英国の有名な登山家ジョージ=マロリーが1924年の宿命的なエベレスト登山へ出発直前に、「なぜ、山に登るのですか!」という女性記者の問いに答えた有名な言葉がある: 「そこに山があるからです」。彼はこのエベレスト登山中に頂上間近(チベット側)で遭難して、とうとう「帰らぬ人」となった。
さて、2013年の統計調査によれば、(日本国内で)平均寿命の一番高い県は男女とも「長野県」という興味深い結果が出た。長野県の一体何が平均寿命を高めているのだろうか? 特産のリンゴのせいだろうか? 青森もリンゴの名産地だが、平均寿命はそう高くない (否、青森は平均寿命で最低に近い!)。 それでは、標高のせいだろうか? 長野県には一番山が多い。恐らく、平均の標高は長野県が最高だろう。つまり、そこに山があるから、長野県の住民は最も長生きするのだろうか?
世界的に見ると、平均寿命1位はスイス(82.8歳)、2位は日本とイタリア(82.7歳)、4位はアイスランドとスペイン(82.4歳)、6位はフランス(82.2歳)、7位は豪州(82.0歳)となっている。 いわゆる文明国/先進国の中では、(高山の余りない「豪州」以外は)明らかに「長寿国には山が多い」。「標高」自身のせいなのか、「澄んだ空気」のせいなのか、「登山をする習慣」のせいなのか、それとも「森林療法」のせいなのかわからないが、世界的にみても、「山と健康長寿」とは密接な関係があるようだ。
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