人々の “健康促進” のために!

人々の “健康促進” のために!
2015年春、沖縄の琉球大学キャンパス内 (産学共同研究棟) に立ち上げた “PAK研究センター” の発足メンバー(左から4人目が、所長の多和田真吉名誉教授)
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2014年2月19日水曜日

ゴーヤの苦味成分 「ククルビタシン」 も PAK遮断剤!

ククルビタシン(cucurbitacin)はウリ科植物に特有のステロイドの一種であり、トリテルペンに属する。特にゴーヤに多く含まれ、モモルデシチンとともに強烈な苦味の元になっている。
2010年にカリフォルニア大学(UCLA)の研究グループにより、ククルビタシンB  (1 mg/kg) が (PAKの活性化に必須な) チロシンキナーゼ 「JAK2」 を抑えることによって、スイゾウ癌の増殖を強く抑制することを動物実験で実証した (1)。  従って、ゴーヤの苦味成分もPAK遮断剤であることが判明したわけである。  PAKが寿命を縮めていることを前述した。 沖縄県民の健康長寿の秘訣の一つが、ゴーヤの苦味成分である可能性が強い。

参考文献:
1. Iwanski GB, Lee DH, En-Gal S, Doan NB, et al. Cucurbitacin B, a novel in vivo potentiator of gemcitabine with low toxicity in the treatment of pancreatic cancer. Br J Pharmacol. 2010, 160: 998-1007.

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