人々の “健康促進” のために!

人々の “健康促進” のために!
2015年春、沖縄の琉球大学キャンパス内 (産学共同研究棟) に立ち上げた “PAK研究センター” の発足メンバー(左から4人目が、所長の多和田真吉名誉教授)
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2014年3月23日日曜日

統合失調症の「最先端」療法: PAKを遮断するハーブ療法

1950年代初期以来、ドーパミン遮断剤「クロルプロマジン」(CPZ)が統合失調症(Schizophrenia) の治療薬として、長らく使用されてきた。 しかしながら、CPZにはパーキンソン氏病症状 (手足の痙攣) や横隔膜の痙攣 など、いくつかの副作用が生じることが知られている。

面白いことには、ごく最近になって、CPZには (プロポリスなどのPAK遮断剤と同様) 抗癌作用や抗マラリア作用もあることが判明した。 更にそのメカニズムを詳しく調べるうちに、CPZ がp21(=CDK阻害蛋白) 遺伝子を活性化することが、2、3年前に韓国の研究グループによって確認された(1)。

これら一連の性質はPAK遮断剤に共通する薬効である。 従って、CPZが実はPAKを遮断することによって、統合失調症を抑えている可能性が非常に高い。 言い換えれば、ドーパミン受容体を阻害せず(副作用なし!)にPAKを遮断するハーブ類 (例えば、プロポリスなど) の方が、統合失調症の治療により適していると考えられる。

参考文献: 
1。Shin SY, Kim CG, Kim SH, Kim YS, et al. Chlorpromazine (CPZ) activates p21Waf1/Cip1 gene transcription via early growth response-1 (Egr-1) in C6 glioma cells. Exp Mol Med. 2010 ; 42: 395-405.

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