父なし日比混血児(ジャピーノ)が今日なんと10万以上! 残されたフィリッ
ピン母子家庭が生活や病気に苦しんでいます。いいかえれば、10万以上の(自
分の実質的な「妻子」を顧みぬ)「無責任な」日本人男性が日本に(死んだ振り
をしたり、姿をくらまして)潜んでいるということです。(日本男子として)と
ても恥ずべきことであるばかりではなく、ジャピーノ孤児(あるいは母子家庭)
に大変同情します。彼らは英語が話せるので、日本ばかりではなく、豪州にも就
職のため移民して、現在の貧しい (窮乏) 生活から脱出して、「人生を立て直す」
ことができるはずです。
戦後、アメリカ駐留軍の将校や兵士たちが、(日本、韓国、台湾、フィリピンな
どのアジア諸国で)原住民の女性と性関係を結び、同様に無数の「父なし混血孤
児(アメラジアン)」を無責任にも、現地に残したまま、ゆうゆうと母国アメリ
カに帰国していった恥ずべき歴史があります。その混血児たちを救おうとして、
孤軍奮闘した少なくとも2人の偉大な女性がいます。その一人は、不朽の名作
「大地」を書いたノーベル作家、パール・バック女史(1892ー1973)で
す。彼女は自分の私財を投じて、これら孤児の養子養女斡旋をするために「ウエ
ルカム・ハウス」や「パール・バック財団」を設立し、死ぬまでその活動を続け
ました (詳しくは、「パール・バック伝:この大地から差別をなくすために」
の下巻を参照されたし)。
もう一人は、神奈川県大磯にある別荘の敷地内に「エリザベス・サンダース・ホー
ム」を設立して、2千人近くの混血孤児の養育をした澤田美喜女史(1901ー1980)
です。澤田女史(旧三菱財閥、岩崎家の娘、初代国連大使「澤田廉三」の妻)の社会
福祉事業に感銘したセントルイス生まれの(「レジオン・ドヌール勲章」に輝く)
有名な黒人(混血)女性ジャズ歌手/ダンサー、ジョセフィン・ベーカー(19
06ー1975)は、合計12人ほどの色とりどりのアメラジアンを(「虹鱒の
子供たち」と称して)自分の家庭に養子として引き取ると共に、わざわざフラン
スから来日して、日本各地で連日ジャズ/ダンスショーを開催し、その興行収益
を全部「エリザベ・スサンダース・ホーム」に寄付したそうです。
以後半世紀ほどの歳月が経過し、日本人男性(特に弁護士)の有志の間に、「ジャピー
ノ」の救済をめざすNPO「新日系人ネットワーク」が2006年に設立されました。
現地で日本語学校を直接経営し、新日系人母子に当面「無料で受講」させて、
日本での就学・就労に備えて150時間を修了させています。日本語能力検定四
級のレベルを目指して、毎週3回の授業を行い「ひらがな」「カタカナ」の読み書
きと日常会話をこなします。詳しくは、ウエッブサイト http://www.shinnikkei.net
を訪問されたし。
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