人々の “健康促進” のために!

人々の “健康促進” のために!
2015年春、沖縄の琉球大学キャンパス内 (産学共同研究棟) に立ち上げた “PAK研究センター” の発足メンバー(左から4人目が、所長の多和田真吉名誉教授)
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2017年10月13日金曜日

沖縄における 「衆議院」 選挙 (2017年10月): (日本) 本土とはかなり事情が違う!

本日、(豪州メルボルン領事館で) 在外投票を済ませたが、私の「旧住所」 ( 2016年8月末日まで) が沖縄県宜野湾市だったので、今回は 「沖縄2区」 の候補者に投票することになった。 この区は、過去連続5選の社民党候補 (照屋さん、72歳) の地盤である。 恐らく、今回も翁長 (沖縄) 知事や「オール沖縄」( 革新系) の支持を受けて、自民党候補を破って当選することが予想される。 面白いことには、沖縄2区が全国唯一の 「社民党候補の当選確実」 選挙区である。 沖縄では、どうやら 「小池新党からは全く立候補者なし」 のようである。戦後ずっと米軍基地に苦しめられている沖縄県民にとっては、(改憲=第9条改悪を掲げる) 「保守的な」小池新党は、とうてい 「受け皿」にはなり得ないからだ。

 (琉球新報の記事より抜粋) :

第48回衆院選が10日公示され、午前9時現在で 沖縄県内の4小選挙区で前職9人、新人3人の計12人が県選挙管理委員会に立候補を届け出た。

沖縄1区には自民前職の国場幸之助氏(44)、共産前職の赤嶺政賢氏(69)、維新前職の下地幹郎氏(56)、幸福新人の下地玲子氏(59)の4人。
 
2区は社民前職の照屋寛徳氏(72)、自民前職の宮崎政久氏(52)の2人。

3区は無所属前職の玉城デニー氏(58)、幸福新人の金城竜郎氏(53)、自民前職の比嘉奈津美氏(59)の3人。

4区は幸福新人の富川泰全氏(38)、無所属前職の仲里利信氏(80)、自民前職の西銘恒三郎氏(63)の3人が立候補した。

第2次安倍政権にとっては2度目の総選挙であり、国民の審判が下される。県内では米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設や沖縄振興の在り方、改憲、消費増税などが大きな争点となりそうだ。

2014年12月の前回選では、翁長雄志知事とともに辺野古新基地建設反対を掲げた「オール沖縄」勢力の候補者が全4選挙区を独占し、敗れた候補者は全員、"比例復活" による当選を果たした。前回選の立候補者全員が今回選にも立候補したことから、事実上、同様の選挙構図であらためて県内有権者の審判を仰ぐことになりそうだ。

 スペインからの「カタロニア」独立と日本からの「沖縄」(琉球) 独立

バルセローナを首都にするカタロニア自治州では、住民の9割以上がスペインからの独立を希望していることが、最近の住民投票で明白になった。  しかしながら、スペイン政府はカタロニアの独立は 「憲法に違反する」 (違憲である) と主張し続けている。 元来、カタロニアは独立国だったが、1936年に勃発したスペイン内戦中にフランコ独裁政権によって、無理矢理に (武力で) スペインに合併されたという歴史がある。 1975年のフランコの死亡と共に、カタロニアの自治権が獲得された。

さて、琉球王国もその昔「独立国」だったが、江戸時代に薩摩藩 (島津家) の植民地になった。 その後、明治時代になって、日本国に併合された。 日本の敗戦後、沖縄は米国により植民地化され、全島が米軍の基地になった1972年に、沖縄は "形式的" に日本本土へ復帰 (返還) されたが、(日米安保条約に従って) 米軍による一方的な占領が相変わらず継続している。

沖縄住民は現在、「二者選択」 を迫られている。(1) 日本から独立して、米軍基地をグアム島へ全部移動してもらうことを、米国政府 (トランプ政権) と直接交渉するか、(2) 日本政府の 「傀儡」 となって、引き続き 「日米両国の植民地」状態に甘んじるか、どちらかを選択せねばならない。 カタロニアの住民投票結果は、前者の選択を示唆している。 少なくとも、沖縄の独立は 「合憲」である (現行の憲法には違反しない) 。 

