苦瓜 (ゴーヤやヘチマ) 由来のトリテルペン類に、糖尿病に効く成分があることはかなり以前から広く知られていたが、その中で「ククルビタシン」と呼ばれる成分には抗癌作用もあることが数年前に、明らかになった。その抗癌メカニズムの一つは、PAK1の活性化に必須なチロシンキナーゼ「JAK2」を直接阻害することにある (1)。
ところがつい最近、もう一つの抗癌メカニズムが米国のペンシルバニア大学の研究グループによって解明された (2)。 PAK1の活性化に必須な「RAC」というG蛋白の活性化を阻害するというメカニズムである。 この (2番目の)メカニズムはプロポリス中の「CAPE」と全く同じメカニズムである。ククルビタシンの抗癌作用は、(RACとJAK2を同時に抑える) 「二刀流」なので、「CAPE」の (一刀流) 抗癌作用よりもずっと強い。 従って、この天然PAK遮断剤「ククルビタシン」は、将来有望な医薬となる可能性がある。
「ククルビタシン」の生合成経路に関与する遺伝子 (Bi & Bt) に関する記事 (人民網の邦訳): http://j.people.com.cn/n/2014/1201/c95952-8816423.html
さて、この化合物が医薬として市販されるには、あと10年くらいはかかるだろう。それまでは、取り敢えず、健康長寿をめざして、既に市販されている「ゴーヤ茶」を試してみることをお勧めする。抗癌作用ばかりではなく、血糖値や血圧を下げ、認知症に伴う記憶喪失を遅らしたり、肌の美白にも役立つはずである。
動物(マウス]実験によれば、膵臓癌を治療するのに有効なククルビタシンの投与量は毎日、体重kg当たり1 mgである。ということは、体重50 kgの人は、毎日、最低50mgは必要になる。 ゴーヤ中のククルビタシン含量は、約1 mg/g であるから,毎日 ゴーヤを50g食べ続ければ、膵臓癌などから解放される理屈である。試みに沖縄で早速、“ゴーヤチャンプル”という料理をごちそうになった。一食でゴーヤの量は優に50gは超えていた。副作用はもちろんなかった !
"ゴーヤチャンプル” のレシピ:
http://www.kikkoman.co.jp/homecook/search/recipe.html?numb=00002617
沖縄では豚肉料理が多いが(個人の好みに合わせて)豚肉の代わりに、鶏肉や魚肉などを使用
しても良かろう(鶏チャンプル・魚チャンプル)。 琉球・沖縄語“ちゃんぷる”は日本語の“チャンポン”と同意語で、その語源はインドネシア・マレー語の”Campur " だそうだ。“まぜご飯”[チャーハン]の意味である。琉球の食文化が“南方起源”であることがわかる。
参考文献:
動物(マウス]実験によれば、膵臓癌を治療するのに有効なククルビタシンの投与量は毎日、体重kg当たり1 mgである。ということは、体重50 kgの人は、毎日、最低50mgは必要になる。 ゴーヤ中のククルビタシン含量は、約1 mg/g であるから,毎日 ゴーヤを50g食べ続ければ、膵臓癌などから解放される理屈である。試みに沖縄で早速、“ゴーヤチャンプル”という料理をごちそうになった。一食でゴーヤの量は優に50gは超えていた。副作用はもちろんなかった !
"ゴーヤチャンプル” のレシピ:
http://www.kikkoman.co.jp/homecook/search/recipe.html?numb=00002617
沖縄では豚肉料理が多いが(個人の好みに合わせて)豚肉の代わりに、鶏肉や魚肉などを使用
しても良かろう(鶏チャンプル・魚チャンプル)。 琉球・沖縄語“ちゃんぷる”は日本語の“チャンポン”と同意語で、その語源はインドネシア・マレー語の”Campur " だそうだ。“まぜご飯”[チャーハン]の意味である。琉球の食文化が“南方起源”であることがわかる。
参考文献:
1. Iwanski GB,
Lee DH,
En-Gal S,
Doan NB,
et al. Cucurbitacin
B, a novel in vivo potentiator of gemcitabine with low toxicity in the
treatment of pancreatic cancer. Br J
Pharmacol. 2010, 160:
998-1007.
2. Lopez-Haber C,
Kazanietz MG. Cucurbitacin I
inhibits Rac1 activation in breast cancer cells by a reactive oxygen
species-mediated mechanism and independently of Janus tyrosine kinase 2 and
P-Rex1. Mol Pharmacol. 2013 ; 83: 1141-54.
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