人々の “健康促進” のために!

人々の “健康促進” のために!
2015年春、沖縄の琉球大学キャンパス内 (産学共同研究棟) に立ち上げた “PAK研究センター” の発足メンバー(左から4人目が、所長の多和田真吉名誉教授)
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2017年2月28日火曜日

一口伝説: PAK独裁に戦いを挑む 「リボンの騎士」
(Princess "Zorro" vs. Kingdom "PAK")

大平洋の彼方に、突如 「PAK王国」 と称する独裁国家が成立した。国王の名はドナルド =パック。白人の億万長者で、進歩的な黒人の大統領をクーデターで追い出し、有色人種の移民を迫害、差別し始めた。そして、敵国ロシアの独裁者と結託して、核兵器を大量生産し始めた。核の力で世界制覇を企んでいた。 それを批判する進歩的なメディア (新聞社やテレビ局) を一斉に締め出し始めた。

そこで、メキシコ出身の有色系女性 「パール」 が独り立ち上がって、パック打倒を宣言した。彼女は幼年時代からトムボーイで 「剣の達人」 だった。 「ゾロ」 のごとく仮面をかぶり、夜な夜なホワイトハウスに忍び込み、銃の代わりに剣を使って、敵と戦い始めた。 馬にまたがり、帽子にピンクのリボンを巻いているので、俗に 「リボンの騎士」 と呼ばれるようになった。

パールがお気に入りのサーベルは、「プロポリス」 と呼ばれていた。このサーベルで傷を負うと、敵の兵士はたちまち豹変し、パック国王支持を辞めて、パールの配下に加わるようになった。プロポリスには不思議な 「魔力」が秘められていた。その魔力は、穂先に塗られたポプラ由来のCAPEにある。 CAPEは強力なPAK遮断剤で、癌やその他様々な難病の病因である悪玉酵素 「PAK」 を抑制することによって、敵の悩みを解消して、たちまち 「ハッピー」 にするという魔力を帯びていた。

ある日、パールはある有機化学者の知恵を借りて、CAPEより1000倍強い新しいPAK遮断剤 「アゾカフェ」 を開発するのに, とうとう成功した。アゾカフェは極めて揮発性で、その香りを嗅ぐと、敵はたちまち戦力を失い、パールの味方になった。 こうして、パック国王は、ホワイトハウスから、衛兵を殆んど失い、いわゆる 「裸の王様」 状態に落ち入ってしまった。最後に、パールの剣にチクリとつかれて、降伏を余儀なくされた。

秋の大統領選後、「リボンの騎士」 パールが仮面を脱ぎ、初のヒスパニック (メキシコ系) 「女性大統領」 の座に就き、2期8年の善政を始めた。 FDAの承認の下、「アゾカフェ」による様々な難病の治療が本格的に開始され、その特許 ("Magic Bullet") のお蔭で 「億万長者」 となったその有機化学者は、国内各地に慈善的な製薬会社を創立し、多数の失業者や貧困者を雇用し始めた。 驚くなかれ、パール大統領は小池首相との初会合で、「沖縄の基地」 問題について決断を下し、基地を自国領内にあるグアム島へ早急に移転することに同意した。 めでたし、めでたし  ("子供向けのハリウッド  Disney "映画化" をめざして、脚本を書いてみよう!) 

主な登場人物 (キャスト):

ドナルド=パック、 億万長者出の独裁者(NYマフィア組織のドン)
プリンセス「ゾロ」、メキシコ出身のパール 嬢 (剣の達人) 
クラーク=ケント、謎の新聞記者 (NYタイムズ)
お茶の水博士、有機化学者 (沖縄生まれの2世)
アラン=ジェラ-ル、パック氏の腹心 (テキサス出のガンマン)

Once upon a time, there was an African-American who governed the whole nation for 8 years. However,  one day in November, a WASP businessman took over this nation by a sort of Coup d'Etat. in collaboration with Russian government., and began to suppress the major media such as NY Times, Washington Post and Boston Globe who were very critical against this new dictator called Donald Pak or King Don.The first task of  "King Don" was to build the Great Wall along PAK-Mexican border, in an attempt to block the migration of cheap labor from Mexico into his new kingdom (PAK). The major supporters of his kingdom were among WASP with poor educational  background and only "low-tech" (blue-colors).  He promised these supporters of his (Blues) to protect their labor market from Mexican or refugees of Arabic origin. Thus, this king blocked the massive influx/immigration from Middle East and Africa as well.