 沖縄の 「米軍基地」 問題は、沖縄が日本から独立して、「琉球共和国」を樹立しない限り、解決しないだろう。 日本政府からの "多額の金銭的援助" が途絶えれば、自ずから、米軍は (沖縄から) グアム島に基地を移転 (撤退) せざるを得なくなる。 逆に言えば、沖縄が本土から独立することによって、日本本土自身も米国の「属国」状態から解放されるのである。
更に、日本政府 (内閣府) からのいわゆる 「沖縄補助金」 で全額まかなわれている"沖縄の寄生虫" 「OIST」 (沖縄科学技術大学院大学) も即刻、閉鎖になるだろう。

 沖縄が日本本土から独立して、永世中立な 「琉球共和国」 になり、「極東のシンガポール」 (国際的な貿易国) になり得る可能性は十分にある。先ず、沖縄の総面積は 、2281 平方kmで、ちっぽけなシンガポール (719 平方km) の3倍以上の広さがある。 片や、 沖縄の総人口は144万人で、シンガポールの総人口 (561万人) の約4分の1に相当する。 従って、沖縄の人口密度は633人平方/kmで、 シンガポールの人口密度 7,697人/平方km の12分の1に過ぎない。 明らかに、今後将来、高速道路にかわって、"鉄道" などを先ず南北に走らせ、開発の余地が12分にある。 独自の"国際線"を扱う 「琉球航空」(Air Ryukyus) や「琉球郵船」 などの観光運輸事業会社を立ち上げ、貿易や観光事業を飛躍的に盛り上げる可能性もある。

 沖縄 (琉球民族) の独立運動に関しては、(地元) 石垣島出身で早稲田大学 (政経) 卒の経済学者、松島教授 (竜谷大学) の「琉球独立への道」などを参照されたし.

 因みに、都道府県の人口密度を調べてみて驚いたのは、沖縄の人口密度は第9位、8位の兵庫と10位の京都との中間にある。 面白いことに、(隣の) 台湾の人口密度(640人/平方km) は沖縄県や中近東のドバイ首長国とほぼ同じである。 一位の東京都の人口密度は、6016人/平方kmで、シンガポール (7697/平方km) よりかなり低い。 勿論、人口密度の一番低いのは北海道 (70人/平方km) で、沖縄の9分の1に過ぎない。 従って、(寒い) 北海道や東北の開発がいまだに遅れていることがわかる。

 沖縄県民は、戦術を大幅に変換 (アウフヘーベン) する必要がある!

沖縄住民は戦後70年以上、米軍が何かをしでかす度に"抗義運動"を繰り返してきたが、米国政府も日本政府も、それに耳を傾ける姿勢が全くない。 聴く耳をもたない相手には、もう少しドラスチックな手段 (パンチ) が必要である。米軍基地への 電気、ガス、水道の供給を(一方的に) 止めれば、米軍はグアム島に移転せざるを得なくなる。 実効果のない 「マンネリ」 の抗義運動はもう辞めよう!  

例えば、翁長知事が 「2018年元旦に琉球政府は日本政府から独立し、以後は米軍基地へのエネルギーや水の供給を絶つ」 と宣言したら、先ず安倍政権が倒壊し、米軍は沖縄から引き揚げる以外に手はない! 

 

2017年10月5日木曜日

「衆愚民主政治」 か 「啓蒙君主政治」 か

目下、Jim Krane 著 (2009年) 「Dubai:  The story of the world's fastest city」 を読んでいる。 Dubai とは、アラビア半島内にあるUAE (アラブ首長国連邦) の一つを代表する貿易都市である。 イランの対岸に位置するUAE内では、最大の人口 (約300 万人) を誇っている。

その内で、土着のベドウイン族 (国民) の人口は、全体の2割に過ぎず、残りはインド人(4割)、パキスタン人(2割弱)、バングラディッシュ人(1割弱) など南アジアからの出稼ぎ外国人が8割近くを占めている。勿論、外国人には政治に口出しする権利がないから、2割にあたる土着のベドウイン住民の意志や希望によって、政治が動いている

もっとも、実際に (建国以来ずっと) 政治の実権を握っているのは、Dubaiの首長(世襲制の家長) であるSheikh 家である。目下、2代目の啓蒙君主Sheikh Mohammed が内政、外交、経済など全てを統括している。石油、貿易、観光などで稼いだ豊かな富 (国庫) から、国民一人当たり年間550万円の生活費が支給されていているので、国民からは殆んど不満が出てこない。しかも、教育費は小学校から大学まで無料、所得税も消費税もなし! 

