人々の “健康促進” のために!

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2015年春、沖縄の琉球大学キャンパス内 (産学共同研究棟) に立ち上げた “PAK研究センター” の発足メンバー(左から4人目が、所長の多和田真吉名誉教授)
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2015年11月23日月曜日

世界史の流れ: 大英帝国 (1815-1914) と米国 (1941-2040) の「百年天下」後に到来するもの?

私の得意科目は、幼い頃から西洋史と世界地理だった。母親からもらった(古代ギリシャ、ローマ帝国、ルネッサンス、米国の独立戦争や南北戦争、フランス革命、英国の産業革命など) 西洋に関する一連の歴史書が私の愛読書だった。 実をいえば、私は「日本史」という科目を勉強したことがない。高校では西洋史を選択で取った。 日本史は歴代の天皇の名前やしょっちゅう変わる時代や年号の名前を記憶せねばならず、興味が全く沸かなかった。従って、理系でありながら、大学入試で西洋史と世界地理で点数を稼いだユニークな存在である。 それが原動力になったのかどうかは不明だが、結局、海外 (特に西洋)で長らく暮らす運命になった。

さて、西欧の近代史を紐解くと、大英帝国は、トラファルガーの海戦とワーテルローの陸戦で、フランスのナポレオン帝国を葬ったのを境にして、世界に冠たる帝国主義国となる。その原動力は産業革命による目覚しい経済力に負うところが少なくない。 以後100年近く、第一次世界が始まる頃まで、世界に君臨した。 しかしながら、英国の百年天下は、第一次世界大戦を境に、終わりを告げ始めた。 産業革命で追い付いたドイツの経済力によって圧倒され、フランスやロシアを同盟国にしても、苦しい戦いを進め、最後には(昔の植民地で新興国である) 米国の助けを借りなければ、戦争に勝てなかった。

(南北戦争以後) 国内に急速に発展した産業革命のお蔭で、まもなく、米国は英国に代わって、世界最大の経済大国にのし上がり、第二次世界大戦を境に、100年天下を謳歌し続けている。 しかしながら、米国の経済力にも限界が最近目立ち始め、次に来たるべき世界最大の経済大国の登場が噂されている。 中国は戦後、毛沢東による共産主義革命により、経済力を次第に付けてきた。そして、1970年代の門戸解放により、世界市場に安価な製品をどんどん輸出し始めた。目下、世界第二の経済大国であるが、中国が米国を追い抜いて世界最大の貿易国になるのは、時間の問題に過ぎない。 因みに、世界の貿易統計(2014年) によれば、輸出額では、中国が最大で、米国(2位)やドイツ(3位) の一倍半、日本 (4位) の3倍半に達している。 しかも、貿易収支では、中国が最大の「黒字」国、米国が最大の「赤字」国である。 従って、中国の100年(2041-2140) 天下が確実にやってくるだろう。

そこで、日本の戦後に始まる「米国ベッタリ(従属) 政策」について、考え直してみる必要があるようである。米軍基地の大半 (75%以上) が沖縄に今日存在する。 一体何んのための基地なのだろう?  中国による侵略から沖縄を守るためなのだろうか?  もし、中国が台湾や沖縄を本気で攻撃してきたら、(誰の目にも) 米軍には守る術は全くない。 米国は、単に「時間稼ぎ」をしているに過ぎない。  いいかえれば、沖縄の米軍基地は、米国の100年天下が終わった時点で、閉鎖される運命にある。 以後、「中国の基地」にとって代わるかどうかは、(来たるべき) 日本政府の決断如何 (=外交手腕) にかかっている。

 従って、日本の外交官たるものは、外国語 ( 英語あるいはフランス語) や六法全書ばかりを勉強しても、我が国の将来を任せられる外交通にはなれない。 世界の歴史をしっかり勉強して、「世界史の流れを読み取れる」人物になってもらいたい。

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