人々の “健康促進” のために!

人々の “健康促進” のために!
2015年春、沖縄の琉球大学キャンパス内 (産学共同研究棟) に立ち上げた “PAK研究センター” の発足メンバー(左から4人目が、所長の多和田真吉名誉教授)
For detail, click the above image.

2011年1月25日火曜日

「Bio 30」臨床試験の一環:
家庭でも作れる「包接プロポリス」

「Bio 30」 (リキッド) から、胃腸管膜からの吸収度がずっと高く、かつほとんど無味の
「包接プロポリス」を家庭の台所で簡単につくることができる。

予め準備すべき物:

1。Bio 30 (リキッド) ........................ 1 瓶 (25 ml)
2。CD(ガンマ・シクロデキストリン) 粉末 ..............20 g
3。温湯 ....................................100 cc (ml)
4。ミキサー


レサピ (料理法):

まず、温湯 100 cc をミキサーに入れ、次にCD 粉末を20 g加えて、水溶液を作る。次にミキサーをゆっくり回転させながら、Bio 30 (リキッド) を スポイトで少しづつ加える。全部加え終わったら、(ミキサーに) 蓋をして、5-10 分間位、トップスピードで回転する。

最終的に出来上がった物は、黄色味がかった乳濁液。これを別のコップに移し、味わってみる。ほとんど「無味」 なら (プロポリス特有の「苦み」がなくなっていたら)、大成功!

苦味が消えにくい場合は、水温を一旦60度まで上げると、CDの溶解度が大幅に増
すので、苦味もなくなる(飲む時は、体温前後がよい)。

冷蔵庫に保存すれば、一週間は有効のはず (飲む直前に、良く掻き混ぜること!)。


詳しくは、年末に出版された「包接プロポリス」に関する単行本を参照されたし: 

http://bunko.info/book/ISBN978-4-89295-810-6.html

ガンマーCDの入手方法

日本国内の主なガンマーCD製造元は神戸のシクロケムであるが、個人ではこの製造元から商品を直接購入することはできない。 目下最も安価にガンマーCDを入手するルートは,大阪の齊藤貿易を介するルートである。従って、注文は斎藤貿易に直接、お願いします。個人宛に小売りするそうですから:  saitouboueki@saitouboueki.com
定価は、キロ当たり7ー8千円のはず。

なお、この商品の賞味期限は3か年で、斉藤貿易には目下、500キロの在庫があるそうである。

2011年1月15日土曜日

TSC Therapeutics: Afinitor and Bio 30

A drug called Afinitor/Certican/Everolimus/RAD-001 from Novartis is an immuno-
suppressor and has been used for heart transplantation in the past, to suppress
the graft-rejection. However, like rapamycin, it was recently found to
block the oncogenic kinase TOR, which is abnormally activated in TSC (tuberous
sclerosis) tumors. Thus, in October of 2010, FDA approved this drug to be
used for TSC tumors in particular SEGAs in brain. This year Michal Yalon's
group in Israel reported that this drug (10 mg daily) clearly shrinks the
SEGAs in TSC patients (1). 10 mg pill of this drug costs around US$200 (each
case containing 30 pills=US$5,500-6,500). Unfortunately, however, this drug
causes at least two side effects: immuno-suppression and hypertension.


Combination (Afinitor and Bio 30) Therapy:

In my opinion, this drug (5 mg daily) along with Bio 30, a NZ propolis extract
(1 ml per 10 kg daily), would be the best solution to conduct the TSC therapy
with little (or perhaps "no") side effect. Why? First of all, Bio 30 causes
no side effect, and boosts immune system and reduces blood pressure if patients
suffer from hypertension. In other words Bio 30 would abolish the two major
side effects of Afinitor. Furthermore, in my Bio 30 trials for NF and TSC
patients, Bio 30 clearly stops seizure (epilepsy) associated with TSC and
improves the cognition which is often impaired in TSC patients. Finally,
TOR requires the oncogenic kinase PAK1 for its full activation, which is
blocked selectively by Bio 30. Thus, reduction of daily dose of Afinitor
to a half (taking 5 mg pill, instead of 10 mg pill), along with Bio 30 would
not only reduce the side effect, but also boost its therapeutics effect
synergistically with anti-TSC activity of Bio 30.


