我々が最近立ち上げた “沖縄産プロポリス製品化プロジェクト” には、主に次のような目的がある。
種々のプロポリスを健康食品から(保険がきく)“医薬並み”レベルに引上げるためには、国際的に通用する品質管理の指標 (例えば、anti-PAK Index) を設定する必要がある。プロポリスは産地によって、その成分が全く違うので、成分表示だけでは、品質を比較することができないからである。そこで、その共通な薬理作用、つまり、抗癌作用(PAK依存性の癌細胞の増殖をを50%抑える濃度IC50の逆数 X 100=Anti-PAK Index)で評価する方法を確立すべきである。例えば、Bio 30 は12.5、沖縄プロポリス(OP, Propolin G の含量=11%)) は8、ブラジル産(グリーン)プロポリス(GP, ARC の含量=12%)は、1 。
ところが、市場では、Bio 30は、(NZでは)25㏄瓶がたった千円、GPは、30㏄瓶が(沖縄では)一万円以上で通販されているのが現状である。そこで、沖縄の養蜂組合を啓蒙して、地元産のOP を製品化して、Bio 30並みの安価な値段で、沖縄 (および日本本土) の消費者(特に、難病患者)へ提供するという “良心的な事業” を起こさせる必要がある。
最近、豪州北東沿岸(亜熱帯地方) から採取されるプロポリスにもゲラニル系側鎖 (例えば、Propolin G など) を有するフラボノイド類が含まれていることが判明した。従って、その起源植物も恐らく (沖縄産プロポリスと同様) 「オオバキ」であろうと推定される (1)。
参考文献:
Massaro CF1,
Simpson JB2,
Powell D3,
Brooks P3. Chemical composition
and antimicrobial activity of honeybee (Apis mellifera ligustica) propolis from
subtropical eastern Australia. Naturwissenschaften. 2015 ; 102 (11-12): 68.
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