One night, King Don received a brief e-mail:  "Stop building the new wall between PAK-Mexican border immediately!. Otherwise, I shall blast every inch of it by massive dynamites". The message was signed by "Knight of Ribbon" with "Z" (Zorro) mark.

2017年2月27日月曜日

手塚漫画 「リボンの騎士」 (サフィア) が意味するもの?

小池都知事が地元池袋の 「コスプレ」 ショウで、「リボンの騎士」に扮して話題になっている。
私は日本の漫画文化にうとく、つい最近まで、実は 「リボンの騎士」 の存在すら、全く知らなかった。 「 鉄腕アトム」で有名な手塚治虫 (阪大医学部出身の漫画家) が1953年に、少女雑誌上に初めて発表した漫画の題名だそうである。 宝塚歌劇団のファンであった手塚氏は、男装の麗人に扮する淡島千景をモデルにして、この漫画を書き上げた。

主人公は、「シルバーランド」と呼ばれる王国の王子 (実は、プリンセス) である「サファイア」で、天使チンクの悪戯あるいはミスで、女性の心 (優しさ) と男性の心 (勇気) を持ち合わせた、いわゆる 「トムボーイ」 サファイアが誕生する。 この王国では、不思議なことに、男性 (つまり王子) だけが王位を継承することができる決まりになっている。 従って、英国のエリザベス一世や二世のように、女王が君主になることができない!  その事情は、東アジアの どこかの国と良く似ている。。。

さて、昨年の都知事選で、小池さんが、「都議のドン」の陰謀を見事に打ち負かし、史上初の女性都知事に当選を果たし、封建的なシルバーランド (老人の国) にも、次第に近代化 (若返り現象) が芽生え始めている。 「リボンの騎士」を先頭とする小池新党が、快進撃を続けて、来たる7月の都議選で過半数を占めることができれば、新党の次の目標は、国政の改革であろう。  「リボンの騎士」を先頭にして、総選挙で、安倍政権 (ジュラルミン大公?) を破り、2020年の東京五輪後には、初の女性総理が誕生するかもしれない。。。  今は天国にいる手塚治虫氏が未だ若かりし頃に、遠い将来 (21世紀) を夢見て、この少女漫画を描き始めたに違いない。。。 「リボンの騎士」 の映画化あるいは実話化が大いに楽しみである。

2017年2月26日日曜日

小池新党: 「都民ファーストの会」(都政) から
「国民ファーストの会」(国政) へ 大躍進を狙うか!

週刊ポスト2017年2月24日号から転載:

 不思議な現象が起きている。小池都知事に “邪魔” と見なされた者は、すべてヒール(悪役)となり、都知事という絶対的な “正義” の前に膝を屈する。小池知事支援の石川候補が千代田区長選で圧勝し、ついに「宿敵」である都議会のドン・内田茂都議(千代田区選出)を “討ち取った”。

千代田区選管発表の最終結果(22:20):
当 石川雅己  無所属 16,371  (小池新党が応援!)
   与謝野信   無所属    4,758   (ドン内田派!)
   五十嵐朝青 無所属  3,976

(千代田区長選で大敗後、ドン内田氏自身が夏の都議選への出馬を断念した!)

 さらに勝負どころとみるや、 区長選から間髪入れずに (小池新党は) 石原慎太郎・元都知事に襲いかかった

 小池氏は築地市場の豊洲移転問題で石原氏の責任を再検証する姿勢を打ち出し、都議会の豊洲市場移転問題特別委員会も区長選後に突然、自民党を含めた全会一致で石原氏の参考人招致を決めた。

 小池流ケンカ殺法の武器が、7月2日投開票の都議選に向けた 「300人の刺客」 の存在だ。小池氏はこの1月、小池政治塾(塾生約4000人)の中に「都議選対策講座」を開設。 約300人を合格させて本格的な候補者養成に乗り出した。

