人々の “健康促進” のために!

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2015年春、沖縄の琉球大学キャンパス内 (産学共同研究棟) に立ち上げた “PAK研究センター” の発足メンバー(左から4人目が、所長の多和田真吉名誉教授)
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2018年1月17日水曜日

豪州の印象派画家「トム=ロバーツ」の若き自画像が発掘される!

トム=ロバーツ (1856-1931) は英国生まれの、豪州 (メルボルン)で活躍した代表的な印象派画家である。ビクトリア州立美術館に多くの作品が展示されている。

 さて、最近、彼の署名がある古い油絵が話題になっている。 画題は「Rejected」(落選) という作品で、1883年頃、英国のロンドンで絵の勉強をしていた頃の作品らしい。(キャンバスの裏に、その当時の住所が記されてある)。問題は、それが摸作/偽物か、それとも本物かであった。豪州北部のある収集家 (ジョー=ナトリ氏) が5年前に、インターネット欄で、約15、000 AUD (140万円) を払って購入したお宝だが、ある鑑定師により「偽物」と一度は判定され、大変失望したそうだが、最近になって、より信頼できる専門家の鑑定により、どうやら本物であるという可能性が高まりつつある。 本物なら、オークションで、3000 万円以上になるという。。。

展覧会に自分が出品しようとした作品が落選、自分のアトリエで落胆している若き画家 (恐らく自画像) が、ある女性 (恋人か妻、あるいは母親) に慰められているシーンである。 若者の失望がヒシヒシと我々に伝わってくる。 つまり、感情を生き生きと表現した作品であり、その昔 (ピカソなどの抽象画ではなく、感情を客観的に表現する絵を描く) 画家を志望していた私には、素晴らしい作品に見える。トム=ロバーツの曾孫娘 (リサ=ロバーツ) も画家であり、作品中の若者が自分の父に良く似ていると証言している。  

実は、この収集家はある事業に大失敗し、自宅を売り飛ばして借金を返し、借家で妻と細々と生活しているそうであるが、もし、この作品が本物なら、オークションにかけ、自宅を買い戻したい、と言っている。 願わくば、メルボルンにあるビクトリア州立美術館がこの作品を(州の予算で) 買い上げてくれれば、我々も直にこの「無名の作品」を観賞したいものである。

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