人々の “健康促進” のために!

人々の “健康促進” のために!
2015年春、沖縄の琉球大学キャンパス内 (産学共同研究棟) に立ち上げた “PAK研究センター” の発足メンバー(左から4人目が、所長の多和田真吉名誉教授)
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2014年8月5日火曜日

安価な胃潰瘍の治療薬 ”セルベックス” も PAK を遮断する!


http://www.qlife.jp/meds/rx37536.html

セルベックス(エーザイ)50mgカプセル、毎日3回(薬価30円)、処方箋が必要な薬らしい?

2、3 週間ほど前に少し触れたが、セルベックス (化学名: geranylgeranylacetone)は30年以上前にエーザイで開発された胃潰瘍の薬だが、(慶応大学薬学部の水島 徹教授によれば)動物実験では、認知症にも有効。 (徳島大学の六反一仁教授によれば)この薬剤にはHSP(熱ショック蛋白)を誘導する作用がある。詳しくは、水島 徹著「HSPと分子シャペロン」(講談社ブルーバックス) の第 4-5 章を参照されたし。

従って、恐らくRAS やRAC/CDC42などの G 蛋白の活性(イソプレニル)化を阻害することによってPAKを遮断し、HSP遺伝子を活性化している可能性が濃厚である。胃潰瘍も認知症もPAK依存性の疾患であるからだ。更に、韓国の研究グループによれば、この薬剤はメラニン合成をも抑える(美白作用を発揮する)。そのメカニズムは (PAK遮断剤と同様) 直接チロシナーゼに阻害するのではなく、チロシナーゼ遺伝子の発現に必須な転写因子「MITF」の発現を阻害する。更に、数年前に東大や阪大のグループが、PAK依存性の大腸癌や卵巣癌の増殖や転移を、この薬剤が抑えることを動物実験などで実証している。従って、この薬剤はNF腫瘍にも有効なはず

駄目押しに、この薬剤がAMPK活性化剤であるかどうか、文献上で確かめてみた。予想通りだった。(前述した) AMPK活性化=PAK遮断という等式に従って、この薬剤がPAK遮断剤であることは間違いない!  更にセンチュウでは、プロポリス中のPAK遮断剤 "CAPE"などで、HSPを誘導すると、寿命が伸びる。つまり、PAK遮断=HSP誘導という等式も成り立つ。従って、セルベックスは胃潰瘍や癌の治療ばかりではなく、健康長寿にも役立つはずである。
私の知る限り、この薬剤は市販されているPAK遮断剤の中で、最も安価である!

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