人々の “健康促進” のために!

人々の “健康促進” のために!
2015年春、沖縄の琉球大学キャンパス内 (産学共同研究棟) に立ち上げた “PAK研究センター” の発足メンバー(左から4人目が、所長の多和田真吉名誉教授)
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2014年8月22日金曜日

HDAC (ヒストン脱アセチラーゼ) はPAKと同様「健康長寿の敵」
(=発癌/老化酵素) である!


HDAC 阻害剤の一つである「ベーターヒドロキシブチル酸」(BHB) が、センチュウの寿命を20%伸ばすことが、ごく最近、米国サウスフロリダ大学のパトリック=ブラッドショー教授のグループによって証明された (1)。この発見は驚くにはあたらない。なぜかと言えば、抗癌剤「FK228」などで、HDAC (ヒストン脱アセチラーゼ) を阻害すると、その下流にあるPAK が阻害されることが既にわかっているからである。PAKには元来寿命を縮める機能があるから、それを何らかの方法で遮断すれば、当然寿命は伸びる。BHB はプロポリス中にあるPAK遮断剤「CAPE」と同様、「FOXO」と呼ばれる健康長寿に必須な転写蛋白を介して、センチュウの寿命を伸ばすこともわかった。「FOXO」は前述のHSP (熱ショック蛋白) の誘導にも必須である。従って、HDAC阻害剤にはセンチュウを熱耐性にする働きもある。

参考文献:
  1. Edwards C, Canfield J, Copes N, et al. D-beta-hydroxybutyrate (BHB) extends lifespan in C. elegans. Aging (Albany NY). 2014 Aug 7.

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