Bio 30 alone Therapy:

The following is my "second" opinion. Since afinitor is very expensive, costing
US$200 daily (per 10 mg) , and causes a number of side effects, it would
not be suitable for the life-long therapy of TSC. Thus, I would recommend
TSC patients, in particular "not wealthy" people, to take Bio 30 alone
(the effective "minimum" daily dose: 1 ml per 10 kg). For Bio 30 therapy
costs only around US$1 daily, and causes no side effect, and our recent
human trials for a few TSC children show that Bio 30 alone can stop the
TSC-induced epilepsy and improve the cognition, clearly suggesting that
Bio 30 alone is able to shrink TSC tumors in brain.

For detail of Bio 30, please visit the following website: http://www.bio30.com
and watch a brief video!

References:

1. Yalon, M. et al (2011). Regression of subependymal giant cell astrocytomas
(SEGAs) with RAD001 (Everolimus) in TSC. Child's Nervous System, 27, 179-81.

2011年1月13日木曜日

「選択の自由」を尊重せよ! 

我が母校「日比谷」の校歌は、「星陵、我らあり、自由の天地」という言葉で始
まる。星陵とは、母校が立つ丘の上をさすが、少なくとも都内では、「自由の天
地」だった。我々は全てに関して、「選択の自由」を許されていた。しかしなが
ら、星陵にあった「自由の天地」は、(1967年に導入された)かの悪名高き
「学校群制度」で、もろくも崩れた。。。先ず、自分の希望校を選択する自由が
奪われたからだ。

「日比谷つぶし」という異名をもつこの「小尾」制度は(動機は違うが「日教組」
からも支持を受けながら)以後30年以上も続き、「日比谷」のみならず、都立
の高校全体を急速にレベルダウンさせ、私立や国立の付属高校に「漁夫の利」を
与える結果となった。今世紀に入って、ようやく、学校群/学区制度の弊害(結
果的に「都立つぶし」)が「都民」自身によって初めて認識され、全面廃止に至
る。そして、都立の旧名門「日比谷」や「西校」などが、次第に「復活の道」を
たどり始める。。。

(「大志」はあるが)月謝の高い私立校にはとても入学できぬ都内に住む(我々)
貧乏人の子弟たちには、この「名門」の復活は良報である。人々の間には、「経
済的」格差と同様、「知能」や「体力」など様々な能力に格差があることを、決
して忘れてはならない! 1967年の「小尾」制度/通達は、それを無視した
「暴挙」だった。振り返ってみれば、この「小尾」制度が、国立大学の入学制度
には採用されなかったのは、正に「不幸中の幸い」だった。。。さもなければ、
名門「東大」や「京大」は、この世からもう消滅していただろう。。。「選択の
自由」が許されぬ社会は、言わば「全体主義」の社会であり、遅かれ早かれ、滅
亡する以外に道はない!  

小尾教育長が一体なぜ「学校群」制度を導入したか、その理由はいまだに「謎」に
包まれている。一説には、「受験地獄」を解消するため、と言われている。しかしながら、
我々「日比谷」に合格した生徒の大部分は、「受験地獄」など一度も感じた
ことがない。普通の区立中学で普通に勉強していれば、「然るべき知能」
(実力)の持ち主ならば、スムーズに合格するのである(当時、私の中学から
男女それぞれ5名ずつ受験したが、みごと10名全員「日比谷」に合格した!)。
「受験地獄」はマスコミの作った「神話」(ウソ=作り話)に過ぎないのだ。
もちろん、「実力」のない者が(無理に「背伸び」をして)受験すれば、当然
落第するが、それは地獄ではなく、「自然の成り行き」に過ぎない。

「京大」出の亡父は、(小尾通達のお先棒を担いだ)「日教組」の教師連中を批
判して、こう曰く:
「名門校の教師でない大多数の2流/3流校の教師は、自分たちに2流/3流と
いうレッテルが一生つきまとうのを嫌って、名門校をなくすため、学校群制度を
全力でバックアップした。つまり、自身の「虚勢」を満足させるためである。
受験生の気持など、全く考慮していないんだ」。
父の洞察は「真実」を見事に射抜いている、と私は思っている。

さて、私が「日比谷」時代からずっと疑問に思っていることが一つある。天皇家
に生まれた子弟、特に「長子」(長男あるいは長女)は、たとえ「頭脳明晰」で
も、皆「強制的に」(「日比谷」ではなく)「学習院」に入学させられ、最終的
には「天皇」(「象徴」と呼ばれる、「発言の自由」も「選挙権」もない、不思
議な存在/職業)にさせられるのだろうか? 憲法に保証された「教育や職業の
選択」の自由は、一体どこにいってしまったのだろう? 