 当初はその中から30~40人を選抜して小池新党 「都民ファーストの会」 から出馬させ、都議会第一党を目指す戦略だった。だが、千代田区長選の余勢を駆って 「70人を擁立して一気に過半数(64議席)確保を狙う」(小池周辺)という超拡大戦略に転じようとしている。政治評論家の有馬晴海氏はこう見る。

「千代田区長選の出口調査では小池都政への支持が8割以上に達し、自民党支持層でも6~7割が小池系候補に流れた。この勢いが都議選まで続くのは間違いない。都民ファーストの会は都議選で各選挙区1議席を獲得するにとどまらず、定数8の大田や世田谷、定数6の杉並、練馬、足立などに複数の候補を擁立し、圧勝する可能性がある」

 震え上がったのが刺客を送られる現職都議たちだ。都議会では早くも大分裂が起きた。

 まず鈴木俊一都政(1979~1995年)以来、30年以上都議会で自民党と連立を組んできた公明党都議団が“連立解消”を宣言して小池支持を鮮明にした。 続いて自民党都議からも3人の若手都議が造反、「親小池」の新会派・新風自民党を結成した。民進党からも出馬予定だった2人の元都議が都民ファーストの会に走った。

 早くも選挙前から都議会勢力図の塗り替えが始まった。300人の刺客といっても、小池政治塾の塾生の大半は政治の素人だ。都民ファーストの会が2月上旬までに公認した都議選候補は現職や区議、元職など8人にすぎない。それなのに小池氏側が“70人立てるぞ”と吠えただけで、既成政党はガタガタになっているのだ。

 都議選では自民党が大きく議席を減らすことが予想されるが、それ以上の打撃を受けるのは民進党だろう。前出の有馬氏が語る。

「都民ファーストの会が70人もの候補者を立てて自民党都議団と戦えば、無党派票の大部分は都民ファーストの会に流れる。支持基盤が固い公明党は一定の議席を維持するでしょうが、そのあおりを一番受けるのが選挙基盤の弱い民進党です。現在、民進党都議や候補が小池陣営に鞍替えする動きが出始め、さらに加速する流れもある。民進党は選挙前に壊滅的危機を迎える可能性があります」

都議選で予想通り、小池新党が圧勝すれば、次の総選挙では、「国民ファーストの会」を結成し、(トランプ米大統領ベッタリの) 安倍政権の打倒をめざすだろう! 「リボンの騎士」が日本の首相になる日も、そう遠くないかもしれない。。。
他方、都知事選前に 「国政を狙う」と強調して、「都政を無視した」 蓮舫氏 (民進代表) の影は、皮肉にも 「国政の場」 でも、日増しに薄くなりつつある! 蓮舫氏 の「富士山頂から飛び下る」気持は、小池氏の「崖から飛び下る」気持には、どうやらかなわなかったようだ。 ただ 「大げさに表現」すれば、国民に受けると思ったら、大間違いである!  台湾出身の蓮舫氏 の失敗は、富土山頂から飛び下りと、悲しいかな 「火山の噴火口の底」 に落ち込むことを知らなかったという 「初歩的な無知」に起因するようだ。 その無知さ加減は、云々という漢字を 「でんでん」 と読むのにほぼ等しい! 国会討論で、例の「でんでん答弁」を温和しく静聴していた彼女の "国語力" も誠に疑わしい。。。 往年の社会党党首、「マドンナ」 土井さんなら、「首相、そのでんでんとは、一体何ですか?」 とすかさず問い詰めたはずである。

 名作「大地」の著者でノーベル賞作家として有名なパール=バック女史の随筆 「私の見た日本人」 の中に、「富士山」の語源を説明するくだりがある。実は、富士山はアイヌ語で「火の山」(活火山) を意味する。その昔、アイヌ民族は、静岡近辺あるいはそれよりもずっと南西にも広く住んでいた。しかし、大和民族の到来によって、とうとう寒い北海道に追いやれたという悲しい歴史を物語る。 アイヌ民族は 「富土山頂から飛び降りる」 愚を避けて、温和しく北方へ向かった。終戦直前、沖縄住民の多くが、米軍による沖縄占領の際、追い詰められて、逃げ場を失い、とうとう崖から (海へ) 飛び降りて命を失ったそうである。 「飛び降りる」 とは、正に 「命がけの仕事」 である。 小池新党を確り下から支えていこう!
 

