人々の “健康促進” のために!

人々の “健康促進” のために!
2015年春、沖縄の琉球大学キャンパス内 (産学共同研究棟) に立ち上げた “PAK研究センター” の発足メンバー(左から4人目が、所長の多和田真吉名誉教授)
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2017年1月17日火曜日

映画 「こころに剣士を」 : 日本でも 昨年末に公開、 沖縄でも上映中!

http://www.startheaters.jp/recommend.html?movie_category_code=4
http://cinetri.jp/interview/fencer_haro/

バルト3国 (リトワニア、ラトビア、エストニア) は戦争中、ナチス独の占領下にあった。戦後はずっとソ連の占領下にあったが、1990年代初期にベルリンの壁が崩壊、ソ連も解体すると共に、バルト3国は遂に、念願の独立を勝ちえた。 琉球 (沖縄) も戦前戦後、日本や米国に占領され続けている。。。
私はつい最近、メルボルンの映画館で、(事実に基づいて、フィンランド、エストニア、独によって共同制作された) この映画を観て、大いに感動を受けた。

戦後間もなく (1950年代初め)、 エストニア出身のフェンシングの元チャンピオンが、ソ連占領下の故郷の田舎町にひっそり戻ってきて、ある小さな学校の体育教師になった。 ある日、体育館でフェンシングの練習を独りでしていると、ある女生徒 (マルタ)から、「私にもフェンシングを教えてくれませんか? 」と頼まれた。 それがきっかけで、希望する生徒たち( 数十人) を集めて、放課後、フェンシングの練習授業を始めたが、学校の教頭はそれを快く思っていない。 フェンシング倶楽部をつぶそうとした石頭の教頭に、生徒たちの父兄が強く抵抗したからである。

さて、ある日、レニングラードで全ソ連の学校対抗フェンシングトーナメントが開催されることを、生徒たちが知ったが、フェンシングの教師は、何故か、その選手権大会に参加するのを渋った。 実は、レニングラードにいる昔のフェンシング仲間から、「レニングラードには絶対に戻ってくるな」という警告を受けていた。 彼がソ連の秘密警察「KGB」に狙われていたからである。 その秘密を、教頭がかぎつけ始めた。 しかしながら、生徒たちの夢を潰すわけにはいかないことを悟り、体育教師は敢えて、3人の正選手とマルタを補欠に選んで、レニングラードに出発する。駅頭で、別れを惜しんで、彼の恋人(同じ学校の女性教師)が お弁当を作って、見送りに来た。 その時、彼女は、まさか彼との再会が2-3年にも長引くことを、夢にも予想していなかった。 独裁者ジョセフ=スターリンが1953年に死亡した直後、シベリアに流刑されていた多くの政治犯などが釈放された。お蔭で、彼も故国の学校の生徒や恋人と、ついに再会を楽しむことができた。

さて、この "映画の圧巻" は、補欠に選ばれた小柄なマルタ嬢の大活躍。ロシアのエリート校を代表する長身の男子選手を相手に決勝戦に挑む。その結果は如何に?  

私は個人的に、この映画を "沖縄" の人々、特に子供たちに観せたい。 このフェンシング教師は、子供たちに「独立精神」を芽生えさせようとしたのだ。彼らが将来、大人になったときに、故国エストニアの独立を、自らの手で勝ち取れるように。 この映画は、スイスの英雄 「ウイリアム=テル」 の話に酷似している。15-16世紀に、スイスはオーストリア=ハンガリー帝国の圧政から独立を勝ちえた。 そして、「歴史は何度も繰り返す! 」

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