さて、ごく最近、韓国ソウルの研究グループによれば、この精油には抗癌作用も
あり、例えば、大腸癌細胞の増殖や癌転移を抑制することがわかった。 しかし、
正常な細胞の増殖には全く影響を示さなかった。 その抗癌メカニズムを詳しく調べ
た結果、この精油がPAK遺伝子の発現を特異的に抑えることが判明した(1)。
肥満症にも、PAKが必須であることが判明している。従って、抗肥満作用も
恐らくPAK遮断作用によるものであると考えられる。
さて、PAK1遺伝子の発現を抑える機能を持つ細胞内マイクロRNAが少なくとも4種類
知られている (MiRNA 7, 126, 145 および221) 。朝鮮五葉の精油が、一体どのマイクロRNAを
介して、PAK1遺伝子の発現を抑えるのか、今後の研究が注目される。
参考文献:
1. Cho SM,
Lee EO,
Kim SH,
Lee HJ.
Essential oil
of Pinus koraiensis inhibits cell proliferation and migration via inhibition of
PAK 1 pathway in HCT116 colorectal
cancer cells. BMC Complement Altern Med.
2014; 14:275.
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