こういう夢みたいな国家がアラビア半島に実際に存在するのだが、日本の現状はどうだろう。 天然資源に乏しく、人口ばかり多い (衆愚の) 日本では、国家が高い所得税と消費税を国民から吸い取り、その国庫を (無理矢理に) 沖縄に駐屯する米軍や自衛隊の維持費に使用している。 然も、人口の大部分を占める有権者には、投票権だけはあるが、実際に選ばれてくる政治家 (特に与党の政治家) は、有権者の利害など度外視して、好き勝手放題を繰り返している。

私の個人的な意見では、日本の「衆愚的な民主政治」よりも、Dubaiの「啓蒙的な君主政治」をむしろより高く評価したい。 そこで、来たるべき選挙で「倒幕」が成功したら、啓蒙的な (先見の銘がある) 君主 (女帝) が日本政治の舵取りをしてくれることを期待している。

 日系英国人のノーベル文学受賞:  才能は 「環境の子 (産物) 」 である!
 
今回ノーベル文学賞を受賞する英国人 「石黒一雄」 氏は、(長崎で) 1954年11月08日生まれ。 誕生日が偶然にも私と同じで、しかも 12歳違いの午 (うま) 年生まれ。 5歳で両親と共に、英国に移住して以来、ずっと英国住まい。 彼の文学作品はGenotypically  にはJapanese だがPhenotypically には British。同様に、私自身の「PAK」研究も、Genotypically  にはJapanese だが, Phenotypically には Aussie。 彼は若い頃、(私同様) "画家" をめざしたことがあるそうである。だから、彼の作品 (例えば 「浮世の画家」 など) には想像力が豊かに滲み出ている。何時か機会があったら、石黒さんにも会ってみたい。

2017年10月4日水曜日

今や 「倒幕」 (安倍幕府の打倒) の機は熟した!

小池新党を先頭に、腐り切った自公連立政権を粉砕せよ!  平成に入ってから、 何回か、倒幕が成功している。 先ず第一は、(さきがけの) 細川政権の樹立。二回目は(民主党による) 鳩山-管-野田(バトンタッチ) 政権の樹立。 もっとも「社会党-自民党」 (村山) 連立政権は、事実上、自民党の「傀儡」だから、数に入らない!

今回は "三度目の正直" (安定政権) を期待しよう。倒幕を果たすためには、「大同小異」の原則をできるだけ守って欲しい。立憲民主党などとの政策上の「ちっぽけな違い」に拘って、(安倍政権を倒すという) 「大きな目標」を忘れてはならない。

もし、「希望の党」が過半数近くに迫ったら、恐らく前原さん (民進出身) が首相に指名されるだろう。"本命" の小池さんは、2020東京五輪を成功させてから、満を持して衆議院 (東京区) に立候補して、圧倒的多数を制して、"史上初の女性" 首相に指名されるだろう。 今回はその 「地慣らし」 に過ぎない。

さて、 東京都が視察用の豪華 (20億円) クルーザーを購入する問題について、都民の一部から批判が出ているようであるが、(五輪開催前に) 引退 (生前退位) 予定の天皇や英国のエリザベス女王 (2世) やフランスのマクロン大統領など海外から来訪する多数のVIP (国賓) による東京湾の視察を円滑に進めるために (安物の 「モーターボート」 ではなく)  適切な船を準備するのは、"国際的な外交儀礼" であり、非難するにはあたらない。 因みに、ロッキード戦闘機F3520機購入する費用に相当するそうである。 問題は (安倍幕府のごとく) 「戦争」を始めるか、それとも 「平和」 を選択するである。 都民一人当たり 「200円の出費」 である。  これで 「平和が買えれば幸せ」 と言うべきだろう。 国民一人一人の命には代えられない!

