この論文の要旨を読み終わった瞬間、ある名案[奇抜な考え]が私の脳裏に閃いた。 スタウロスポーリン(ST) の誘導体で、海鞘由来の “ST-2001“ と呼ばれるPAK
遮断剤の誘導体を酵素的に合成しうる方法である。 十年以上、最善と思われるルートを私は模索し続けていた。 詳しくは、国際特許を申請してから、ここに記載しよう。
遮断剤の誘導体を酵素的に合成しうる方法である。 十年以上、最善と思われるルートを私は模索し続けていた。 詳しくは、国際特許を申請してから、ここに記載しよう。
この酵素(Lipase B)はエステル結合を分解するだけではなく、アルコールとカルボン酸からエステル結合を形成する逆反応も触媒する。例えば、コーヒー酸とフェネチルアルコールからCAPEを酵素的に合成しうる (3)。 従って、ST-2001の誘導体を酵素的エステル化で合成することも理論的には可能である。
とにかく、このプロジェクトは、"未知への挑戦"である。
科学の世界でも、前人未到のピークを制覇する直前に、我々は勇敢であらねばならない。前途に(叩いてから渡れる)石橋など皆無だからだ。エベレスト山頂に至る “ヒラリー・ステップ” のごとく、自分の全身(四足と頭)で新しいルートを切り開かねばならない。
“サイはついに投げられた! いざ、ルビコンを渡らん!”
“サイはついに投げられた! いざ、ルビコンを渡らん!”
1.Uto Y,
Hirata A,
Fujita T,
Takubo S,
Nagasawa H,
Hori H. First total
synthesis of artepillin C established by o,o'-diprenylation of p-halophenols in
water. J Org Chem. 2002; 67: 2355-7.
2. Yashiro K, Hanaya K, Shoji M, Sugai T. New synthesis of artepillin C, a prenylated phenol, utilizing lipase-catalyzed regioselective deacetylation as the key step. Biosci Biotechnol Biochem. 2015、 18: 1-5.
3. Ha SH,
Van Anh T,
Koo YM. Optimization of
lipase-catalyzed synthesis of caffeic acid phenethyl ester (CAPE) in ionic liquids by
response surface methodology. Bioprocess Biosyst Eng.
2013; 36: 799-807.
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