さて、ナマコ由来のトリテルペン配糖体は水虫ばかりではなく、その他各種の病気にも有効であることが、最近知られている。
http://www.jinshomaru.com/original15.html
数年前に、米国シカゴにあるがんセンターのトマス=アドリアン教授の研究室により、大変面白い発見がなされた。海洋生物ナマコ
(北大西洋産) の水溶性エキスが、すい臓がんの増殖を抑え, その抗癌主成分は、フロンドシドA (FRA) と呼ばれる トリテルペン配糖体 (サポニン)。 水溶性であるから、腸管吸収がよく、動物実験では、毎日 体重kg当たり1 mg でも、がんの増殖を50%阻害する(1)。ただし、それ以上投与しても、なぜか、その抑制度は高まらない。 従って、この配糖体だけでは、がんの完治は難しい。
その抗癌作用のメカニズムはまだ良くわからないが、p21遺伝子を活性化することから、PAKを遮断している可能性が高い。 最近、我々の手で、FRAが直接、PAKを阻害することを突き止めた (2)。 目下、沖縄プロポリス(OP) 同様、FRAがせんちゅうの健康寿命を延ばすかどうかを検討中である。
さて、ナマコは英語でSea Cucumber と呼ばれる。直訳すれば、“海瓜”である。 面白いことには、陸の瓜で、ゴーヤとかヘチマにも、抗癌性のトリテルペンが含まれていることは、前述した。“ククルビタシン”と呼ばれるPAK遮断剤である。この2つ (海の幸と陸の幸) を組み合せたら、すい臓がんは完治できるだろうか? 試してみる価値はあると思う。
さて、ナマコは英語でSea Cucumber と呼ばれる。直訳すれば、“海瓜”である。
ひょっとすると、ナマコ中のサポニン成分(トリテルペン配糖体)によるのかもしれない。 高麗人参中のサポニン (ジンセノシド)には(抗癌作用・美白作用ばかりではなく)育毛作用も知られているからである (3)。 “水平思考”の得意な人なら、海に住むナマコ (中国では、“海参”、つまり海の人参と呼ばれる)を、陸に育つ人参や瓜に例えることに、それほど抵抗は感じないはずである。育毛作用のある物質の中から、抗がん剤を探し出すというやり方には、大きな意義がある。なぜなら、脱毛作用という副作用を持たない抗癌剤が開発しうるからである。
0 件のコメント:
コメントを投稿