蛇足だが、私は "船旅" が大好きである。下村さん (ノーベル受賞者) は1960年に渡米する際、「氷川丸」という日本郵船の客船に乗ったそうである。それは、氷川丸にとって「最後の航海」となった。私自身が1973年に渡米する際は、太平洋を横断する客船は全くなくなった。そこで、米国の"大型コンテナ船"に乗って、横浜からシアトルに向かった。 もし将来、私にノーベル賞を授かるような機会が訪れたら、メルボルンからストックホルムまで、大型コンテナ船で、再び航海したいと思っている。その時には、高校時代の親しい同級生何人かをを横浜港で拾っていくという約束をしている。 帰路に実家のある東京に寄る予定であるが、その時には、「東京都の鍵」 をもらって、"都庁所属の豪華クルーザー" で、同級生と共に、東京湾を初めて視察したいものである。 

2017年9月27日水曜日

「小池なだれ」: 「アウフヘーベン」 とは (安倍政権打倒をめざす) 「野党再編成」!



 
「アウフヘーベン」(Aufheben) とは、小池都知事が (政治的) 岐路に立った時に、好んで頻発する言葉である。 日本語では、止揚とか揚棄とか訳されているが、素人にはピンとこない言葉である。 原典はドイツ語で、有名な哲学者ヘーゲルが 「弁証法」 という哲学論の中で使い始めた言葉である。  平たく意訳すれば、踏み台になる原案/仮説 (テーゼ) を否定 (つまり反論=アンチテーゼを提案) しながら、より進化した (より高い次元あるいは実現性の高い) 折中案 (ジンテーゼ) を摸索する努力の過程を指す。

例えば、国政をめざす小池新党の党名として、「国民ファースト」 という案で出たが、既に誰か (自民党のドン) が妨害を意図に、既に登録していたことが発覚した。 そこで妥協して 「日本ファースト」 という党名が一時ちらついたが、いかにも 「右翼的な」 呼称なので、大半が反対した。 そこで、「庶民の受け皿」 とか「庶民の目線で」とか、色々な提案 (百家争鳴) が出たが、結局  「希望の党」 という小池案に落着 (アウフヘーベン) した。

民進党は事実上"解散" 、"希望の党" に合流し、「野党再編成」なる! 
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20170928/ddm/003/010/059000c
ただし、旧社会党系のリベラル派は、小池さんの「踏み絵」 (憲法改正など) を踏まず、「立憲民主党」 なる新党を結成。

「希望の党」の第一目標は、(自民党のドン) 安倍首相の再選を阻止することである、この目標は、他の野党 (例えば、民進党や共産党) には (力不足で) 到底実現できない。"有権者の40% にも達する浮動票" を全部かき集めることで実現できる!  つまり、(ほのかな 「希望」 を与えながら) "庶民の受け皿" になることである。議席数の4割を獲得すれば、他の野党の議席を併せて、安倍さんの再選を食い止められる。 更に (都議選同様) 、「希望の党」 が4割をとれば、安倍さんにとっては明らかに 「敗北」 なので、責任をとって、自民党の党首を辞任せざると得ない。 

2017年8月31日木曜日

ヘミングウエイの謎めいた冒険 (1935-1961) (ニコラス=レイノルズ著、2017)

「誰がために鐘は鳴る」、「武器よさらば」、「老人と海」など数々の不朽の名作をこの世に残し、1954年にはノーベル文学賞に輝いたアーネスト=ヘミングウエイ (1899-1961) 作家ばかりではなく、ジャーナリストとしても活躍し、冒険家としても、良く知られている。 生涯に次々と4人の妻をめとったという話題もある。 しかしながら、 キューバ危機前後に、「非業な最期」を遂げた。自殺か、事故死か、あるいは他殺 (暗殺) か、色々な臆測が残っているが、その背景には、太平洋戦争中に、作家がキューバで始めた対独スパイ作戦に基因する(戦後の「冷戦」時代にも継続した) 個人的な情報収集活動のために、FBI のフーバー長官から付け狙らわれていたという経過がある。

著者は、CIA博物館の歴史家 (オックスフォード大学史学博士) で、2010年以来始めた綿密な調査結果に基づいて、ヘミングウエイの謎めいた冒険 (スパイ活動) の全貌を初めて、世に明らかにした。

出版当時 (2017年3月末)、 ニューヨークタイムズのベストセラー書に選ばれたが、(ある批評家に言わせれば)、「great story, but cheap paper」( 話は素晴らしいが、紙質が悪い!) というやや辛口の批評 をもらった。 この批評家は恐らく (私と同様) 写真家ではなかろうか。掲載写真用に (特別に) 上質な紙を使っていないので、写真の出来ばえが今一つである。 だから、"邦訳" では、写真には是非 (できるだけ) 上質紙を奮発してもらいたい!  