成人して(いわゆる「結婚適齢期」に達して)から、もう1つの疑問が湧いてきた。
「異姓」結婚は、なぜ日本では認められないのだろうか? 欧米諸国でも中国
でも、女性は(もちろん、男性でも)結婚と同時に、自分の苗字(姓)をわざわざ変え
る必要は全くない。例えば、(海外に住む)我が家の息子や娘たちは皆、結婚後
も、「旧姓」をそのまま使っている。日本ではいまだに、夫婦が「同姓」でなければ、
結婚は認められず、「同棲」扱いされている。 これは、憲法が保証している「姓」を
自由に選択する基本的人権を犯すものではなかろうか? 特に、最近の女性は
大多数、職業をもっている。 そして、結婚(あるいは離婚)するたびに、職場で
(同一人物でありながら)「姓」を一々変更するのは、煩わしいばかりではなく、
個人のIdentityが明らかに損なわれている。近く、この「異姓結婚」の是否が、
日本の裁判所で初めて議論され、決着が付けられると、風の便りに聞いている。
裁判官も裁判員もぜひ「常識」を働らかして、「大岡裁判」をやって欲しい。。。

2011年1月8日土曜日

罪と罰: 「死刑」か「家宅侵入」罪か

(2009年6月18日の夜に発生した)鹿児島の老夫婦殺人事件で、「死刑」
を求刑されていた白浜被告が「無罪」の判決を受けたのは、一応妥当(いわゆる
「大岡裁判」)である、と私は考えている。ただし、このケースの実体はかなり
複雑だという印象も受ける。つまり、殺人を実際に犯した真犯人(殺人犯)と、
(無罪になった)白浜被告との間に、一種の「すれ違い」が、事件当時、殺人現
場近くであった可能性があるからだ。

被告(大工)は盗み(あるいは未遂)の前科(つまり、「盗癖」)がある。従っ
て、たまたま盗み(コソ泥)に入った現場(異様に静まりかえった家)で、老夫
婦が惨殺されているのを発見して、びっくり仰天して、何も盗まずに逃走したと
いう可能性は、まだ完全に否定できない。被告本人は事件現場に一度も来たこと
がないと言い張っているが、(不思議にも)現場に被告の指紋やDNAが残って
いると、警察側が主張しているからである。もし、後者の証拠が(6月29日に
被告を逮捕後に「でっち上げ」た物でなく)事実ならば、白浜被告に対する罪状
は、「家宅侵入」罪が妥当だろう。しかし、「死刑」は明らかに重過ぎる! 被
告がこの殺人に直接関与したという証拠が全くないからだ。さらに、被告がこの
老人夫婦を殺害する動機もない。。。 被告は逮捕されて以来、既に一年半近く
留置されている。「家宅侵入」罪で一年半の刑期は、常識的に長過ぎる。(「濡
れ衣」を着せられた)被告は「名誉毀損」と「精神的打撃」を理由に、警察側に
対して「損害賠償」を請求する権利が当然ある。しかしながら、考え方によって
は、この事件は被告に、貴重な「教訓」を与えたとも言える。逮捕前まで、姉夫
婦の家に居候しながら、年金を全部、パチンコや酒で3日以内に使い果たす「退
廃的な」生活から脱却しうる機会を得たからだ。

さて、この殺人事件の「真犯人」は一体誰か? この事件が「迷宮入り」する前
に、ぜひ名探偵「シャーロック・ホームズ」のお出ましが必要だ。。。 事件は
(短絡気味の)地元の警察の手には負えそうもないからだ。

この殺人事件を考える時、ロシアの文豪ドストエフスキーが書いた名作「罪と罰」
を思い出す人々は多いだろう。金貸しばばあ(老婆)が、ある貧乏学生「ラスコ
ルニコフ」(小説の「主人公」)に殺される事件である。この青年には、強い
「殺人の動機」があった。自分の「貧乏」(貧困)を何とか克服せねばならない、
という動機である。青年は、老婆の存在価値と自分のそれとを比較して、自身の
存在価値を優先した。「高利貸し」で老婆が貯め込んだ金を、自分がもっと有効
に使うことによって、(貧困に苦しむ自分の母や妹を含め)社会に益しうると結
論した。こうして、青年は老婆を斧で殺害し、金を奪う。ところが、逃走中、あ
る若い女性に出会う。この女性と話し合っているうちに、次第に「自責の念」
(罪の意識)が芽生える。結局、青年は自首をして、然るべき罰(死刑)を受け
る覚悟を決める。

