人々の “健康促進” のために!

人々の “健康促進” のために!
2015年春、沖縄の琉球大学キャンパス内 (産学共同研究棟) に立ち上げた “PAK研究センター” の発足メンバー(左から4人目が、所長の多和田真吉名誉教授)
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2018年3月3日土曜日

日本の「抜本的」教育改革: 「入試合格発表日」による国立大学の「格付け」か
それとも「英語教育」の強化か?

去る週末に、いわゆる「前期」の国立大学入試が一斉に終了した。受験生たちにとっては、合否の判定が待ち遠しいに違いない。 さて、(予備校) 「駿台」のHP によれば、国立大学入試の合格発表日は、大学によってまちまちのようである。しかし、決して "ランダム"ではない! 丸で「大相撲の力士番付け表」のごとく、横綱級 (東大と京大) が 最後の10日で、大関級 (阪大、東北大など) は9日、関脇級 (名大、九大、北大、その他大勢)  は7-8日になっている。つまり、格付けの低いほど、早期に (前座で) 発表するようにアレンジされているようだ。"不平等" 極まりない!  

昔 (半世紀前) はどの一期国大からも同日 (3月21日) に 結果発表が出たような記憶が残っているが、今は、一体何故に、合格発表日に、歴然とした「格付け」をする必要があるのだろうか? 一体誰が、何 (競争率? 世界ランキング?**) を規準にして、このような「大学の格付け」をしているのだろうか?  文科省が設置した (「横綱審議会」ならぬ) 国大入試審議会 なる委員会の (東大や京大の教授陣で占められた)  幹部 連中によって、お膳立てされたものだろうか?
 
私の理解が正しければ、都立高校入試の合格発表日には、今でも「格付け」がない。同じ日々に入試が施行され、同じ日に一斉に合格者の発表がある。勿論、「学校差」は、大学以上に歴然と存在するにも拘らず!  けだし、同一大学内でも、例えば、医学部 (理3) と文学部 (文3)では、合格最低点に関して「雲泥の差」がある。従って、いわゆる「横綱」級のA 大学の文学部 と「関脇」級のC 大学の医学部との入学難度は、現行の大学自身の「格付け」とは、全く無関係である。従って、「歪んだ」(無意味な) 「国大の 格付け」など即時廃止すべきだ、と私は思う。

 むしろ、私立大学のように、それぞれの 大学が、自由に独自の入試日と合否発表日とを設置すべきだろう。 つまり、受験生による「自由選択、自由競争」に任すべきである。そうすれば、「クズに近い」一連の国立大学は「自然淘汰」によって、遅かれ早かれ「絶滅」するだろう。私はダーウインと同様「進化論者」だから、自然淘汰に任せることが、一番健全であると思う。。。  以上は、その昔、都立高校の悪名高き「学校群制度」(過保護!) で、苦い体験をした古い世代からの提言である。


** 2018“世界大学ランキング": 東大46位、京大74:   アジア "ランキング”では、東大6位、京大9位 と 悲惨な結果 !
アジア 「best 8」 には、"英語に強い" シンガポールや香港のエリート大学がひしめく!

"東大"は2012-2015年にかけて、アジアのトップを一時保っていたが、2016年にシンガポール大学や北京大学にトップを奪われて以来、転落の一途を辿る!

英国の教育専門誌 "Times Higher Education" 発表の世界大学ランキング2018」によれば、

1位は Oxford 大学(英)、2位はCambridge 大学(英)、3位はCal Tech大学(米)とStanford 大学(米)10位のETH大学(スイス)を除き、トップ20英米の大学が独占!

アジアで最もランクが高いのは、22位のシンガポール大学。中国の名門である北京大学(27位)と清華大学(30位)も上位に進出。

過保護 東大46位、京大74位!

日本の大学を見てみると、200位以内にランクインしたのは46位の「東大」と、韓国のソウル大学校と並んで74位の「京大」の2校のみ。東大は昨年の39位から7ランクダウンし過去最低! 201位~250位内に「阪大」と「東北大」。251300位に「東工大」。301400位に「名大」と「九大」、401500位に「北大」と「東京医科歯科」「筑波大学」がランクインしている。

結論:  悲惨な世界的なランキングを考慮すれば、我が国の (入試合格発表日にみられる) 国立大学の「格付け」(小細工) は単なる「コップ内の嵐」、 あるいは(50歩が100歩をあざ笑う)「どんぐりの背くらべ」に過ぎない。 学生の質の向上のためには全く"無益" である!  我々の世代が在学していた半世紀前の「東大」は、英国のOxfordやCambridge、米国のHarvard, MIT, Yale, Stanford, Caltech, UC Berkeley などに次いで「世界の番付ベストテン」以内にあったという記憶が残っている。「昔の光、今いずこ」の感が深い!  日本の大学全体が明らかに、文科省の官僚連中などにより「改悪」されつつある。。。

参考までに、東大/京大の世界ランキングの (過去数年間に渡る) 推移について、2015年に 小松 健司 氏 (21世紀教育応援団) は、こう警鐘を発していた:

東大が昨年の23位から43位へ急降下したことが波紋を呼んでいる!  2010年からの5年間は26位から30位と、20位台で安定していたが、今年は一気に20位も急落した。
京大も過去5年間は50位台で推移していたが、今年は30位も急落した!
昨年、国際競争力アップの重点校として、両大学を「スーパーグローバル大学」(?) に指定した文科省の "馬鹿" (石頭) は明らかにショックを隠せない。

 国際的に通用しない日本の大学を諦めて、「海外 (英米) の一流大学に留学」することを彼は勧めている。  "Me Too" (海外生活45年の私も同感である!   最近、東大や京大を「滑べり止め校」として受験して、実際には海外の大学へ進学する (英語堪能な) 学生数が急増している。。。

新規な表現を借用すれば、現状のままでは「大和民族」も絶滅した「ネアンデルタール民族」と同じ道を辿りつつあると言えよう。

「大学の格付け」という "小手先" の改革ではなく、義務教育時代から「英語教育を強化」して、国際的に通用する「英語をしゃべれる民族」に大変換することが、我が国の存亡をかけた「将来最大の課題」である。先ず (英語が喋れない) 「文部官僚の英語教育」(自己改革!) が真っ先の課題となろう。

文部官僚は「グローバル」(global) という英語の意味がわかっていない!  「国際的に通用する」という意味である。 日本語では、"グローバル" には絶対になれない! 日本語は江戸時代の「鎖国」の名残りに過ぎない!  (文字通り) "鎖国" を解かねば、海外で通用しない! 
「西郷どん」や「ペリー提督」ではないが、"英語教育" なる「黒船」で、「安倍幕府」に「開国」を迫らねばならない時期が遂に到来した!  云々を「でんでん」と読んで通用するような時代は既に終わった!   「 etc 」(et cetera あるいは  and so forth) と "英語読み" すべき時代がやって来た!  

 大学の機能には大別して、学部学生の教育と院生の研究指導がある。 勿論、受験生の関心は主に前者であろう。 しかしながら、大学に対する社会的評価は実質的には、主に後者 (研究業績) に依る。後者の評価には、様々な方法があるが、端的には、卒業生や教授のノーベル受賞者数に如実に表れる。 下記のインターネット欄によれば、過去110 年余りの大学別データによれば、米国のHarvard がダントツで158, Top ten 大学が60名、(アジアでは「Top」の) 東大も京大もわずか 7-8名で、Top 29 (UCLA 24 ) には、ほど遠い!  これが厳しい「世界の現実」である! 


 

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