正直な話、私はヘミングウエイの作品をまともに読んだことはない。「Farewell To Arms」 は高校の英語の授業で採用されたが、いつもながら、中途で学期末が来て、「尻切れとんぼ」に終わった。 私自身には特別な印象は残っていない。映画化された作品の内で、私がビデオで繰り返し観ているのは、「誰がために鐘は鳴る」 (1943年制作) である。名優ゲイリー=クーパー (ロベルト役) と イングリッド=バーグマン (マリア役) の共演である。 これは、スペインのフランコ独裁政権に対抗する市民ゲリラ部隊に参加して、敵軍の戦車隊が通過しつつある鉄橋を爆破する使命を引き受けたアメリカの一青年と地元スペインの若い娘とのロマンスであるが、ヘミングウエイはこの市民戦争に (義勇軍ではなく) 記録映画班のジャーナリスト作家として参加して、その印象を帰国後、一気に小説化して、大当たりになった!  

さて、序論によれば、ヘミングウエイとCIAの前身 (OSS) との関係は、戦争中の1940年末に始まる。 同時に、ソ連のKGBの前身との関係も同じ頃に始まっている。それは、名作「誰がために鐘は鳴る」出版直後の出来事である。当時は、米国もソ連も連合国側で味方同志だった。 しかしながら、終戦後、米ソの間に冷戦が始まり、敵同志になった!  ヘミングウエイは、自分の力を過信して、何とか米ソ間を上手にまとめようと努力したようであるが、所詮、一作家の出来うる仕事ではなかった。 とうとう収拾がつかず、一触即発の 「キューバ危機」 がやってきた。 結局、(戦後の) 「二重スパイ」 行為が作家の死を早める一因になったようである。

 しかしながら、人はたった一つの理由で自殺はしない。幾つかの要因が重なって、せっぱ詰まり、ヘミングウエイのように "猟銃で自分の頭を撃ち抜く" ような行為に走る。 彼には、少なくとももう2つ、自殺への要因になるものがあった。その一つは、「血素症」(Hemo-chromatosis) という (血中に鉄分が異常に蓄積する) 遺伝病である。ヘミングウエイの父親は医師だったが、血素症 (別名、青銅色糖尿病) を苦にして、自殺した。ヘミングウエイの兄妹にも何人か同じ難病で自殺した。従って、ヘミングウエイも同じ理由で自殺した可能性がある。 もう一つは、キューバのカストロ革命である。 バチスタ独裁政府を打倒したカストロは、ヘミングウエイにとって、フランコ政権と闘ったスペインの市民義勇軍の"ヒーロー" 再来だった。 それと敵対する自国アメリカ (ケネディー政権) と板挾みになった。 「誰がために鐘は鳴るか」 と自問したとき、ヘミングウエイは、自分のために鐘が鳴ったと錯覚したのかもしれない。。。(教会の) 鐘は 「(ロベルトを含めて) 犠牲者各々の魂を弔う鐘」 である。

「行間」を読み取る作業は、豊かな想像力と知識を要求する。 しかし、共に 「弱者の味方」 かつ 「反全体主義者」 であった作家 「ヘミングウエイ」 と革命家 「カストロ」 との間には、兄弟以上に固い結び付きがあったのは、疑いの余地がない。そのカストロが革命成功後、ソ連の傘下に下り 「米国と対決」 せざる得なくなった事態 (悲劇) は、作家にとって、大きな失望をもたらしたに違いない。他方、作家に対するFBI からの追求がひしひしと迫ってきた。「 万事休す」!  最後の妻 "メアリー" 宛て  「俺は自爆する。3人の息子(ジョン、パトリック、グレゴリー) の後を頼む!  アーネスト」 という短い遺書を残して、あの世へ寂しく旅立ってに違いない。

