人々の “健康促進” のために!

人々の “健康促進” のために!
2015年春、沖縄の琉球大学キャンパス内 (産学共同研究棟) に立ち上げた “PAK研究センター” の発足メンバー(左から4人目が、所長の多和田真吉名誉教授)
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2014年12月15日月曜日

日本がドイツから「学ぶ」べきこと     


江戸時代の鎖国制度が解け、明治時代に入って、列強諸国にひどく遅れをとっていた日本は列強諸国から様々な近代技術を急速に学び始めた。先ず鉄道技術や紡績工業を主に英国から学んだ。軍艦の建造技術を主に米国から学んだ。医学/薬学や音楽は主にドイツから学んだ。美術は主にフランスから学んだ。やがて、「富国強兵」(軍国)主義が独り歩きを始め、とうとう無謀にも、米国ハワイの真珠湾攻撃を境に、太平洋戦争に頭を突っ込み、降伏寸前に米国から「とどめの原爆」を2発も食らい、敗戦を迎えた。 一般庶民の立場から観れば、この敗戦は幸いだった。(客観的には)太平洋戦争で日本が米国に勝てるはずはなかったが、もし仮に勝ったとすれば、戦後の日本政府は軍国主義を一層強化して、一般庶民を搾取したに違いないからだ。特に女性の人権は蹂躪される一方だったろう。敗戦の御蔭で、民主的な平和憲法がマッカーサー司令官から与えられ、もはや他国と戦争をする必要もなくなり、女性も参政権を得ることができた。 

さて、敗戦後の占領下、日本は急速に「米国の猿真似」を始めた。しかし、残念ながら、同じ敗戦国である「ドイツ」から色々大事なことを学ぶことをすっかり怠ってしまった!  これが(京大の独文ドイツ哲学出身の)亡父の口癖だった。ドイツは敗戦直後、新しい国歌と新しい国旗を採用し、忌まわしい過去(ナチス独裁国家)からおさらばした。日本は相変わらず(忌まわしい「軍国主義」を想起させる)「君が世」と「日の丸」を温存し続けている。それだけではない!  戦後のドイツ政府はすなおに、戦争中に周辺諸国で犯した様々な犯罪的行為、特にユダヤ人種の大量殺りくを深く謝罪した。日本政府は未だに中国大陸や朝鮮半島、更に東南アジアで犯した日本軍による犯罪的行為を謝罪せぬばかりか、犯罪の事実 (例えば、「南京虐殺」など) を否定し続けている。戦後の日本が「アジアの孤児」と言われる由縁はここにある。一方敗戦国ドイツは、今や「ヨーロッパの孤児」でないばかりではなく、EU(ヨーロッパ連合) の最も強力なリーダーである。

それだけではない!  2011年に日本で発生した不測の「福島原発」事件直後ドイツの保守党政府は「国内にある原発を全廃する」という英断を下した。ドイツ国民には「他山の石」という中国の古い教えを学ぶ頭脳をもっている! ところで、現場の日本政府自身はどうだろう? いわゆる「アベノミクス」節(幻想!)に酔いながら、「原発を徐々に再開する」と断言している。呆れて開いた口が塞がらない! 日本の政治家の目は一体「節穴」なのだろうか? それとも「自身の足下さえも見えない強度の近眼」なのだろうか。 ここで、戦後の日本国民(有権者)が先進国「ドイツ」からまだ学ぶことがドッサリあることを、私は亡父に代って強調したい。占領時代の終り頃、マッカーサー司令官が有名な言葉を残した。「(ドイツ人は大人であるが)日本人の精神年令は未だ12才である」。(若々しい/未熟な)日本人が立派な大人に成長するためには、先達「ドイツ人」から学ぶべきことが山ほどある!      

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