お茶や (アルコールから食酢を醸造する) 酢酸菌中に含まれるキノリン誘導体に、PQQ (ピロロキノリンキノン) と呼ばれる抗酸化物質がある。健康食品として、PQQカプセルが比較的安価に,市販されている。 ごく最近、PQQ の持つ大変面白い生理活性が、中国 (上海にあるフダン大学) の研究グループによって、見つけられた。 長寿蛋白FOXを介して, 線虫の寿命を延ばすという作用である (1)。 そこで、そのメカニズムをさらに深く解明するために、PQQに関する文献をいくつか調べてみた。 すると、20年ほど前に、帝京大学薬学部の研究グループによって、PQQにメラニン合成 (チロシナーゼの発現) を抑制する作用(美白作用)があることが、報告されていた (2)。 さらに、PQQ には、抗癌作用や抗炎作用、AD (認知症) 治療効果もあることが分かった。
これ等のPAK遮断剤は、大地震による家屋の倒壊そのものを予防することは勿論できないが、家の下敷きから免れた多くの避難民・被災者のストレス解消やエコノミークラス[血栓]症候群を予防することができる。
高齢者を“薬漬け” から救おう!
(プロポリスやPQQ などの)PAK 遮断剤は、さらに、高齢患者 をいわゆる “薬漬け” から救うことができる。 高齢者に多い病気 (いわゆる “老人病”) には、高血圧、糖尿病、認知症、血栓症、リュウマチ、不眠症、(運動不足による)肥満症、(流感などの)感染症などがある。 従来の医療では、それぞれの病気に対して別個の薬が、それぞれの “専門医“ によって、処方されるため、毎日飲むべき薬の数が膨大(薬漬け!)になっている。 それぞれの薬には、多かれ少なかれ副作用があるので、この薬漬けは、“副作用の増幅”をもたらし、かえって命を縮める結果になる。 ところが、“総合医” (老人病医)の観点からすれば、“副作用のない” ある一種類のPAK遮断剤 (例えば、プロポリスなど)を処方することによって、これら一連の(PAK依存性) “老人病” (=“老化現象”) をまとめて、”一石七鳥“ 的に、予防あるいは治療し、健康長寿に導くことができる。
言い換えれば、今日も根強く続く医療の ”縦割り“ 制を打破し、より柔軟な ”水平思考“ を医学界に導入推進することが、”薬漬け“ の弊害を解消する早道であると、私は思う。
参考文献:
1. Wu JZ1,
Huang JH2,
Khanabdali R3,
Kalionis B3,
Xia SJ4,
Cai WJ5.Pyrroloquinoline quinone enhances the resistance to oxidative stress and extends lifespan upon DAF-16 and SKN-1 activities in C. elegans. Exp Gerontol. 2016 Apr 14. pii: S0531-5565(16)30097-3.
Pyrroloquinoline quinone (PQQ) inhibits the expression of tyrosinase mRNA by alpha-melanocyte stimulating hormone in murine B16 melanoma cells. Life Sci. 1995;56(20):1707-13.
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