なお、作家ヘミングウエイの 孫 (ジョン=ヘミングウエイ) は、カナダのモントリオールに住む作家である。2007年に 「Strange Tribe:  A Family Memoir」 を出版した。 「キューバが全てを変えてしまった! 」 と結んでいる。 
http://www.huffingtonpost.com/author/john-hemingway



"HEM病" のプロポリス治療?
Hemingway 家 を襲った症候群という意味を兼ねて、「血素症」 を仮に 「HEM 病」 と呼ぼう。 HEM 病はHFE遺伝子の機能不全にあることが、ヘミングウエイ死後30年以上たってから、エール大学のグループによって明らかにされた。 更に10年ほどたって、肝臓で鉄イオンを代謝除去するペプチドホルモン (Hepcidin) が見つかった。 HFE蛋白は、この肝臓ホルモンの産生に必須なのである。 

更に、最近になって、PAK遮断剤クルクミンやレスベラトロールによって、HFE欠損マウスの「HEM病」を緩和/解消することがわかった。 そこで、我田引水であるが、HEM病の発症には、どこかでPAKが関与している可能性が浮かび上がった。  HEM病には常に鬱病 (自殺の前兆) が伴う。 鬱病はPAK依存性の疾患であるから、例えば、プロポリスで治療しうる、従って、(作家ヘミングウエイには、遅かりしも) HEM病のプロポリス治療も、夢ではなさそうである。

2017年8月9日水曜日

新党 「庶民の受け皿」: スローガンは 「日本ファースト」 ではなく 「庶民第一」!

GFPでノーベル賞 (2008年) をもらった下村脩さんの (戦災に関する) 興味深い体験談が残っている。父親は軍人で、大阪 (住吉) から満州に出征する直前、家族に (B29 の空襲を避けるために)、長崎の親戚 (祖父) の家に疎開するように、忠告したそうだ。

おかげで、家族は大阪の大空襲を避けることはできたが、8月9日に、長崎に2番目の原爆が落された。 (その日の朝、上空を一機のB29が市内に向かって飛来するのを目撃したが)  幸い、祖父の家は爆心の外にあったので、被曝を避けることができた。 しかし、"ゼロ戦" の修理工場からの帰宅路に異様な黒い雨を身体中に浴びたそうである。

その日の体験を話ながら、下村さんはノーベル受賞講演をこう 結んだ。 「もし、私が爆心にいたら、GFPの発見はなかっただろうし、その発見に基づく、二人のアメリカ人科学者の受賞もなかっただろう」 。その話を聞いて、大統領に当選したばかりのオバマ氏は、翌年にベルリンの聴衆に向かって 「核のない世界」 を提唱して、ノーベル平和賞をもらった。 そして、オバマ氏は任期満了直前に、とうとう広島を訪れた。 「ノーベル賞の連鎖反応」 と呼ばれている現象である。 「米国ファースト」主義のトランプ大統領は、一体広島や長崎を訪れるだろうか?

さて、最近、変な噂を耳にした。 「日本ファーストの会」 がまもなく発足するそうだ。「都民ファーストの会」に由来し、国政へ進出を狙っているそうである。

私ははたと耳を疑った。その昔 (1973年まで) 、私がまだ都内に住んでいた頃、総選挙の季節になる度に、"軍艦マーチ" をうるさく鳴らしながら、赤尾敏を党首とする「日本愛国党」の宣伝カーが町筋を走り過ぎたものである。 「日本ファースト」 という言葉を聞いて、不思議に赤尾敏氏の宣伝カーを連想した。

私の持論であるが、国政の受け皿は「国民ファースト」でなければならない!  これは 「都民ファースト」 から進化した 「国家よりも国民をファースト」 であるべきだからだ。「都民ファースト」は、「都議のドン」ファーストから脱皮をめざして、大成功した新党だった。 次は、「国会のドン」(自民党あるいは安倍政権) から脱皮をめざす運動でなくてはならない。 「日本 (国家) ファースト」 では、国民の受け皿には、とてもなり得ない! 

