人々の “健康促進” のために!

人々の “健康促進” のために!
2015年春、沖縄の琉球大学キャンパス内 (産学共同研究棟) に立ち上げた “PAK研究センター” の発足メンバー(左から4人目が、所長の多和田真吉名誉教授)
For detail, click the above image.

2009年2月27日金曜日

「通販」を禁ずるのは、憲法違反!

日本の厚生労働省が本年6月から、いわゆる「大衆薬」(一般用医薬品) を副作用
リスク別に3分類し、風邪薬や漢方 (生薬処方) など「伝統薬」の通信販売を禁
じる方針で、省令を改正ずみ、という驚くべきニュースを、最近(海外で)知っ
た。これは、製薬会社、医師会、薬剤師会からの不当な圧力によるものであるこ
とは明らかである。(憲法が保証している)市民一人一人の意志/判断による薬
の「選択の自由」を束縛するものであり、断じて容認できない! 「憲法違反」
だからだ!

新しい薬を開発している専門家である私自身の見解によれば、製薬会社、医師、
薬剤師の間には、伝統薬に対する知識や理解がはなはだ乏しい。その理由の一つ
は、大学時代以来、そのような専門教育をほとんど受けていないからだ。従って、
薬剤師が店頭で、患者に「副作用リスク」に関して十分な説明ができるとは思え
ないし、だいたい天然物由来の「伝統薬」(生薬)には、製薬会社が製造する合
成化学医薬品よりもずっと、副作用が少ない。だから、伝統的に生き残ったのだ!
 
例えば、ミツバチの生産する「プロポリス」は、古代エジプト時代から数千年近く、
風邪ばかりではなく色々な疫病の治療(伝承薬)やミイラの長期保存に使用
されてきた。 従って、プロポリスなどの生薬を締め出すのは、論理的にもはなはだ
矛盾している。

サリドマイド児などの「薬害」被害者たちは、薬剤師側の味方をしているようだが、
「サリドマイド」は、生薬ではなく、純然たる合成化学薬品で、(副作用のテス
トを怠った)製薬会社から医師や薬局を介して、妊婦たちに渡され、大量の奇形
児の誕生をもたらした。医師や薬剤師の無知(不勉強)から生じた悲劇なのだ!
 通販のせいではない! 彼らは何かを勘違いしている! 

そして、妊婦ではなく、癌患者やハンセン氏病患者などに使用すれば、サリドマイドは
「副作用のない」立派な治療薬なのだ! 言いかえれが、最初の「処方箋」が間違って
いたのだ!

最後に強調したいことは、「通販」とは、単なる「流通手段」の1つに過ぎない。
商品が書籍であれ、薬であれ、健康食品サプルメントであれ、下着であれ、宝石
であれ、店頭で販売できるが、通信(ネット)では販売(通販)できない、という
理屈は全く成り立たない!

判り易い 「本」 の出版を例にとって、日本の業界に巣くう 「不合理性」を示そう!
書店の棚に一週間以上置いてもらえる新刊の本の数は、(ベストセラーを除いて)
実はごく少数である。あとはamazon.co.jp などの通販を介して、出版社は本を販
売せざるをえない。もし、(薬の例と同様) 文科省が本の「通販禁止令」を出した
ら一体どうなるだろうか? (講談社などごく少数の大手出版社を除いて) 大部分
の出版社は (それでなくとも「火の車」なのに) 本が売れず、瞬く間に倒産する
だろう。。。

つまり、業界には根強い「偏見」と「差別」がある。それを打破するのが「通販」制度
なのだ。読者自身で、本の良し悪しを判断し購入できる。書店による差別待遇を乗り
越えて「民主的」に全ての本が売買されるわけである。従って、「通販禁止」は明らかに
「民主主義の精神」に反するのだ!

0 件のコメント: