人々の “健康促進” のために!

人々の “健康促進” のために!
2015年春、沖縄の琉球大学キャンパス内 (産学共同研究棟) に立ち上げた “PAK研究センター” の発足メンバー(左から4人目が、所長の多和田真吉名誉教授)
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2010年6月3日木曜日

鳩山首相、小沢幹事長退陣後の政局?

恐らく管首相、岡田幹事長という組み合わせ(コンビ)で、民主党は参議院選挙を
乗り切ろうとするだろう(意外にも、枝野幹事長が内定、自派の番頭役を起用するという、
明らかに旧態依然とした「派閥人事」!)。 しかしながら、鳩山失脚の最大原因である
「沖縄における米軍基地の移転問題」をそのままにしては、国民、特に沖縄住民の怒りが
治まらない! この移転問題を全く白紙に戻し、オバマ政権を説得して、米国領土内にある
グアム島の基地に移転する案を実現するよう努力すべきである。

それには、クリントン(国務長官)やオバマ(大統領)と対等に(通訳なしに直接)
議論(談判)できる英会話の堪能な外相の起用が強く望れる。 さて、管内閣は一
体誰を外相に抜擢するだろうか? 

マエストロ「小澤征爾」(74)はどうだろうか?  1973年以来、ボストン・フィルで
指揮者を30年近く務めていた米国滞在経験の長い彼なら、その役割をきっと立派に
果してくれるだろう。今年正月から半年間、食道癌の治療をするため、演奏活動を
休止していると聞いているが、もうそろそろ癌も治ったのではなかろうか。。。
新しい仕事に、再び情熱を燃やしてもらいたいものだ!

もし、小澤さんがまだ闘病中ならば、もう一人、この外相に適任な人物がいる。
ノーベル医学生理学賞(1987年)をもらった利根川 進だ。 彼も海外生活が長く
(半世紀近い)、目下米国ボストンにあるMITの教授と理研の研究所長を兼任し
ていると聞いている。 我々の母校(日比谷高校)の先輩でもある。

彼らは、いわゆる「井戸の中の蛙」ではなく、世界的観点から幅広く物事を観、我
が国の利益を守るために努力するだろう。 従って、従来のどの外相よりも、その
議論にずっと説得力があるのである。


実際に、新内閣のフタを開けてみると、表紙(包装)だけ変えて、(岡田外相の留任を
含めて)中味は全く同じという、旧内閣の「2番煎じ」! 有権者の食欲が進むわけはない! 
当然、リベラルな有権者は来たるべき参議院選挙で、この「イカサマ」内閣に対して、
「イエロー・カード」で強い警告を与えるべきだろう。



日米安保と(在日)米軍基地のグアム島への移転

日米安全保障条約(日米安保)は、1960年(岸信介自民党内閣時代)に締結して
以来、既に半世紀経っている。毎年更新制なので、日本政府あるいは米国政府が
条約を破棄、あるいは内容を変更したければ、いつでもできる。この条約が米軍
の日本領土内への駐屯、軍事基地の維持を可能たらしめている。実際には相互防
衛という立場から、日本軍(自衛隊)の米国内への駐屯も可能たらしめているが、
実際には、自衛隊が米国に駐屯、あるいは軍事基地を建設した例はまだない。な
ぜだろうか? 戦後の日本国憲法第9条(戦争放棄)に明らかに抵触するからだ。
つまり、国際紛争の解決に武力行使(軍事行動)をせず、という宣言(誓い)に
違反するからである。 

さて、この半世紀内に、日本国土が海外(例えば、ソ連、中国、北朝鮮など)か
ら攻撃を受けた例はないし、日本国内に駐屯する米軍基地が攻撃を受けた例も全
くない。従って、この軍事条約(同盟)はいわば「災害保険」みたいなもので、
もし仮に海外から武力攻撃を受けた場合に、米軍が日本の受ける損害を最小限に
とどめるため、(日本が持ち得ない)武力でその保障をする、という契約に過ぎ
ない。しかしながら、その軍事基地の維持のために、年々日本政府が米国政府に
支払っている防衛予算(保険金!)は莫大なものである。更に、基地のスペース
を直接提供している沖縄住民にとっては、農地の荒廃、空軍の飛行機やヘリコプ
ターによる騒音、墜落による被害、米軍兵士(あるいは将校)による住民(女性
や少女)のレイプが、年々問題になってきた。

そこで、普天間空港移転問題をけっきに、日米安保の必要性、つまり米軍基地の
必要性が改めて、疑問視されてきている。日本国内には、もう米軍基地は必要な
いから、全部米国領土内のグアム島に移転すべきだというのが、福島党首を始め
社民党全体の一貫した意見である。それをするには、日米安保を破棄しなければ
ならない、と主張する輩もいる。しかしながら、米軍による日本国土の防衛に、
沖縄を始め日本国土内に米軍基地を設置しなければならない、というような規定
は条約のどこにも記載されていない。そして、実際に戦争になったら(日本が攻
撃され始めたら)、日本国土内にある基地は余りに危険過ぎて、(戦闘が終結す
るまで)米空軍の戦闘機が基地に着陸することはありえないと、私は思う。例え
ば、卑近な例であるが、昨年、北朝鮮が太平洋に向かって、近距離(あるいは中
距離)ミサイル発射実験をやった際、米空軍の最新戦闘機は大量にグアム島に集
結したが、たった一機も沖縄や本州の基地には飛来しなかった。。。 従って、
(在日)米軍基地のグアム島への移転は日米安保に全く抵触しない!

さらに、米国とフィリピンの間で結ばれた軍事的な同盟、「米比相互防衛条約」は、
朝鮮動乱勃発の前後、1951年8月に調印され、現在でも有効であるが、フィ
リピン国内にある米軍の空軍、海軍基地とも、1992年(ビル・クリントン大
統領時代、米ソ間の冷戦終了後間もなく)、様々な理由で、全部撤収、閉鎖され
た。従って、この軍事同盟の場合も、フィリピン国内の米軍基地の存否は、同盟
それ自身とは無関係である。従って、オバマ政権に(在日)米軍基地の全撤廃、
グアム島への移転を依頼することは、至極論理にかなったものであると、私は確
信している。

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