先ず、上記のインターネット欄 (琉球大学農学部の多和田教室) によれば、ギンネム (種子/葉 ) 由来のチロシン誘導体 「ミモシン 」は、流感の予防/治療に役立つという。 インフルエンザ・ウイルスの感染には、PAKが必須であることが知られている。 更に、ミモシンはマラリア感染、すいぞう癌、炎症、などの治療にも有効であることが (少なくとも動物実験で) 知られている。 これらの病気もPAK依存性である。
更に、ミモシンがp21(CDK阻害蛋白) の遺伝子を活性化する こともわかっている (1)。
これらの諸性質は、PAK遮断剤の典型的な薬理作用である。 従って、ミモシンが何らかのメカニズムでPAKを遮断している可能性が強い。 年末近くになって、多和田教授らによって、ミモシンがPAKを直接阻害することが実証された!
惜しむらくは、ミモシンに 「発毛抑制=脱毛促進」 という副作用があることである。 戦争末期、小笠原諸島に取り残された日本兵が飢えをしのぐため、ギンネムの種子を食べ、全員残らず丸ハゲになったという逸話がある! ミモシンをさらに化学修飾することによって、この副作用を何とか除く方法 (術) はなかろうか?
参考文献:
1. Chang HC,
Lee TH, Chuang LY,
Yen MH, Hung WC. Inhibitory effect of mimosine
on proliferation of human lung cancer cells is mediated by multiple mechanisms. Cancer Lett.
1999; 145: 1-8.
0 件のコメント:
コメントを投稿