微妙な言葉 (ニュアンス) の違いではあるが、その違いをハッキリ認識できないと、再び、「お国のために」 戦争を始めることになりかねない!  

どうやら、そう感じているのは、私独りではなさそうである: http://blogos.com/article/239163/
 私は (元来) 理系の人間で、国語の試験で満点を取った経験が一度もないから、国語力には余り自身がなかったが、どうやら "海外経験40年余り" の間に、視野が広くなったためか、国語の読解力も多少向上したのを知って安堵した! (1960年以来ずっと在米の下村先輩曰く)   いつまでも 「井戸の蛙、大海を知らず」 ではあかん!  

実は、この 「国民ファースト」 事件の裏には 「ドン」 からの汚い策謀があった 去る都議選で、「国民ファースト」と名乗る政治団体から、「後藤なにがし」という "泡沫候補" が立候補していた。恐らく、右翼政党から送られた "刺客" である。 小池新党が国政に進出してくることを予想して打った 「先手の碁石」 だ!  しかし、「その手を食わなの焼きハマグリ」である!  「ファースト」 という外来語にこだわることはない!  「庶民第一」でもよいし「庶民優先」でも良い。 「マドンナ」 土井さんに言わせれば、排他的かつ国粋主義的な 「日本ファースト」 は絶対にダメなのだ!  もちろん、大企業の大ボス連も 「国民の一員」 だが、そんな連中から まともな票はどうせ期待できないのだから。。。

 我々 (癌学者) は、これまで 「患者の目線」でずっと研究を進めてきたという実積を踏まえれば、「庶民の目線で」 という政党名も決して悪くない。 とにかく、選択枝は外にも山ほどあるので  "国語IQの低さ" を露呈する 「日本ファースト」 だけはぜひとも辞めてもらいたい  (云々を 「でんでん」 としか読めなかったどこかの首相と大して変わらない!)! 兎に角、これから長年、総選挙でも地方選挙でも戦えるような 「より幅広い」 革新的な政党名が欲しい! 

党名が 「希望の党」 ならオーケー!   「大義なき解散」 (今なら「安倍自民党」でも未だ勝てるというのが、唯一の解散理由) だが、2020年東京五輪直後に予想される「本番」の前哨戦と位置付け、自民党を徹底的に苦しめよう! 

2017年7月16日日曜日

SF 劇場: 健康長寿の薬 「CAP 40」


僕は老犬である。ニュージーランド生まれの 頭の良い白黒の「シープドッグ」(羊飼いの犬) である。名前は「チャーリー」。飼い主のお気に入りの喜劇俳優 「チャーリー=チャップリン」 から名前をもらった。ご主人と一緒に 「マクロン共和国」 の南部、モンブランの山麓に最近住み始めた。  主人は隠居生活を10年ほどアメリカで過ごしていたが、最近 「トランプ合衆国」に なったので、幻滅して、こちらに引っ越してきた。 主人は 「独裁者が大嫌い」 だといっている。

ところで、ご主人の職業はといえば、抗癌剤の開発研究を欧米で長らく続けていたが、リタイアしてからは、新しい「健康長寿の薬」の発掘もてがけているようだ。といっても、自分で研究するのではなく、自宅でパスコンを駆使して、メールを介して、世界中の若い研究者の 「リモコン指導」(無給奉仕) を続けている。 何故そんな事を僕が詳しく知っているかといえば、僕には犬と人間の言葉を両方理解できる特技があるのだ。少なくとも日本語、英語、ドイツ語、フランス語なら理解できる。
中国語やロシア語は苦手である。 犬語は「万国共通」である。

ご主人は現在、独身である。その昔、一度結婚したことがあったようだが、研究に没頭し過ぎたためか、とうとう伴侶に捨てられた。もっとも、僕には三度の食事を忘れずに用意してくれるし、天候が許せば、毎日、朝と夕方には、散歩に連れていってくれる。だから、不満は全くない。それに、散歩の道すがら、時々研究の発展状況も詳しく説明してくれるので、退屈もしない。 ご主人も僕に似て、かなり頭がきれるようだ。 最近、いくつの発明、発見をして、特許を取得して、その一つをある欧米の大手製薬会社へ売却に成功したそうである。最近、特許権売却で稼いだ大金で 「健康長寿財団」 を設立し、健康長寿に役立つ薬の開発研究を振興する活動に徹していると聞いている。

