人々の “健康促進” のために!

人々の “健康促進” のために!
2015年春、沖縄の琉球大学キャンパス内 (産学共同研究棟) に立ち上げた “PAK研究センター” の発足メンバー(左から4人目が、所長の多和田真吉名誉教授)
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2014年2月19日水曜日

産学共同の「PAK研究センター」(PAK研)構想について

前述のごとく、「PAK」というキナーゼ(タンパク質リン酸化酵素)は癌を含めて様々な難病/疾患の共通元凶になっているばかりではなく、メラニン色素の生合成や万能細胞の作製(細胞の脱分化)にも必須である。従って、このキナーゼを抑制する薬剤(PAK遮断剤)は明らかに、癌などの難病の予防/治療に役立ち、我々人類の「健康長寿」に大いに寄与するばかりではなく、美白にも貢献する。

しかしながら、PAK研究の大部分は今日まで、欧米、豪州、シンガポールでは盛んであるが、日本国内では殆んど進められていない。言い換えれば、我が国はいわゆる「スーパーコンピューター」の開発には莫大な予算を計上しているが、医学分野の最先端「PAK研究」 (特にPAK遮断剤の開発研究) には、一文も予算を使っていない低開発国 (医学おんち!) 同然である。 そこで、私は日本政府 (厚生省)、製薬会社、化粧品会社、健康食品会社に向かって、次のような提言をしたい。

欧米諸国レベルに追い付くために、我が国初の国際的な「PAK研究センター」(PAK 研) を産学共同で (政府、製薬/化粧品/健康食品会社からの共同出資によって)できるだけ早期に、沖縄県あるいは筑波学園都市に設立しようではないか! 

研究所の設置を沖縄あるいは筑波に提案する主な理由は、沖縄には公用語を英語とする沖縄科学技術大学院 (OIST)が、ノーベル賞科学者 (シドニー・ブレナー博士や利根川進教授など) の音頭で、数年前から起動しており、筑波にも「産総研」(産業総合研究所) など、国際的な研究所が既に順調に稼動しているからである。しかしながら、OISTにも「産総研」にも、PAK研究チームは未だ皆無である。 従って、「PAK研」へ海外のPAK研究エキスパートをまず緊急に動員する必要がある。

 「PAK研」設立をめざす第一歩として、沖縄か筑波で、海外のPAK研究エキスパートを一同に集めた 「PAK研究に関する国際学会」(International Conference on PAKs=ICP) を近い将来、開催する必要があろう。

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