人々の “健康促進” のために!

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2015年春、沖縄の琉球大学キャンパス内 (産学共同研究棟) に立ち上げた “PAK研究センター” の発足メンバー(左から4人目が、所長の多和田真吉名誉教授)
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2009年2月6日金曜日

日本メディアの精神年令? 

マッカーサー司令官が、終戦後まもなく日本に進駐してきたとき、「日本人の精
神年令は、まだ12歳の少年に等しい」という有名な談話を発表した。我々の世
代がまだ12歳にも達していなかった大昔の話だ。

ところが、それからすでに半世紀以上たった今日この頃、日本のメディアを代表
すべき朝日新聞が、ヒラリー・クリントン(国務長官)の日本への初訪問(予定)
を報じて、「中国より先に日本を訪問することは、日本を重視している証拠だ」
とベタほめしていた。米国から中国へ飛ぶのに、(地理的に近い)日本を経由
(日本で途中下車)したに過ぎないのに。彼女は、豪州の首相ケビン・ラッドの
失敗を繰り返さぬように、日本のご機嫌をチョッピリ取ろうとしただけなのに。

彼がどんなミス(?)をしたかといえば、昨年、中国訪問の途中で、日本に寄ら
なかったことだ(ちょうど、日本捕鯨船団による南氷洋でのいわゆる「リサーチ
捕鯨」が、豪州で「非難の的」になっていた頃だ。彼は、豪州国民の気持を尊重
した)。後に、彼が日をあらためて、日本を訪問すると、ある日本人女性記者が、
彼に激しくつめ寄った。
「なぜ、あなたは日本を中国より先に訪問しなかったのですか?」
彼は、それには答えず、こう切り返した。
「私が首相に就任してから、日本の高官で、誰か豪州をわざわざ訪問してくれた
人はいますか?」。
誰からも返答がなかった。(首相や外相どころか)そんな高官は皆無だったからだ。

米国も豪州も(日本の人口の十倍を誇る) 中国の巨大市場なしには、今の深刻な
経済危機から立ち直れないのだ。 しかし、元外交官の彼は、そうズバリとは言わ
なかった。 やんわりと「日本自身でさえ、豪州を無視しつつも、中国にはひっきり
なしに多数の高官を送り続けている事実」を、日本のメディアに悟らせようとしたのだ。

「小国」日本の経済がくしゃみをしても、大事には至らないが、米国や中国の経済が
くしゃみをすると、世界中に大恐慌が波及する時代になったことを、日本は自覚すべき
なのだ。

朝日新聞に限らず、日本のメディアの精神年令は、(戦後半世紀以上を経ても)
まだ12歳の少年/少女のままらしい。

日本というお国は、オバマ政権にとって、至って御しやすい国のようだ。

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