40年ほど昔、ご主人がまだ若い頃、米国で 「PAK」 と呼ばれる奇妙な酵素を土壌アメーバ中に発見した。その後、同じような酵素が人などの哺乳類にも存在することがわかった。不思議なことに、この酵素は、我々の生命には全く必須ではない。むしろ存在しないほうがずっと長生きする。 従って、加齢酵素とも呼ばれている。更に、この酵素には発癌性がある。 従って、PAKを阻害する物質には、抗癌性質もあれば、健康長寿にも寄与するわけである。 いいかえれば、PAK 遮断剤は、副作用なしに癌を治療しうる。 そのようなPAK 遮断剤を開発し市販すれば、ノーベル賞間違いなしである。 ご主人は、明らかに、それを長らくめざしてきた。 しかし、75歳に近ずき、最近多少あせりを感じ始めた。

そこで、思案の結果、ある名案が脳裡に閃いた。2000年にノーベル化学賞をもらった米国の有機化学者 (Barry Sharpless) がClick Chemistry (CC2) という 化学反応を考案した。 この反応を使うと、2段階で、COOHを持つどんな化合物でもエステル化によって、細胞透過性を飛躍的に増進することができることを、ご主人が発見して特許にして、売却した。 しかし、この方法は、実験室での小規模な反応では安全だが、工業化して大規模で反応させると、"爆発を伴う危険性" があった、 将来、製薬のために常に「安全操業」するには、爆発性のない反応を見つける必要があった。 そこで、ご主人は、忍者の里 (伊賀) に住むある有機化学者の助けを借りて、CAP Chemistry (CC1) と呼ばれる、たった一段階で、(爆発なしに) エステル化が可能になる新しい試薬  (CAP 試薬)  を発明して、新しい特許を申請した。 そして、そのCC1 で、 「MAP」 と呼ばれ抗生物質 (PAK遮断剤)COOH 基をエステル化 (CAP) することに成功し、「CAP 40 」と命名した。

「CAP 40」は非常に強い抗癌作用を持つばかりではなく、線虫の寿命を40% 延長することもわかった。つまり、副作用を全く生じない (PAKを遮断する) 合成抗癌剤がついに誕生した!

その論文を発表するや、ご主人のところにメールがひっきりなしに殺到し始めた。ある朝、ストックホルムからも一通のメールが届いた。実はご主人は電話や自家用車が嫌いだから、我が家には電話も車もない!「来たる12月10日 (故アルフレッド=ノーベルの誕生日) に、CC2 の発見者と共に、ストックホルムにご来訪下さい」 という伝言だった。友人 Barry Sharpless にとっては、 化学部門で2度目の受賞になった。 実は、バリーが2000年に受賞したのは、別の発見によるものだった。 ご主人は、バリーを手助けすることによって、思いがけない ("棚ぼた") 受賞 を受けることになった。 ストックホルムから帰宅すると、ご主人は僕の首にメダルをぶら下げて、こう言った。「日本で初の女性ノーベル受賞者になりました。 メダルは、(忠犬への) ご褒美としてチャーリーにあげましょう」。 以来、近所の犬たちも、僕に少し敬意を表するようになった。 ご主人は、「CAP 40」など一連のPAK 遮断剤が市販され、多くの患者たちの難病が治癒される日を、なお首を長くして、待ち続けている。もし、 それがご主人の生きている内に実現すれば、2度目の受賞 (本命の"医学賞") も夢ではない。 (僕の記憶が正しければ)  女性でも、ノーベル賞を2度受賞した一例が、一世紀以上昔にある。 「ラジウム発見」のキュリー夫人である。

例の ("棚ぼた") 受賞は、東京で開催された2020年の夏期五輪の直後だった。やがて、平成天皇も生前退位し、東宮御所に引越しされ、代わりに皇太子夫妻が皇居で即位し、年号を 「先見」 と改めた同じ頃、総選挙で(おごれる) 自民党政権 が見事に大敗し、「国民ファースト」の党首が初代女性首相として就任した 。(了)