人々の “健康促進” のために!

人々の “健康促進” のために!
2015年春、沖縄の琉球大学キャンパス内 (産学共同研究棟) に立ち上げた “PAK研究センター” の発足メンバー(左から4人目が、所長の多和田真吉名誉教授)
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2014年8月2日土曜日

「朝鮮五葉」 (高麗/朝鮮松) 由来の精油は、PAK遺伝子の発現を抑え、抗癌/ 抗肥満作用を持つ。

朝鮮五葉の精油には、肥満症を抑える作用があることが、昔から知られていた。
さて、ごく最近、韓国ソウルの研究グループによれば、この精油には抗癌作用も
あり、例えば、大腸癌細胞の増殖や癌転移を抑制することがわかった。 しかし、
正常な細胞の増殖には全く影響を示さなかった。 その抗癌メカニズムを詳しく調べ
た結果、この精油がPAK遺伝子の発現を特異的に抑えることが判明した(1)。
肥満症にも、PAKが必須であることが判明している。従って、抗肥満作用も
恐らくPAK遮断作用によるものであると考えられる。

 さて、PAK1遺伝子の発現を抑える機能を持つ細胞内マイクロRNAが少なくとも4種類
知られている (MiRNA 7, 126, 145 および221) 。朝鮮五葉の精油が、一体どのマイクロRNAを
介して、PAK1遺伝子の発現を抑えるのか、今後の研究が注目される。

参考文献:
1. Cho SM, Lee EO, Kim SH, Lee HJ. Essential oil of Pinus koraiensis inhibits cell proliferation and migration via inhibition of  PAK 1 pathway in HCT116 colorectal cancer cells. BMC Complement Altern Med. 2014; 14:275.

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