人々の “健康促進” のために!

人々の “健康促進” のために!
2015年春、沖縄の琉球大学キャンパス内 (産学共同研究棟) に立ち上げた “PAK研究センター” の発足メンバー(左から4人目が、所長の多和田真吉名誉教授)
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2016年1月20日水曜日

"骨粗しょう症" (Osteoporosis) はPAK依存性の難病

「納豆をよく食べる地域の人は、骨が丈夫」 と昔から言われている。その(骨を丈夫にする) 納豆の主成分がビタミンの一種、K2 (メナキノンー7)であることが判明して以来、ミツカンは 「金のつぶ ほね元気」という「トクホ」納豆商品を開発/販売し始めた。 この納豆のK2含量は、通常の納豆のK2含量の2倍以上といわれている。 更に、ノルウエーの会社 (NattoPharma) からは、K2の錠剤が「骨粗しょう症の予防薬」として販売されている。

さて、なぜK2が骨粗しょう症に効くのだろうか?  面白いことには、最近、クルクミンも骨粗しょう症を予防することが、動物(ラット)実験で明らかになった(1)。ラット(雌)から卵巣を摘出すると、骨粗しょう症になるが、クルクミンを投与したラットでは、骨粗しょう症が起こらない。前述したが、クルクミンはPAKを直接阻害する。 更に、K2が (PAK依存性の)スイゾウ癌の増殖を抑えることが、10年以上前にわかっている。 これらの実験結果を総合すると、「骨粗しょう症(Osteoporosis)はPAK依存性の難病」であるという結論に達する。 従って、プロポリスなど一連のPAK遮断剤には、骨粗しょう症を予防、治癒する薬理作用があると考えて間違いないだろう。 実際、プロポリス中の抗癌主成分(PAK遮断剤)CAPEは、少なくともマウスで骨粗しょう症を予防する(2)。

 さて、NF1の患者 (特に、幼児) の骨がもろいのは、腫瘍の発生以外に「骨粗しょう症」が併発しているからと考えられる。 従って、その治療には、(骨の形成に必要な) ビタミンD3やカルシウム源 (例えば、牛乳) ばかりではなく、K2を十分に供給する必要があることを、ここで付け加えておきたい。

参考文献: 
1. Hussan F1, Ibraheem NG, Kamarudin TA, Shuid AN, Soelaiman IN, Othman F. Curcumin Protects against Ovariectomy-Induced Bone Changes in Rat Model. Evid Based Complement Alternat Med. 2012; 2012:174916. 
2. Duan W1, Wang Q2, Li F3, Xiang C1, Zhou L3, Xu J3, Feng H4, Wei X5. Anti-catabolic effect of caffeic acid phenethyl ester, an active component of honeybee propolis on bone loss in ovariectomized mice: a micro-computed tomography study and histological analysis. Chin Med J (Engl). 2014;127(22):3932-6.
 

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