“オトメアゼナ”(バコパ、Bacopa monnieri)は、インドでは“魔法の植物”とまで言われ、“ブラフミー”(創造の神“ブラフマン”の知恵を助けるもの)と言う名前まで付けられ、瞑想を助けるハーブとしてヨガの修行をする人に特に使われている。 『アーユルヴェーダのハーブ医学』によれば “ブラフミー”というハーブは、“アーユルヴェーダ”の 薬の中で最も重要な若返りのハーブであり、主に神経と脳細胞を活性化し、
知性を高め、長寿を促し、記憶力を増し、老化や老衰を遅らせ る。免疫機能を高め、体内を浄化し栄養を補給し、副腎を 強めます。同時に、血液を浄化し、湿疹や疥癬だけでなく、 ハンセン氏病や梅毒などの慢性の皮膚病にも特効がある。
ヒマラヤ山中によく見られ、ヨガ行者の 瞑想のための食物。右脳と左脳のバランスを整える。 WHO (世界保健機構) は ブラフミーを「21世紀の驚異的薬草」、 「保護すべき薬用植物の中でもっとも重要なものの一つ」と位置付けている。 驚くなかれ、自宅の庭でも手がるに栽培できる。開花期間が長く、春~秋にかけて白やピンク、紫色、淡いブルーの小花を咲かせる。
つい最近、その水溶エキスの薬理作用の科学的裏付けがインドの研究グループによって、線虫という小動物を使用してなされた。バコパのエキスには、線虫の平均寿命を延長する作用があることが判明した。そのメカニズムは熱ショック蛋白(HSP16) を大量生産することによって、高熱などのストレスに対して耐性になる(つまり、夏バテになりにくい体質に変換する)ことにある (1)。前述したが、PAK遮断剤は熱ショック蛋白(HSP) 遺伝子を活性化する作用があり、健康長寿を促進する。従って、この水溶エキスもPAK遮断剤の一つとして考えてよかろう。近い将来、このエキスがPAK遮断剤であることを直接に実証してみたい。PAK遮断剤ならば、美白作用(メラニン色素の合成を抑える作用)もあるはずである。(抗癌剤・NF治療薬ばかりではなく)お肌を若返らす化粧品添加物としても有効である可能性も出てきた。
参考文献:
1.
Phulara SC1,
Shukla V1,
Tiwari S1,
Pandey R1. Bacopa monnieri promotes
longevity in C。 elegans under stress conditions. Pharmacogn Mag. 2015 ;11, 410-6.
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