人々の “健康促進” のために!

人々の “健康促進” のために!
2015年春、沖縄の琉球大学キャンパス内 (産学共同研究棟) に立ち上げた “PAK研究センター” の発足メンバー(左から4人目が、所長の多和田真吉名誉教授)
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2010年3月15日月曜日

選択枝は唯一、日本国内にある米軍基地は
全部、グアム島 (米国領土) に移転すべき!

沖縄を始め日本列島内の何ヶ所かに、今なお米軍基地が何故か存続している。。。

終戦後の米国駐留軍による日本占領は、1950年頃に勃発した朝鮮動乱を境に
して、表向きには終了したが、南北朝鮮の戦い(実質的には、「北鮮」を後押し
する中国と、「南鮮」=韓国を後押しする米国との戦い)のため、日本は日米安
全保障条約(通称、安保)に基づいて、日本国内の各地に米軍基地を存続させて、
米軍の空輸を援助してきた。さて、朝鮮動乱は3年後に(38度線を境にして)
休戦となり、以後半世紀以上、終戦なき「休戦状態」が続いている。その後、実
際の米中戦火は、朝鮮半島からインドシナ半島に移り、南北ベトナムの領有を巡っ
て、北ベトナムのベトコンをバックアップする中国と南ベトナムをバックアップ
する米国の間で、8年間にわたる泥沼戦争が繰り広げられた。日本は「安保」に
基づいて米軍のために、日本国内に空軍基地を提供し続けた。そのベトナム戦争
も(1972年の米中国交回復に基づき)1973年にようやく終戦を迎えた。
ベトコンがベトナム全域の占領に成功してしまったからだ(実質的には、米国が
敗戦したと言える!)。

その後も米国とソ連/中国(共産主義国)との間に、いわゆる「冷戦」が続き、
その冷戦の狭間にある日本は、安保に基づき、極東における共産主義による侵略
を守る防波堤としての役割を果たすため、米軍に基地を提供し続けた。さて、ソ
連(ソビエト連邦)は、泥沼の第一次アフガン戦争で消耗し、ついに1991年
になって崩壊して、(米中間の戦争ばかりではなく)米ソ間の冷戦もようやく終
わった。本来ならば、(いわゆる「仮想敵国」のなくなった)この時点で、日米
間の「安保」は破棄され、日本国内の米軍基地は全部、グアム島など太平洋上に
ある米国領土内に移転(返還)されるべきものだった。ところが、「安保」は依
然として存続し、日本国内の米軍基地もそのまま継続しつつある。なぜだろうか?

北朝鮮(北鮮)のからの脅威(軍事的侵略)から日本を防衛するためだろうか?
 もし、そうだとすると、(天然資源に乏しく、朝鮮語が全く通じない)ちっぽ
けな日本列島を占領することによって、北鮮は一体どんな利益を得ることができ
るのだろうか? 日本人労働者を奴隷同様に使って、強制的に自動車や電化製品
(あるいは戦争兵器や麻薬)などを量産して、世界中に輸出(あるいは密輸)し、
外貨を荒稼ぎするつもりなのだろうか? 

もし、そうだとすると、朝鮮 (ハングル) 語を全員が喋る直ぐ隣の(38度線以南
にある) 韓国をまず占領したほうが、ずっと容易で便利のように見える。しかし
ながら、もし仮に、北鮮が再び韓国へ侵略した場合、(世界の「経済大国」となっ
た) 中国は、多分バックアップをしないだろう (中国製品の最大輸入「顧客」で
ある米国と敵対はできるだけ避けたいからだ) 。その結果、ずっと経済力のある
韓国の方が、最終的には戦争に勝ち、北鮮の独裁政権はついに滅亡し、念願の
「朝鮮統一」がめでたく実現されるだろう。朝鮮半島の人民 (一般大衆) にとっ
ては、(大きな人的犠牲は払っても) その方がずっとハッピーなことである。

とすると、北鮮は韓国や日本に本気で侵略はしないだろう。しかしながら、米国
から (見返りとして) 経済援助を獲得するために、次のような戦略を取る可能性
は大いにある。北鮮では現在、米国本土やハワイやアラスカまで到達しうる長距
離ミサイルはまだ開発されていない。せいぜい飛んでも、日本列島をかろうじて
越えて、太平洋に落下する程度の威力しかない (最新のミサイルテストが、それ
を如実に物語っている)。そこで、北鮮はこの短距離ミサイルを使って、日本国内
にある (北鮮を「仮想敵国視」する) 米軍基地を攻撃するぞ、という脅しを近い
将来、日本政府や米国政府に突き付ける可能性がある。「もし、それがいやなら、
もっと経済援助をせよ」と強要してくるだろう。まるで「ヤクザのおどし」同様
であるが、現在の北鮮は、事実上「ヤクザ化した国家」である。もし、脅しに乗
らなかったら、北鮮はどう出るだろうか。本気であることを示すために(見せし
めに)、ミサイルを2、3発、基地に向けて発射するかもしれない。ヤクザのや
ることだから、正確な予想はつけ難い。余り高度な発射技術をまだ持っていない
ようなので、基地の周辺の住宅地や商店街にミサイルが落ちる可能性も十分ある
だろう。戦争中、日本が開発した(貿易気流に乗る)「風船爆弾」のようなもので、
北鮮にとってみれば、「仮想敵」(日本)国内なら、ミサイルがどこに当たっても大差はないのだから。。。

このような嫌がらせ(人災 )を事前に避けるためには、(口実になりうる)米軍の
基地を全部、日本国外にできるだけ早期に撤去しておく必要があるだろう。
もし、台湾を中国から守るために、米軍基地がなお極東近辺に必要ならば、
ハッキリ「米国領内である」グアム島に基地を移転するのが得策であろう。 従って、
社民党が以前から提案しているように、沖縄および日本列島内にある米軍基地は
全部、グアム島のアンダーソン米軍基地に移転すべきである。米国の軍隊を自国
領土内に駐屯させるのは、誰の目から見ても、しごく当然のことであるからだ。

ちなみに、昨年北鮮が太平洋に向けて、ミサイル発射テストを実施する予告をした
直後、米国本土にある主力戦闘機F22(34機の内12機)がグアム島の空軍
基地に急きょ集結したが、沖縄など日本国内には1機も来なかった。つまり、
(北鮮や中国からの短距離ミサイルの標的内にある)沖縄や日本国内にある米軍
基地は、実戦になった場合、余り防衛効果を発揮し得ないことを物語っている。

続く

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