニア大学(UCLA)の研究グループにより、ククルビタシンB (1 mg/kg) が (PAKの活性化に必須な) チロシンキナーゼ 「JAK2」 を抑えることによって、スイゾウ癌の増殖を強く抑制することを動物実験で実証した (1)。 従って、ゴーヤの苦味成分もPAK遮断剤であることが判明したわけである。 PAKが寿命を縮めていることを前述した。 沖縄県民の健康長寿の秘訣の一つが、ゴーヤの苦味成分である可能性が強い。
参考文献:
1. Iwanski GB,
Lee DH, En-Gal S,
Doan NB, et
al. Cucurbitacin
B, a novel in vivo potentiator of gemcitabine with low toxicity in the
treatment of pancreatic cancer. Br J Pharmacol. 2010, 160: 998-1007.
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