人々の “健康促進” のために!

人々の “健康促進” のために!
2015年春、沖縄の琉球大学キャンパス内 (産学共同研究棟) に立ち上げた “PAK研究センター” の発足メンバー(左から4人目が、所長の多和田真吉名誉教授)
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2016年3月15日火曜日

シイタケ由来のアミノ酸誘導体 「エリタデニン」 はACE阻害剤、かつ恐らくPAK遮断剤!

「レイシ」(猿の腰掛)と呼ばれる高価なmushroomに抗癌作用があることは、かなり昔からよく知られている。 

しかしながら、最近、韓国の研究グループによって、我々が日常食べている椎茸にも、抗がん作用、抗炎症作用、抗高血圧作用、抗感染作用などがあることが明らかにされた (1)。 その主要成分は、「エリタデニン」 と呼ばれる特殊な (芳香環としてアデニン側鎖を持つ) アミノ酸誘導体で、高血圧の特効薬である 「カプトピリル」 と同様、アンジオテンシン活性化酵素 (ACE を直接阻害する (IC50=90 nM ことがわかった(1)。
我が水平思考によれば、この天然化合物にも、前述の 「カプトピリル」 と同様、恐らくPAK遮断作用があると推定される。 従って、椎茸を食べれば、健康長寿 (長生き) を楽しむことができる だろう。

ついでながら、リタデニン」 は化学構造が比較的単純なので、工業的にも合成できる。1972年に、藤沢薬品が化学的全合成に成功している。

エリタデニンのCOOHをエステル化して、その細胞透過性を飛躍的に高めるプロジェクトを
目下進めている。。 我々の経験では、この種のエステル化によって、抗癌作用が500倍以上にも高まる実例が幾つかある。
参考文献:

1.Afrin S, Rakib MA, Kim BH, Kim JO, Ha YL. Eritadenine from Edible Mushrooms Inhibits Activity of Angiotensin Converting Enzyme ACE in vitro. J Agric Food Chem. 2016 Mar 3.

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