2017年2月6日月曜日

我が恩師 「伝ちゃん」: 水野伝一教授

弟子から「伝ちゃん」の愛称で親しまれている我が恩師、水野伝一教授は、私が東大薬学部の学部学生や院生の頃に、「微生物薬品化学」教室を担当していた「先見の明がある」分子生物学者である。当時 (1960-1970年代) の日本の分子生物学界では、「東の横綱」と呼ばれ、「西の横綱」早石修教授 (京大医学部)と、学界を2分していた。鎌倉 (JR大船駅近く) に自宅を構えている。 1919年11月16日生まれだから、既に97歳の高齢である。現在は、自宅の近所にある老人ホームで暮らしているそうである。

実は、十数年前 (80歳の誕生日を祝った頃) から、認知症を患っており、今は、家族の見分けも困難な状態にあると、長女 (芸大出の作曲家)  から、2、3年前にメールをもらったことがある。 子供時代に戻って、毎日無邪気に暮らしているそうである。だから、安倍首相が国会の答弁で、云々 (うんぬん) を 「でんでん」 と読み違えた事件も全く知らないに違いない。 実は、この事件で、ふっと 「伝ちゃん」 を思い出した。

先生は、旧制一中 (日比谷高校の前身)、浦和高校を経て、東大医学部薬学科を卒業後、国立予防衛生研究所 (予研) で化学部長などをへて, 1961年に東大薬学部教授となった。先生の奥さんは、予研時代の研究仲間である。以後20年ほど、本郷キャンパスで、大腸菌をもちいてリボ核酸 (RNA) の代謝の仕組みを分子レベルで解明しながら、 多くの弟子の育成に励んだ後、定年で東大を退官し、帝京大学薬学部の教授に就任し、「癌の免疫療法」をめざして、丸山ワクチンなど LPS 製剤 の開発研究を続けた。 私が先生から直接お世話になったのは、1964年に薬学部に進学してから、1973年に渡米するまでの丸9年間だった。

私にとって最も印象が残っているのは、先生の自由な発想法である。4年生の卒業実習で、先生の教室に配属された。この教室は人気が高く、実は中々入れない。 先生の教室のモットーは、「生物学なら、どんなテーマでよいから、自由に研究をせよ」 というものだった。封建的な東大キャンパスでは珍しく 「自由のふんいき」 があり溢れていた。先生は、実験ノートの記述に厳しかった。「誰にでも追試実験ができるように、ノートを克明にとれ」 と我々にゲキを飛ばした。 先生は研究室全員のために、皆で 「標準実験法」 を編纂し、研究室で実験法を統一すると共に、「我が弟子に与える書」 というユニークなパンフレットを研究室全員に配り、先生の学問に対する考え方を普及した。

先生の主な趣味は、テニスと油絵である。皇居のテニスコートで何度か、明仁皇太子夫妻やのちの天皇夫妻ともテニスを何度か楽しむ機会があった。油絵の趣味は、先生が英国のミルヒルの国立医学研究所に研究留学中に、時の首相 「チャーチル」 の素晴らしい絵の才能に魅せられて、始めたと言われている。 更に、先生は英国留学の際、"希望峰回り" の船で、世界を半周したそうである。 そこで、弟子の私も、先生の真似をして、渡米の折、横浜から「巨大なコンテナ船」で、シアトルまで、9日間の船旅を楽しんだ。渡米の餞別に、先生からコンパス と ウエブスターの「米語辞典」(American English Dictionary) を先生から頂いた。 長い海外生活で、針路と言葉に疑問を持つ時は常に、この2つに相談している。

先生が今後とも、長生きして、百歳を迎えることを心から祈っている。。。

 追記:  去る10月初め、水野先生 (97) が鎌倉の自宅で (老衰のため) 静かに亡くなられたことを知った。多くの愛弟子達と共に、先生のご冥福を心から祈る。