実は、なぜか私は子供の頃からこの芳香が大好きなのである。 そこで、「alpha-Tomatine」について、文献調査をやったところ、台湾の研究グループによれば、驚くなかれ、かなり強い抗癌作用、抗炎症作用などがある (マウス実験では、5 mg/kg で有効) ことが知られていた。 しかも、「COXー2」を間接的に抑制するところから、「PAK」を遮断している可能性が強い (1)。 私は、茎付きの (自然栽培) トマトを購入してきて、茎を切り離し、煎じて「ハーブ茶」として飲んでいる。
ただし、配糖体である「a-Tomatine」には4つも糖がついているので、分子量が大き過ぎて、そのままではBBB (血管脳関門) を通過しない (つまり、脳疾患には効かない) 恐れがある。 そこで、(将来) 脳腫瘍などの治療に応用できるように、糖を切り離して、別の "水溶性かつ塩基性" の側鎖に置換する工夫をしたい。
alpha-トマチン含量:
花(1100 mg/kg)
葉(975 mg/kg)
茎(896 mg/kg)
未熟果実(465 mg/kg)
熟した青い果実(48 mg/kg)
完熟果実(0.4 mg/kg)
参考文献:
1. Shih YW1,
Shieh JM,
Wu PF,
Lee YC,
Chen YZ,
Chiang TA.
Alpha-tomatine
inactivates PI3K/Akt and ERK signaling pathways in human lung adenocarcinoma
A549 cells: effect on metastasis. Food Chem
Toxicol. 2009; 47(8):1985-95.
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