人々の “健康促進” のために!

人々の “健康促進” のために!
2015年春、沖縄の琉球大学キャンパス内 (産学共同研究棟) に立ち上げた “PAK研究センター” の発足メンバー(左から4人目が、所長の多和田真吉名誉教授)
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2015年2月17日火曜日

南米の健康茶 「ラパチョ茶」の主要抗癌成分: 「ベーター=ラパチョン」も PAK遮 断剤

最近、美白作用のあるハーブ茶を検索していたら、「ラパチョ茶」と呼ばれる南米ジャングル産の健康茶に出会った (1)。この茶が健康茶といわれる由縁は、この茶には、抗癌作用、抗炎作用、抗マラリア作用など健康長寿につながる様々な効用が知られているからである。 古代インカ時代から伝承薬として知られ、「ラッパ=ツリー」 (パウダルコ) と呼ばれる木の樹皮を乾燥した物を煎じて飲む。 2016年にブラジルで開催される「オリンピック」をひかえ、日本でも通販でこの健康茶が広く出回っている。 そこで、この茶の主要有効成分について調べてみた。「ベーター=ラパチョン」と呼ばれるナフトキノンがその「抗癌/抗炎/抗マラリア/美白」主成分である。 この物質を小魚「ゼブラ=フィッシュ」に投与すると、「ゼブラ」のような縞模様が消えてしまう(1)。

更に、その薬理作用を分子レベルで調べてみると、抗癌キナーゼ「AMPK」を活性化することが判明した (2)。「AMPK」の活性化がPAK遮断に直接つながることは前述した。従って、この物質の様々な薬理作用はPAK遮断によることは疑いの余地なしである。 同じ南米アマゾン産の苦木 (にがき) の幹には「グローカルビノン」と呼ばれる強力な (すごく苦い) PAK遮断剤が含れていることを前述したが、ラパチョ茶は幸い苦くない! 従って、子供たちにも気軽に勧められる。

参考文献:

  1. Kim JH, Lee SM, Myung CH, Lee KR, et al. Melanogenesis inhibition of β-lapachone, a natural product from Tabebuia avellanedae, with effective in vivo lightening potency. Arch Dermatol Res. 2015 , in press.
  2. Bae JH, Kim JW, Kweon GR, Park MG, et al. Corpus cavernosal smooth muscle relaxation effect of a novel AMPK activator, beta-lapachone. J Sex Med. 2011 ; 8: 2205-14.

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