琉球大学農学部 (多和田真吉教授) と鹿児島大学農学部チームとの最近の共同研究によれば、沖縄特産の植物、特に月桃 (ゲットウ) やギンネムの葉、苦瓜 (ゴーヤ) などに、PAKを直接阻害する物質が多く含まれていることが判明した (1)。
特に注目すべきは月桃の葉由来の 「ヒスピディン」 と呼ばれる代謝産物で、レスベラトロールと同様3個の水酸基を持つ (ベンゼン環とピロン環が連結した) ポリフェノール誘導体で、その水酸基を全部メチル化するとPAK阻害活性が5倍ほど増強され、IC50が 約1 micro M になることが判明した。
従って、PAK遮断剤 「ロットレリン」 を含む 「クスノハガシワ」 果皮 (赤い染料 「カマラ」) と同様、これらの沖縄特産植物由来のエキスは、癌などの難病治療や健康長寿に寄与するばかりではなく、美白を主な目的にした化粧品 (クリーム) にも今後広く利用される可能性がある。
参考文献:
1.
Nguyen, BCQ., Taira, N., Tawata, S. Several Herbal
Compounds in Okinawa Plants Directly Inhibit the Oncogenic/aging Kinase PAK1. Drug. Discov. Ther. 2014, 8: 238-44.
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