人々の “健康促進” のために!

人々の “健康促進” のために!
2015年春、沖縄の琉球大学キャンパス内 (産学共同研究棟) に立ち上げた “PAK研究センター” の発足メンバー(左から4人目が、所長の多和田真吉名誉教授)
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2017年10月5日木曜日

「衆愚民主政治」 か 「啓蒙君主政治」 か

目下、Jim Krane 著 (2009年) 「Dubai:  The story of the world's fastest city」 を読んでいる。 Dubai とは、アラビア半島内にあるUAE (アラブ首長国連邦) の一つを代表する貿易都市である。 イランの対岸に位置するUAE内では、最大の人口 (約300 万人) を誇っている。

その内で、土着のベドウイン族 (国民) の人口は、全体の2割に過ぎず、残りはインド人(4割)、パキスタン人(2割弱)、バングラディッシュ人(1割弱) など南アジアからの出稼ぎ外国人が8割近くを占めている。勿論、外国人には政治に口出しする権利がないから、2割にあたる土着のベドウイン住民の意志や希望によって、政治が動いている

もっとも、実際に (建国以来ずっと) 政治の実権を握っているのは、Dubaiの首長(世襲制の家長) であるSheikh 家である。目下、2代目の啓蒙君主Sheikh Mohammed が内政、外交、経済など全てを統括している。石油、貿易、観光などで稼いだ豊かな富 (国庫) から、国民一人当たり年間550万円の生活費が支給されていているので、国民からは殆んど不満が出てこない。しかも、教育費は小学校から大学まで無料、所得税も消費税もなし! 

こういう夢みたいな国家がアラビア半島に実際に存在するのだが、日本の現状はどうだろう。 天然資源に乏しく、人口ばかり多い (衆愚の) 日本では、国家が高い所得税と消費税を国民から吸い取り、その国庫を (無理矢理に) 沖縄に駐屯する米軍や自衛隊の維持費に使用している。 然も、人口の大部分を占める有権者には、投票権だけはあるが、実際に選ばれてくる政治家 (特に与党の政治家) は、有権者の利害など度外視して、好き勝手放題を繰り返している。

私の個人的な意見では、日本の「衆愚的な民主政治」よりも、Dubaiの「啓蒙的な君主政治」をむしろより高く評価したい。 そこで、来たるべき選挙で「倒幕」が成功したら、啓蒙的な (先見の銘がある) 君主 (女帝) が日本政治の舵取りをしてくれることを期待している。

 日系英国人のノーベル文学受賞:  才能は 「環境の子 (産物) 」 である!
 
今回ノーベル文学賞を受賞する英国人 「石黒一雄」 氏は、(長崎で) 1954年11月08日生まれ。 誕生日が偶然にも私と同じで、しかも 12歳違いの午 (うま) 年生まれ。 5歳で両親と共に、英国に移住して以来、ずっと英国住まい。 彼の文学作品はGenotypically  にはJapanese だがPhenotypically には British。同様に、私自身の「PAK」研究も、Genotypically  にはJapanese だが, Phenotypically には Aussie。 彼は若い頃、(私同様) "画家" をめざしたことがあるそうである。だから、彼の作品 (例えば 「浮世の画家」 など) には想像力が豊かに滲み出ている。何時か機会があったら、石黒さんにも会ってみたい。

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