しかし、逮捕される前に自首すると、減刑される場合がある。小説の舞台は、ロ
シア革命前の帝政時代であり、多くの人々が貧困に苦しんでいた。そういう「虐
げられた人々」に温情を感じるインテリゲンチアの一人である作者は、この殺人
犯に死刑の代わりに、「シベリア流刑」で、再生の(生まれ変わる)チャンスを
与える。 作家自身、「政治犯」として、シベリアに4年間も抑留されていた
(零下40度の極寒で毎日、重労働に耐え抜く)苦い体験を持つからだ。

鹿児島の(殺された)老夫婦は、生前「金貸し」をしていたそうである。「真犯
人」は、この金貸し夫婦を殺害したが、金は奪っていないようだ。何故だろう?
 借金の返済を「無慈悲」に強要されたので、かっとなって、夫婦をスコップで
乱打して、殺したのだろうか? 真犯人は、この殺害を今「後悔」しているだろ
うか?  「ラスコルニコフ」のごとく、(死刑を覚悟で)警察へ自首する気に
なるだろうか? それとも、白浜被告に「濡れ衣」を着せたまま、一生ぬくぬく
と生き残る積りだろうか。。。 

英国や豪州では、「死刑」がずっと昔に廃止された。「無期懲役」が一番重い刑
罰である。従って、被告が生きているうちに、「濡れ衣」を晴らすチャンスが、
まだ残されている。。。日本、米国、中国、ロシアなどの大国(人口の多い国々)
では、人々の「命」が粗末にされがちで、(短絡な)警察が「無実」の被告を、
「でっち上げ」の証拠で起訴すれば、あっと言う間に死刑になってしまう。。。
 こういう野蛮な(裁判)制度は、できるだけ早く、改正(改善)すべきである。
2010年12月の「大岡裁判」は、その第一歩といえるかもしれない。。。

2011年1月4日火曜日

大阪に住むある母子家庭

今から8年ほど昔、あるきっかけで、大阪に住むある女性とメールを2、3度交
わしたという記憶がよみがえった。当時38歳だったから、もう46歳近くになっ
ているはずだ。その女性は、母子家庭の母親で、当時5歳の息子が1人いた。
もう13歳、中学に通っているはずだ。

その少年は、この母親と黒人との間に生まれた日米混血児である。従って、(ま
だ差別意識の強い)日本の社会ではなかなか暮らしにくい。この母親は主にキー
ボードを使って、色々な流行歌の作曲をすることを職業にしている。彼女はその
当時、この母子家庭を勇気づけてくれる話相手 (男性)を海外に探していた。

ちょうど我々がパール・バック女史の伝記(訳本)を出版してから、まもない頃
だった。女史は名作「大地」の著者であると共に、ノーベル文学賞をもらった有名な
米国作家であるが、その生涯の前半(約40年)を、中国大陸で過ごすという、
ユニークな体験の持ち主である。そこで、女史は極東の社会や文化に精通して
おり、戦後まもなく、日本を初め、韓国、台湾、フィリピンなどのアジア諸国に駐
留していた米軍の将兵たちと、現地の女性との間に生まれた混血児で、父親が
(米国に引き揚げる際に)置き去りにしていった、いわゆる混血孤児たちの面倒
をみる(養子斡旋をする)ための財団を設立し、自らも数人の孤児を自宅に引き
取った慈善家としても良く知られている。

それが、この母子家庭とメールをやり取りし始める直接のきっかけとなった。我々
の出版した女史の伝記を紹介し、この母子家庭をできるだけ勇気づけるのが、主
な理由だった。幸か不幸か、その文通は数か月で途絶えてしまったと記憶してい
る。ごく最近になって、私が癌研究所をリタイアして、メルボルン郊外に引っ越
しを済ませ、古くなった書類の山を整理中、この女性との最初の文通メールの英
文コピーをたまたま発見した。この母子家庭から送られてきた2、3枚の写真を、
今でも懐かしく思い出す。その後も歌の作曲で活躍している様子だが (メール・
アドレスが変わってしまったので)詳しい消息はわからない。 願わくば、この
家庭が幸せになっていることを、心から祈ってやまない。。。