人々の “健康促進” のために!

人々の “健康促進” のために!
2015年春、沖縄の琉球大学キャンパス内 (産学共同研究棟) に立ち上げた “PAK研究センター” の発足メンバー(左から4人目が、所長の多和田真吉名誉教授)
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2014年12月25日木曜日

沖縄特産の植物にはPAKを直接阻害する物質が含まれている。

琉球大学農学部 (多和田真吉教授) と鹿児島大学農学部チームとの最近の共同研究によれば、沖縄特産の植物、特に月桃 (ゲットウ) やギンネムの葉、苦瓜 (ゴーヤ) などに、PAKを直接阻害する物質が多く含まれていることが判明した (1)。

特に注目すべきは月桃の葉由来の 「ヒスピディン」 と呼ばれる代謝産物で、レスベラトロールと同様3個の水酸基を持つ (ベンゼン環とピロン環が連結した)  ポリフェノール誘導体で、その水酸基を全部メチル化するとPAK阻害活性が5倍ほど増強され、IC50が 約1 micro M になることが判明した。

従って、PAK遮断剤 「ロットレリン」 を含む 「クスノハガシワ」 果皮  (赤い染料 「カマラ」) と同様、これらの沖縄特産植物由来のエキスは、癌などの難病治療や健康長寿に寄与するばかりではなく、美白を主な目的にした化粧品 (クリーム) にも今後広く利用される可能性がある。

参考文献:
1.      Nguyen, BCQ.,  Taira, N., Tawata, S.  Several Herbal Compounds in Okinawa Plants Directly Inhibit the Oncogenic/aging Kinase PAK1.  Drug. Discov. Ther.  2014, 8: 238-44.

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